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「ねえねぇ、知ってる?あの花配ってる人達って生徒会の人達なんだってー!めっちゃイケメンだよねー!」
「え、そうなの!?あんなイケメン達が?あの女の先輩もめっちゃキレイー!」
「外部の人達には風紀委員の人が配ってるんだって!その人達もめっちゃイケメンらしいよー!」
「えー!!あとで見にいこう!」
へぇ、生徒会なんだあの人達。え、あの女の先輩めっちゃ美人!あの人から花貰おうっと!
「ご入学おめでとうございます。素晴らしい学校生活を送れるよう何かあったら生徒会に遠慮なく相談してくだいね。」
「は、はい!ありがとうございます!」
「では体育館の中に入ってお好きな席に座ってください。」
やばい。声もキレイだった。
めっちゃ美人で、声もキレイで、まだ性格はよくわかんないけどめっちゃ美人で!柚の可愛いさには負けるけど、とにかくめっちゃ美人!周りの男達めイケメンだし生徒会ってすごいなー!
あっ、お花の色青だ。赤がよかったな。
体育館に入ると半分くらい席が埋まってた。埋まってるのはほとんど真ん中から後ろの席。私が座るのは1番前でピアノの前。
だって柚の写真を撮るのに後ろに座ったら邪魔なものも写っちゃうからね!
「留美、おはよー。今日弟君ピアノ弾くんだってー?」
「咲!おはよー!そうなの!毎日ね私のためって言いながら練習してて、もう可愛くて吐きそう!そっちはー?休みの間にお見合いって言ってたよね?」
白木咲、小学校からの親友で白木財閥のお嬢様。この学校の半分以上は金持ちだ。お嬢様なのにサバサバしてるとこが好きー!
「あーあれね。保留にしたわ。」
「へぇ!断らなかったんだ。確か25歳だったよねー。」
「そう。思ったよりいい人で家的にもね。お父さんとかは乗り気。あと何回かデートして決めるつもり」
「まぁ、他にもいっぱい候補いるんでしょ?味見しながら決めればいいよ。」
お嬢様も大変だなー。私の家もお金はあるけどお見合いとかはないし。
「とりあえず、はい。今日もよろしく!」
「あー、はいはい。了解しました。」
もうそろそろ入学式が始まるからね。咲にもカメラを渡して手伝ってもらう。柚から一瞬も目を離さないぜ!