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肆
四話目です。
一人で飲むモンスターが美味しい。
「....入るか?車掌室」
「そうですね、入りますかね。」
ということで入った車掌室。
入るまでに主だったものは無く、見た目は古い車掌室そのものだったのだが、そこには一つのiPadがおいてあった。
「何だね?これは。」
「iPadだろ、どう見ても。」
「ああ、それが『あいぱっど』か。」
その反応はさすがに嘘だろう。
そのiPadには、「出発」と書かれた四角いボタンと、それぞれ右と左を向けられた二つの三角形のボタン、そしてその下には、「列車 位置:2010年 挑戦者 位置:2011年」というも文字が表示されている。
「....これでこの列車を動かすんだろうが....下の数字は何だ?」
「君に、この数に関して思い当たりはある?僕は残念ながら無いんだけれども...」
「....いや、この『列車 位置』のほう、俺の、生まれ年?だよな....というか、多分、関係ないかもしれないけど...。もう一つは分からないが...」
次の投稿は来週以降になります。