第七組『鉄分』
第七組は『鉄分』の登場です。
鉄分
ジンベイザメ ボケ
静寂 ツッコミ
JZ「はいどうも、鉄分です」
静寂「いよいよほっぺたの季節ですね」
JZ「そういう季節はないけどな、あるとしたらオールシーズンだ」
静寂「ほっぺたってほっぺより可愛いよね」
JZ「おんなしだよ!ほっぺのほうがむしろ」
静寂「むしろ…何だよ」
JZ「むしろ…腰周りにウルサイ」
静寂「どんな風に?」
JZ「必ず干し柿をぶら下げてる」
静寂「場所の有効利用が上手すぎだろ!」
JZ「腰周りは風通しがいいからな」
静寂「どこと比べて!変わんないって」
JZ「ビュンビュン吹いてっから」
静寂「そりゃ海岸沿いならな」
JZ「潮風にさらされて梅干みたいになっからさ」
静寂「発酵しすぎだって!」
JZ「リアス式海岸だから特に」
静寂「リアスなら発酵するのか?初めて聞いたわ」
JZ「ルンルン気分だぜ」
静寂「梅干でもくわえてろ!」
JZ「喉渇いてきたな」
静寂「漫才中だぞ!どうにか乗り切ってくれ」
JZ「飲み物が飲みたくなるな」
静寂「今のはボケなのか?」
JZ「塩辛いふんどしが飲みたい」
静寂「変わったリアクションを取るな!」
JZ「喉に詰まらせるまで堪能したいんだ」
静寂「喉より太いやつ押し込んでやるからな!」
JZ「バック宙しながら」
静寂「アクロバットすぎるだろ!」
JZ「ヘリコプターに怒られないかが心配で…」
静寂「ヘリコプターに人格はないから心配すんな」
JZ「粉々にしたらきな粉になんないかな?」
静寂「大豆でなければな!」
JZ「大丈夫ですかね?」
静寂「大豆じゃないのか?」
JZ「脳みそひよこ豆なんです」
静寂「そりゃ微妙なラインだぜ。それにしても別の意味で心配になっちまう」
JZ「ぴよこ豆なら良かったのに」
静寂「大差ないぞ」
JZ「脳みそが腐るから」
静寂「腰周りに干しとけ!」
JZ「脳みそをか?」
静寂「そうだ」
JZ「痛そうだな」
静寂「晒すもんじゃねえからな。でも腐るよりはマシだろ?」
JZ「もう液状だし」
静寂「手遅れだ。瓶詰めにでもしてろ!」
JZ「持ち歩くのにか?」
静寂「運びやすさを重点にするな!」
JZ「火炎瓶に間違えられないかな?」
静寂「脳みそを火炎瓶に間違うやつなんているわけ無いだろ!」
JZ「投げたら燃えださないかな?」
静寂「自分を信じろよ!」
JZ「ほかのことならまだしも、自分だけは信じられない」
静寂「悲しい野郎だ」
JZ「常に回転しているから酔ってますからね」
静寂「スケート選手じゃねえんだぞ!」
JZ「顔も識別してくんないし」
静寂「回転しなきゃいいじゃねえのか?」
JZ「一回転につき一円溜まっていきますからね」
静寂「ポイント性もイイトコだな」
JZ「もう膝が悲鳴をあげてるよ」
静寂「だからやめろって」
JZ「膝がしゃべるんですよね」
静寂「面倒な体に生まれついたもんだぜ」
JZ「ウザイんですよ」
静寂「膝をいたわってやれ」
JZ「よく喋るんですよね」
静寂「相手をしてやらんかい!」
JZ「イチイチは無理ですよ。第一言葉覚えたてか知らないけど、喋らなくていいところでもワザワザ喋ってきますから」
静寂「膝に喋っていいところなどないんだぞ」
JZ「ガムテープで膝の口を巻きつけてやりましたよ!」
静寂「せめてテーピングにしろ!お前体操選手みたいだな」
JZ「巻きすぎて膝が曲がらないんですよ」
静寂「巻き過ぎなきゃいいじゃねえか」
JZ「歩きづらいんです」
静寂「外せよ!」
JZ「ガムテープも不足しちゃってて」
静寂「使いすぎだ!第一膝に巻くもんじゃねえから」
JZ「ベタベタして気持ち悪いし」
静寂「巻く場所間違えてんだよ。夏場とか最悪だぞ」
JZ「痒いし」
静寂「ケアをしろよ!」
JZ「掻きたくても届かなくて…」
静寂「分厚く巻くからだ」
JZ「だって両手にもきつく巻きつけてあるから」
