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 ついに訪れた、今年度生徒会主催の初のイベントとなる、ダンスパーティー当日。

 この日は朝から忙しかった。

 そのままパーティーへ参加できるよう、ドレスを着て最後の準備が残っている会場へ向かわなければならなかった。そのため、3人で食事を済ませた後、すぐに解散して、部屋へ戻るとリテラエに手伝ってもらい、パーティードレスに着替えを開始する。

「滅茶苦茶苦しいんだけど」

「普段、制服ですごしてますからね。体が怠けていらっしゃるんじゃありませんか?」

「えー。いつもよりきつくない?」

 コルセットをこれでもかというくらいに絞られて、アルサルミンは閉口してしまう。

「いつも通りですよ。それより、ドレスはこれでいいんですか?」

「うん。夏用のだと、それが一番かなって」

「これよりも、お似合いのがありましたよね」

「あれねー。でも、胸が出すぎるから、ちょっと控えようかと」

 男性たちに胸元を観賞されるのは、さすがにちょっと避けておくことにしようと思ったのである。

 もちろん、女生徒の中にはアルサルミンよりも胸が大きい人はたくさんいるし、胸を強調するようなドレスを着ている人も沢山いるのだが。やはり観賞目的でダンスを申し込まれるのは、あまり面白くないと思ってしまう。

 体を軽く動かしているだけではあるが、ダンスを踊るのもそれなりに気を遣って、疲れるのである。

「パーティ―慣れしている奥様が選ばれただけあって、あちらの方がお似合いですのに」

「そうかもしれないけど、お母様が選んだ服って露出度が高いんだもん。学生開催のパーティー向きじゃないんだよねぇ」

「そういうことですか。でしたら、そうですね。こちらの方がよろしいかもしれませんね」

 アルサルミンが言いたいことを察したように、リテラエが納得してくれる。

 そしてドレスを着せてくれると、いつもよりも手を加えたハーフアップを作り出し、ドレスに合った色のバレッタで止めてくれる。

「このドレスでしたら、花で飾るのもありでしたね。探しておくべきでした」

「そんな手の込んだことしなくていいよ。これで十分、ありがとう」

「それでは、私もすぐに会場の方へ向かいますので。アルサルミン様も、お気をつけて楽しんできてくださいね」

「うん。それじゃあ、行ってくるね」

 ドレス姿には似合わないが、鞄に必要な物を入れ、部屋を出る。そして、ネーヴェの部屋とイオンの部屋を訪ねて2人を誘い、途中でラミクタールと合流し、パーティードレスで着飾った格好の4人で体育館へ向かって行く。

 本当ならば。時間に余裕があったのなら、存分に3人のドレス姿を観賞したいところである。けれどもそこまでの余裕がなかったことで、顔を合わせたときにそれぞれ「似合ってるね」などの言葉を添えた程度で終わってしまう。

 そして体育館に到着すると、階段を上って、パーティー会場へ入って行った。そこで、既に到着していた男性陣と合流する。

「おはようございます。みなさんドレスがとてもお似合いで、綺麗ですよ」

 迎えてくれたセチロが、笑みを深めて誉め言葉を口にする。

「ありがとう。セチロたちもかっこいいよ」

 いつもとは違う格好になり、気分もちょっと変わってくる。

 しかし、前年度のダンスパーティーの記憶からするとかなりハードであったため、悠長に互いの格好に対して感想を言い合っている時間も惜しく思え、それぞれ事前に決めてあった役割へ当たり始める。

 最初は、昨日も行ったのだが、念のために全員で会場の最終チェックを行っていく。それから、それぞれの担当分の内容の確認を行うと、2グループに分かれて行動を開始した。

 アルサルミンたちのグループは、ホールボーイを請け負ってくれた、貴族の生徒たちに付き合って寮で生活しているメイドや使用人や執事たちの人数に合わせ、レンタルしておいた男性用と女性用の衣装を数える。そして、それらを集まってきた人たちに配り、男性用と女性用の着替え室へ案内し、着替えてもらうようお願いする。それが終わったら、ホールボーイ用の控室で待機してもらうよう告げて、アルサルミンたちは仕事を終えた。

 もう少しすると、店に頼んで支配しておいたホールボーイを専門としているスタッフが訪れてくるのである。その人を先生に、メイドや使用人や執事たちには、パーティーが開始されるまでに、ちょっとした講習を受けてもらうことになっていた。

