突入
まぁ、おふざけで切りあっていたものの(おふざけで切りあいたくはないものだが)、なかなかの距離を歩き、ついに・・・
「ここが酒呑童子のエリアです」
「そんなに簡単に言っちゃっていいの!?」
いやだっていままで森だったのがいきなり終わり、そこにはなん百年あったのだろうかというほどの、巨大な五重塔が立っていたのだ。あ、ちなみにいままで森の中にいたんだよっ。
「なぁ、まさかとは思うが一階ごとにちょっとしたボスがいるとかは・・・」
「あ、はい。いますよ。」
「平然と言い放ちやがったぁぁぁぁぁ!!!!!」
「いままで投入された部隊はすべて一階で全滅させられたそうです。」
「もういやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
突入前にとんでもねぇこときかされたぞ!!。
「では行きますよ。はいドーン」
「いやまてぇぇぇぇぇぇ!!!!」
そのころ五重塔最上階、酒呑童子の間では、かたまでかかる長髪、高い鼻、そして健康的な筋肉をつけた19歳くらいの青年がいた。彼こそが酒呑童子であった。酒呑童子は小さな水晶玉から、久しぶりの侵入者を見ていた。酒呑童子は嬉しそうに、
「みんな見てくれよ!!。久しぶりの客人かとおもえば、あの妖撃隊のミコトじゃあないか!!」
後ろにひかえていた50匹ほどの妖怪達にどよめきがおこった。
「殿、それならば私に行かせていただきたい。」
「あってめぇ!ふざけんなよ!殿、俺にいかせてくれ。」
「まあまあおちついて、豪鬼、幽鬼、僕は最初に豪鬼に行かせたいとおもうんだ。」
「ん・・殿の考えとあれば・・わかりました。」
「では豪鬼、お願いしますよ。」
「はっ」
「さて、どうなりましょうね・・わが四天王のどちらがつよいか・・・。」
酒呑童子はとてもうれしかった。