静寂「まさか自分で巻いたんじゃねえだろな!口で巻いたのか?器用にも程があるぞ」
JZ「ロボットみたいになっちゃった」
静寂「猫型のな!」
JZ「よく間違えられるんですよ」
静寂「そんなヤツいんのか!」
JZ「よく拳法の達人に間違われちゃって」
静寂「何でだよ!」
JZ「拳法なんて使えないのに、何故ですかね?ボク、おしっこもひとりじゃできないんですから」
静寂「グルグルのガムテープを外してもらえよ!」
JZ「拳法でですか?」
静寂「カッターでだよ!」
JZ「ジャンケンも負けたことないんですから」
静寂「お前カニとしかジャンケンしたことねえだろ!」
JZ「だから足が早いんですよ」
静寂「意外だな、遅そうだけどな」
JZ「いつもマラソンで優勝しますから」
静寂「しかも長距離かよ!」
JZ「早すぎてピストルで撃たれますからね」
静寂「何の罰則だよ!」
JZ「フライングだって言われちゃうんですよ」
静寂「二回撃たれろ!」
JZ「防弾チョッキ着てますから」
静寂「用意周到だなお前」
JZ「重くて」
静寂「なんで優勝出来るんだ?不思議でならんぞ」
JZ「トライアスロンにも興味があるんですよね」
静寂「防弾チョッキを着てるのに?」
JZ「クロールできないですけどね、犬かき以外出来ませんから」
静寂「その勇気はどっから湧いたんだ?」
JZ「犬と間違えられますからね」
静寂「よっぽどだな!普通は間違えんぞ」
JZ「泳いでたら隣にも犬が泳いでましたから」
静寂「何運だよ?犬と遭遇の運か?」
JZ「ていうか全員犬でしたからね」
静寂「お前犬限定トライアスロンに間違って参加しただろ?」
JZ「犬も必死でしたよ」
静寂「そりゃそうだろ!泳がなきゃ死ぬだろうしな」
JZ「必死で骨加えて泳いでましたから」
静寂「余裕が伺えてならない…」
JZ「チワワばっかり」
静寂「チワワかよ!よく死なないでいれたな」
JZ「ボクもチワワなんで」
静寂「いつからだよ!いつから人間やめたんだ?」
JZ「コンビニで立ち読みしてたらですね」
静寂「何がだ…」
JZ「いや。気づいたんですよね、ボクチワワなんじゃないかって」
静寂「凄いタイミングでだな。急すぎるだろ!」
JZ「その瞬間ご主人にシッポ振ってましたから」
静寂「本能って恐ろしいもんだな、お前シッポあったのか?」
JZ「餌が欲しくて…」
静寂「骨やろうか?たっぷり…」
JZ「骨くれたんですけどね…微妙で…」
静寂「何だ、不満でもあんのか?」
JZ「シッポ振ってたらご主人が骨をくれたんですよ…」
静寂「よかったじゃねえか」
JZ「ただね、骨は骨でもボクの骨だったから」
静寂「微妙すぎんだろ!その心境。そんで…食ったのか、自分の骨?」
JZ「まあ…食べましたけど」
静寂「食ったんかい!」
JZ「まあ骨には変わりないんでね、美味かったですよ」
静寂「自分の骨を堪能すんな!」
JZ「あんまり美味しかったんで全部食べちゃいましたよ」
静寂「馬鹿か?ならお前、立ってらんないんじゃないのか?」
JZ「そうなんですよ」
静寂「どうやって維持してんだよ?不思議だな、お前イカみてえだな…」
JZ「案外骨なんてなくても立つことは出来ますよ」
静寂「出来るか!」
JZ「松葉杖に頼らなくちゃいけなくなったのがちょっと辛いですけどね」
静寂「お前もう少し感情をもった方がいいと思うぞ…」
JZ「骨がなくなったんで…」
静寂「可哀想な野郎だ」
JZ「ご主人に骨を要求してもくれなくなってね、ちょっとショックでしたよ」
静寂「もう少し悲しむ所が別にあると思うんだが」
JZ「それでもしつこく要求したんですよね」
静寂「お前ひるまねえ野郎だな…」
JZ「そしたらやっとくれましたよ」
静寂「何だ?ご主人の骨でもくれたのか?」
JZ「それは無理でしたけどね」
静寂「厭な野郎だな、リターンが少ないんだよ」