 その間にもうひとつのグループは、別の場所に集まっていた、ビュッフェ用の料理を作ってくれる上位爵位用の寮のシェフたちや、飲み物を用意してくれる下位爵位用の寮のシェフたちと、最終確認を取っていく。その後パーティー用の台所へ案内し、結果として何度も経験していることで手慣れているシェフたちにお任せする形で、こちらも仕事を終えていた。

 こうして仕事の分担ができる状況に、去年のパーティー当日の忙しさを経験しているメンバーは、人数が多いのはすごいことだと実感する。準備の体験をしていたから思いつけた分担作業なので、去年の経験が生かされたからとも言えたのだが。

 そんな事情で、経験者をそれぞれ組み込む形で2分割しただけでも、仕事は倍に進んでくれた。

 それから昼を過ぎたころに、ダンス用の音楽の演奏者たちが訪れ始めたので、専用の部屋へと案内する。そして全員が集まったところを見計らい、セチロとアルサルミンとネーヴェとサイレースとクレストールが、挨拶と本日のお礼とダンスの曲目などの確認を行うために、部屋へ訪問していった。

 去年もお願いしていたため、顔を覚えてくれていて、話しはスムーズに進んでいく。しかも、毎年のことで演奏者たちは慣れていて、演奏場所も把握していたため、パーティーが始まるまで勝手にするから心配ないと、逆に励まされてしまう。

 そのため、持ち込んで来たお茶と軽食の準備を済ませ、パーティーが開始されるまでこの部屋でくつろいでくれるようお願いして、部屋を後にする。

 そして、パーティー会場へ戻って来ると、昨日設置してもらっていたビュッフェコーナーに、少しずつ料理が並び始めている様子が目に飛び込んできた。

 飲み物を作る場所も、だんだん準備を開始したようである。

 それを見ながら、生徒会のメンバーはひと段落ついたことで、パーティー会場に設置されたイスをちょっと拝借し、みんなで適当に座ると、遅めの昼食を軽く摂る。

 その後は、講習を終えたことを伝えに来た、店から派遣してもらったスタッフにお礼を言い、体育館から送り出すと、だんだん時間が近づいて来たことで、生徒会のメンバーの荷物置き場として確保しておいた小さな部屋に鞄を置き、パーティー会場へ再度戻っていく。

 そのころには、料理もほとんど完了していて、飲み物の準備が本格的に始められていた。

 講習を終えたホールボーイ役を請け負ってくれた人たちも、知らせておいた時間になったことで、会場へ入ってくる。そこで、改めて感謝の気持ちを伝えつつ今日のことをお願いし、配置についてもらう。そんなことをしていると、いつの間にか会場へ入って来ていたらしい演奏者たちが練習を開始したようで、曲が流れ始める。

 そして、会場内の準備が万端となるとほどなく、パーティーが開始される時間となった。



 セチロとアタラックスの手で開けられた扉から、次々とダンスパーティーのために着飾った生徒たちが入ってくる。

 滑らかなメロディーが流れる中、ダンス用のスペースに人が集まり始めていた。

 しかし気後れしているのか、踊り出す人はおらず、去年もそんな感じだったと思い出す。その辺は毎年のことのようである。

「アルサルミンたちにお願いしてもいいですか?」

「あー、じゃあ。イオンは当然マイスリーとして。アタラックスはネーヴェと。ラミクタールはスプリセルと踊ってくれる?」

「あ、はい。マイスリー、大丈夫ですか?」

「ダンスとかあまりうまくありませんけど、僕で大丈夫ですか?」

「いや。イオンの場合、マイスリーじゃないと困るから。根性でエスコートしてあげて」

 思わず突っ込みを入れてしまいつつ、気後れしているマイスリーに覚悟を決めさせる。

 ネーヴェとラミクタールに関しては、きちんとエスコートしてくれることを前提に、王族という立場上場慣れしているだろうという理由で2人を選んだのは、正解だったようである。アタラックスやスプリセルはあっさりと承諾してくれる。それを受け、ネーヴェとラミクタールも、それならばそれぞれ差し出された手を取っていた。

「それじゃあ、アルサルミン行きますか?」

「うん。よろしくね、クレストール」

 アルサルミンに向けられてくるクレストールの手を取ると、他の3ペアを引き連れて、ダンス用のスペースへ向かって行く。

 その様子を、上の演奏スペースから確認したようである。切り替えが分からないような流れで、新たな演奏が開始され、アルサルミンたちが踊り始めた。

 それが切っ掛けとなり、少しずつダンススペースに集まっていた人たちがペアを組み、踊り始める。そして1曲目が終わるころには、それなりの人数が踊っていた。

 学園の生徒会主催のダンスパーティーなので、どこまで通常のダンスパーティーの暗黙のルールが適用されるのかは分からないが、後々面倒なことになるのは嫌なので、クレストールとのダンスは1曲で終わらせておく。

