弐
二話目です。学校の冷房が辛いです。
「な、なんで人形がしゃべってるんだ!」
「....ん?おお!人間がいたのか。ごめんね。」
人形はそう言うとお辞儀をした。
「な、何なんだお前は!」
「僕?僕はバーント、しがない一般人だよ。もと、ではあるがね。」
「何で、なんでぬいぐるみがしゃべっているんだ?!」
あと元って何だ?...いや見た目か。
「なんでって、そんなの誰も知らないよ。まだわかって無いんだから。それよりは、ぬいぐるみってなんだい?」
「はっ?...........いや鏡見ろよ。いや鏡は無いから窓で見れば?」
ここに来てから驚くことが多かったのだが、落ち着いてきた。理解は出来ないな。
「........ああ、私はぬいぐるみなんだね。」
なんか会話がかみ合ってない気がするがまあ良いか。それより、
「ゲームって何?」
「....ゲーム?ああ、さっき言っていたやつか。えっとソレはね、ただのギャンブルだよ。」
「....何だ...」
拍子抜けだな。ん....?
「.......この部屋にいるのも、もしかしてゲームだったり?」
「....かもね?わかんない。とりあえずあの車掌室、入りました?」
「あ、入ってないな。」
「じゃあ入ります?」
「うん...あっちょっと良い?」
一つ忘れていた。
「何です?」
「あのぶら下がっている人?あれ死んでる?」
「....多分生きちゃいないですね」
「ほんと、これがゲームなら相当悪趣味だな。」
「ほんと、悪趣味な世界ですよ。」
そういうとバーントと名乗ったぬいぐるみは深くため息をはいた。
「それじゃ入りますか。」
「いや、その前に、君も名前を教えてくれないか?」
「僕の名前は....何だっけ?あれれ?」
じ、自分の名前すら覚えてないとは....過去のことは覚えているのに
「ごめん、忘れた...」
「そうか、ならごめんな。」
バーントはそういうと、
「ほんと、悪趣味だな。この世界は。シャカとやらがいたなら我々はみなジゴクイキ、なんだろうな。」
はき出すように言った。
これが後悔されている頃は、私はもう寮なので、色々二週間後まで待ってクダサイ。
予約掲載であしたも投稿はします。