JZ「でもくれたんでいいですけどね。
静寂「何を貰ったんだ?」
JZ「松葉杖をくれましたよ」
静寂「それもお前のじゃねえか!お前はっきり言ってそれは貰ったとは言わねえんだぞ」
JZ「まあどうにせよ美味しかったんで良しとしましょう」
静寂「食ったのか?」
JZ「ええ…」
静寂「平然としてんじゃねえぞ!腹壊すぞ!しかも自分のだし」
JZ「自分のだろうが腹の足しにはなりますから」
静寂「どう言う構造してんだ?お前胃袋に硫酸入ってんだろ?」
JZ「松葉杖も食ったことだし…」
静寂「どういった類のグルメだよ…ワカンネエ…」
JZ「歩けなくなりましたよ」
静寂「最初から食うんじゃなかったんだよ!騙されてんだよお前…」
JZ「そうですかね?」
静寂「ダメだコイツ、全感覚が麻痺していやがる…」
JZ「色々食べられるんで楽しめますけどね」
静寂「そういうのを楽しむんじゃねえ!」
JZ「いつも食べれますから」
静寂「まともなモン食ったことあんのかよ?」
JZ「ありますよ!」
静寂「断言すんな!お前を信用したわけじゃねえし」
JZ「大丈夫ですって」
静寂「どこがだよ!何を食わされたんだよ」
JZ「例えば犬とか」
静寂「共食いじゃねえか!やっぱヒデえ…」
JZ「まあ、共食いというより、自分の肉ですけどね」
静寂「お前のか!そういうのは食べれるとかいう問題じゃねえからな!やっぱ騙されてんじゃねえか!」
JZ「美味しいんですよね、でも。自分の肉って…」
静寂「グロいこと言ってんじゃねえ」
JZ「自分の肉って食べれない所ないんですよね」
静寂「イイコトみたいに言うな!それって恐ろしいことだからな」」
JZ「全部食べちゃいましたからね」
静寂「お前肉体どうなったんだ!」
JZ「この世から消し去られました」
静寂「お前自身によってな!」
JZ「もう食欲って限界がないですよね」
静寂「胃袋も食っちまったのにか?」
JZ「でも…以来、ご主人、何もくれなくなって」
静寂「そりゃそうだろ、与えるもんが無くなったんだよ、お前、そろそろ気づけ!騙されてるって事に…」
JZ「食べ物のこと考えてると余計お腹が空いて来ますよね?」
静寂「普通はな?でもお前の話を聞いたら一瞬で食欲が失せていくわ!」
JZ「やっぱ空腹には耐えられないですよね」
静寂「普通はな!でもお前の話は怪談にしか聞こえねえよ!」
JZ「ああ、お腹空いたな…」
静寂「お前犬の地縛霊だろ?」
JZ「ああ…自分が食いたい…」
静寂「何なんだそれ一体!」
JZ「ご主人くれないかな?ボクの肉を」
静寂「どういう欲求だ?単なるドMじゃねえか!」
JZ「無理ですかね?」
静寂「無理だよ!お払いにでも行ってこい!」
JZ「どうしてですか?」
静寂「お前にはその必要があるんだ」
JZ「お腹空いたなあ…」
静寂「よっぽど悪いことしたんだなお前。そりゃ地獄の業だわ…」
JZ「どうしてお腹が減るのかな?」
静寂「普通はな!でもお前のは単なる業火だ」
JZ「空腹で耐えられないんですよ」
静寂「言っとくがお前に必要なのは餌ではなく供養だ」
JZ「どうしよう、もう力が出ないや…何か吸い込みたい」
静寂「ブラックホールかお前!」
JZ「何でもいいから口に入れたい!」
静寂「口はとっくに消えてんだよ」
JZ「ああ…魂の奥から衝動が…止まらない…」
静寂「お前のは異次元からの衝動だ!」
JZ「飲み込みそうだ…崩壊しそうだ…」
静寂「ヤバイな、コイツから離れた方が良さそうだぞ」
JZ「ああああああああああ全てよ飲み込まれよおおお!」
静寂「やっべ~」
JZ「おおおおおおおおおおお」
静寂「うああああああああああああ」
JZ「ごくん。はあ~美味かった」
静寂「事象の平面は崩壊し全ては飲み込まれた…時すでに遅し…」
JZ「時間すら食べたい」
静寂「お前のせいで宇宙すらなくなるわ!もういいよ!」