 基本として、夫婦や婚約者同士で参加した場合、最初のダンスはその相手と。そして、夫婦や婚約者同士で踊った曲数が、他者が申し込みできる上限となるため、1曲で終わらせておくのが無難だとされていた。

 そのため、イオンたちも1曲で終わらせたようである。それ以前に、マイスリーが疲弊していたので、それ以上は不可能という状況だったかもしれないが。

「お疲れ様、マイスリー。ちゃんと踊れてたじゃん」

「イオンがうまかったので、こちらはそれに助けられました」

「そんなことありません。マイスリーはちゃんとリードしてくださってましたよ」

 曲が変わる前に、ダンス用のスペースから離れていき、途中でイオンたちと合流する。その際に声を掛けると、マイスリーが苦笑を零しながら告げてくるのに対し、イオンは穏やかな笑みで応じてくる。

 ――うん、いい笑顔だ。

 イオンとマイスリーが共に同じ方向を目指す決意を固めたことで、関係はいい感じになっていた。しかし、恋愛まで辿り着くには、もう少し時間が必要なのだろう。

 ――こればかりは、私が焦ったところで、どうなるものでもないからね。

 他人の目を気にせず過ごせる環境となる夏休みを、共に過ごすことで、少しでも進展があってくれたらいいなと思う。

「さてと、次は……」

 サイレースと踊っておこうと思った矢先、クレストールが断りを入れてきた。

「誘われてしまったので、行ってきますね」

「うん、頑張ってきて」

 声を掛けれたら、事情があるなら仕方がないが、断らないのが一応のマナーである。そのことから、クレストールを笑顔で見送る。ただ、その傍らにいたのが、件のバレンタインチョコの送り主だという女生徒だと気づき、なんとなく見つめてしまった。

 しかも、その女生徒がキッと睨んできたことで、アルサルミンは去年のダンスパーティーのことを思い出す。

 ――そういえば、去年も睨んできた人がいたっけ。

 アルサルミンとのダンスが終わったのを見計らうよう、クレストールのことを誘ってきた女生徒がいたのである。

 顔の記憶があいまいなので確信は持てないが、同一人物の可能性が高いよう感じられる。

 ――男子の間じゃクレストールに食らいついているのは、有名みたいだし。ダンスを狙って来て当然か。

 きっと、生徒会主催のダンスパーティーだけでなく、他のパーティーでも共に参加していたら、クレストールを誘って踊って来たのだろう。顔を知ってしまったから目に留まっただけで、これまで通り知らなかったら気にも止めてなかっただろうと思うと、変に意識するのも変だと感じ、敢えて視線を外していく。

 ――それより、サイレース様と踊っておかないと。

 アルサルミン自身も後悔しそうだが、サイレースに拗ねられても面倒である。そんなことを考えつつ探してみるが、生徒会のメンバーが待機している場所に、サイレースはいなかった。

 そのため、なんとなくダンス用のスペースへ目を向けたら、既に他の女生徒と踊っているのが視界に入って来てしまう。

 ――うーん。お買い得物件だからなぁ。

 この場合、仕方ないかと諦める。そして、後でタイミングを見計らうことにしようと決めて、生徒会メンバーが待機している、会場を見渡せる場所へ戻っていく。

 それと交代するように、先に戻って来ていたイオンが、男子生徒に誘われてダンス用のスペースへ向かって行くのと擦れ違う。

「さすがイオン、休んでいる暇ないか」

「イオンに限らずですよ。スプリセルもアタラックスもネーヴェもラミクタールも、戻るより先に声を掛けられていましたから」

 アルサルミンの呟きに、マイスリーが反応するよう話し掛けてきた。

「あぁ、あの2人もお買い得物件だもんね」

「なんですか、そのお買い得物件というのは?」

「んー。ほら、王族で婚約者なしだからね。サイレースも公爵で婚約者なしのせいで、アプローチしたい女の子が放っておかないから、引く手あまたでしょ。王族の2人は、サイレースより手を出しにくくはあるけど、だからこそ今日はチャンスだからね。この機会を見逃す手はないでしょ。そういうの関係なく、みんな見た目がいいから、踊りたがっている人はいっぱいいるんだろうけど」

 見た目でいうのなら、生徒会のメンバー全員にいえることなのだが。大半が隠れファンクラブ持ちなのだ。ただ、生徒会のメンバーとなったことで、仕事の邪魔をしてはならないという理由から、隠れファンクラブの鉄則に不可侵条約が加わったらしく、それが足を引っ張ってダンスに誘うことができないでいるようだが。

