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大賢者様はなにもしらない  作者: レフ・エルザ
19/19

続・宴会の準備は大切に。

ベーコンとウィンナーと精肉の準備が整った。

知識の伝達はとりあえず、かまどに集まった女たち全員へ施した。

かまどの女たちは大抵、「なぜこんなに手間をかけるのか」ということが疑問のようで、首をかしげつつ、周囲のものたちとそれについて何度も話していた。

たぶん、レアの反応を思うと、その話題は今日の宴会で食べたら消えることだろうな。


「ところで、肉の他に宴会ではどんなメニューを食べるんですか?」


糸紡ぎのお母さんも、レアもそろって首をかしげる。


「肉以外何を食べるんだい?その辺の葉っぱとか食べるとか言うのかい?」


レアが生肉系女子だったのは肉しか食べないという食文化だったようだ。

ちょっと頭痛がしてきたぞ。

肉は好きだけどさ・・・野菜食べない罪悪感というか、背徳感というか・・・なんか感じちゃうんだよな。

それに絶対に体によくないぞ。


「まぁ、肉以外に口にすると言えば。水と、男たちの酒の材料になったり、子供たちがまだ小さい頃に食べる甘い木の実と、いくつか薬になる草の根があるぐらいかね」


糸紡ぎのお母さんはそういって倉庫らしき小屋から木箱を持ってきた。

木箱の中には果物らしきものと、球根のようなものが入っていた。

口にするって事は食べられるって事だから、まずは断りを入れて果物を食べてみた。

桃とリンゴの中間のような味がする。甘くてみずみずしく、香りも良い。


「わぁ、懐かしい。リモの実だ。小さい頃よくお母さんがとってくれたなぁ」


レアも懐かしそうにそのままかぶりついている。

これはそのまま食べてもおいしいからいいとして。

問題は球根系のやつらである。

糸紡ぎのお母さんに食べ方を聞くと、石のすり鉢のようなものをもってきて木の棒ですりつぶした。

薬だと言っていたから、こういう扱いになるようである。

なめらかに潰されてペースト状になったものをなめてみると、ちょっぴり辛みがあり、顔をしかめた。


「あはは、ちょっと辛いだろう。食べ過ぎたとき、疲れ切ったときとかに使う薬だよ。辛みがあるから子供たちには不評でね」


確かになかなかの辛さだ。しかも口の中に臭いが残る。

この味、にんにくと玉ねぎに似ているかもしれない。

肉に合いそうな味がしそうだ。

試しにかまどに火がついているので木の棒に刺してあぶってみた。

さすがに直火なのでうまく焼けずに表面が黒焦げだが、中は蒸し焼きのようになっていて食べられそうだ。


「薬を焼いちまうなんて変わった方だねぇ」


「トトナは焼くのが好きなんだね。コロコロちゃんも焼いちゃうし」


なんか言われ放題だけど、とりあえずナイフを借りて焦げた部分を落として、中の白くて柔らかい部分を口に入れてみた。

辛みはあるが、先ほどに比べるとやわらかい。むしろ野菜特有の甘みが加わっている。

これがニンニクだと芋みたいにほくほくになるが、どちらかというとみずみずしい甘みなので加熱後は玉ねぎの方が近いのかもしれない。


肉がいっぱいあって、果物に、薬味系の野菜があれば、なんか洋風なものがつくれそうな気がする。

試しにまとめてスマフォでかざしてみると、ある料理がリストアップされた。

これは宴会らしいメニューだ。

肉づくしになっちゃうけど、それがこのあたりでは当たり前っぽいしいいかな?

とりあえず、一旦家にリターンして、足りない材料をとってきてそして戻ってこよう。

喜んでくれると良いな。

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