 ――健気だよねぇ。

 ちらりちらりとこちらの様子を窺ている女生徒たちの存在が、ところどころに見受けられる。誰を見ているのかまでは分からないが、目的の人がいるらしいことは伝わってきた。

 ――にしても、お買い得物件は人気者だねぇ。

 ファンクラブの掟なんてなんのその。だけでなく、ファンクラブに属している女生徒は極一部で、変な決まりごとに縛られたりしていない女生徒が多く存在しているのだ。そのため、曲が終わりこちらへ戻ろうとしたところで、それぞれが他の人に声を掛けられているのが見えてしまう。

 ――やっぱり、サイレースもしばらくは逃げられそうにないか。

 改めて、現状を目にして、そんなものかと思ってしまう。

 ――にしても、さすがはヒロインだよね。

 ネーヴェとラミクタールは、見た目がすごく可愛らしい上に、バックに花を背負ってキラキラ光っているような感じで、自然と目が向いてしまうのだ。

 ――イオンも負けてないけどね。でも、やっぱりダブルヒロインは無敵だね。

 目の保養をさせてもらいますという気分で、アルサルミンは3人を見つめてしまう。

「アルサルミン、相手がいないようでしたら、俺と踊ってくれませんか?」

「いいよ。でも、セチロが席を外そうなんて珍しいね」

 不意に声を掛けられ、視線を向けると、セチロが傍に寄って来ていた。

「今年は、生徒会の人数が揃っていますし。ホールボーイにも、俺たちの使用人たちが加わってくれていますし。今のところ、問題も発生していないので」

 手を差し出され、その上に手を載せて応じると、セチロが笑みを零す。

「曲が変わってからでいいですか? 途中からだと勿体ないので」

「それでかまわないよ」

 ダンス用のスペースへ向かう途中で、セチロは一時停止をして問いかけてきたため、それを了承する。そして、曲が変わったところで、抜け出す人たちと入れ違うようにして、ダンスを開始した。



 結局、あれからもサイレースは解放されることはなく、お買い得品のサイレースやアタラックスやスプリセルを除いた、生徒会メンバーの男性陣を相手に、アルサルミンは一通り踊ってしまう。

 悪役顔だからということもあって、元から声を掛けにくいようだが、今年は他から声がかかってこないことで、のんびり気分を味わってしまう。

 ――こうも声がかからないのも、女としてどうなのかと思わなくもないけどさ。

 不人気なのは仕方がないと、割り切ることにする。そして、喉が渇いたため、飲み物をもらいに行こうとしたところで、見知らぬ男子生徒が近づいてきた。

「あの。すみません、ダンスを申し込んでも大丈夫でしょうか?」

「えっ?」

 勇者1人目に思わず驚いていたら、引かれてしまう。

「あっ、いえ。ダメならいいんです。すみません」

「ダメじゃないよ? って、違うか。喜んでお受けします」

 慌てたこともあって、思わず素で応じてしまった後、急いで言い換えた。

「本当にいいんですか?」

「うん、いいよ」

 正式な形で応じたのだが、確認されてしまったため、改めて承諾をする。すると、男子生徒が驚きながらも、手を差し出してきたので、申し込みを受ける意味で、その上に手を載せる。そしてダンス用のスペースの前で少し待ち、曲が切り替わったところで、男子生徒とダンスを開始する。

「そんなに、私って怖いかな?」

「いえ。アルサルミン様がどうのということではなくて。婚約者のクレストール様だけでなく、サイレース様やスプリセル様やアタラックス様が周りを固められているので、声を掛けていいものかと……。ですが、勇気を出してよかったです」

 躊躇いつつ、事情を話してくれる男子生徒は、ダンスには自信があるようだ。話しながら踊っていてもブレがなく、リードがとてもうまかった。

 これなら、安心だと身を任せることにする。

 ――にしても、爆弾発言をかましてくれたサイレース様まではわかるんだけど。なんで、スプリセルやアタラックスの名前が上がるんだ?

 訳が分からないと思いながら、それでもなんとかダンスを終わらせる。ついでに、これを機にサイレースを捕まえておくかと思い、周囲を見回していたら、新たな勇者が声を掛けて来て、サイレース探しが中断させられる。それ以降も、なぜか急に声を掛けられ始めてしまい、足が疲れるまでダンスを踊り続ける状況へ陥ってしまった。

誤字脱字多発中。少しずつ直していきます。すみません。

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