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第六組『フルスイング』

第六組は『フルスイング』の登場です。

フルスイング


馬場  ボケ

異邦人 ツッコミ


異邦人「はいどうもフルスイングです、よろしくお願いしま~す」

 馬場「ハイテンションでやっていきましょう!」

異邦人「高すぎだなお前」

 馬場「そうでもあるけど」

異邦人「テンション高すぎるのも考えもんだよな」

 馬場「そうそう」

異邦人「お前皆さんに紹介しといた方がいいんじゃないのか?」

 馬場「何が?」

異邦人「コイツテンション高すぎて困ってるんですよ」

 馬場「ああ、あれのこと」

異邦人「何日寝てないんだっけ?」

 馬場「二日です」

異邦人「案外だな!想定内でがっかりしたよ」

 馬場「たった二日だしね」

異邦人「もうちょっと多かったかと思ってたよ」

 馬場「そうそう、三日とかね」

異邦人「ちょっとずつ増やしてんじゃねえぞ、時間なくなっから」

 馬場「あるいは四日とかね」

異邦人「ヒトの話聞いてんのか。そんで結構な日数まで増えてんじゃねえか」

 馬場「四日はすごいでしょ」

異邦人「最初からそう言っとけ」

 馬場「でも実際はたった二日ですからね、大したことはない」

異邦人「そのテンションで二日とかっておかしすぎるだろ」

 馬場「まあ寝てないですから」

異邦人「アピールしてんじゃねえよ」

 馬場「生まれてこの方、二日以外寝てませんからね」

異邦人「そっちの二日だったのか。だったらヤベエぞ、やっぱお前スゲエや」

 馬場「いやいや、二日とかじゃ凄くないですって」

異邦人「いや、すげえって。なんで寝れねえんだ?」

 馬場「ヒトを殺しましてね」

異邦人「なんだイキナリ…」

 馬場「殺した事を認めたくないんで不眠症になっちゃったんですよ」

異邦人「昔観た映画にあったな、そういうの」

 馬場「ボクの方はガチですけどね」

異邦人「堂々と発表してんじゃねえぞ!」

 馬場「日に日にテンションが」

異邦人「そりゃそうなるわな。狂ってるぞ」

 馬場「寝れませんからね」

異邦人「いや、何が狂ってるって、人殺しを認めたくないって自分でわかってる事が何より狂ってるよ」

 馬場「狂ってますね」

異邦人「お前多重人格だろ。なんでもわかってんじゃねえぞ」

 馬場「とても狂ってます」

異邦人「冷静に言ってるお前が怖いわ!」

 馬場「寝れないんですよね。体内時計狂いまくってて」

異邦人「狂ってるってソッチか…それ以前にお前自体が狂ってるからな」

 馬場「まあ、寝れてませんしね」

異邦人「生きてる事が不思議すぎるだろ」

 馬場「瞬きしたら寝ますよ」

異邦人「どう言う意味だ?」

 馬場「寝てないから瞬きしたら寝ちゃうって意味ですよ」

異邦人「嘘つくんじゃねえ、さっきから何度もしてんじゃねえか」

 馬場「まあ、瞬きしないで生きれるひとなんていませんからね」

異邦人「寝ないで生きるやつもいねえけどね」

 馬場「眼が乾きますから」

異邦人「睡眠不足はどう解決してんだ?」

 馬場「眼を洗いますね、買って来た薬で」

異邦人「そのまま寝やしないか心配だぞ」

 馬場「ドライアイですから」

異邦人「寝てねえからだ」

 馬場「パサパサしてますからね」

異邦人「口じゃねえんだぞ」

 馬場「干物みたいになってますよ」

異邦人「焼いてやろうか?」

 馬場「寝なさすぎて逆にテンション高いんですよ」

異邦人「テンションとか気にしてる段階じゃねえけどな」

 馬場「初対面なのにテンション高いって引かれるし」

異邦人「お前ずっとだろ」

 馬場「いつもテンション高いよねって羨ましがられるんです」

異邦人「どっちだよ」

 馬場「今日テンション高くない?とか言われるし」

異邦人「いつもな」

 馬場「テンションでごまかしてんじゃねえぞ」

異邦人「ごまかす以前の問題だろ」

 馬場「興奮して体温上がるし」

異邦人「ついに一線を超えたな」

 馬場「年々温暖化だって言うしね」

異邦人「お前のせいじゃないよな」

 馬場「ボクのせいで南極の氷が溶けちゃってるらしい」

異邦人「死んだほうがいいぞ」

 馬場「風邪ひいてるんですよね」

異邦人「テンションで乗り切れよ!」

 馬場「太陽より体温熱かった」

異邦人「氷山にでも潜ってろ!」

 馬場「でも寒気するんですよね」

異邦人「風邪ひいてるからな」

 馬場「解熱剤が必要だよ」

異邦人「太陽から遠ざかれ!」

 馬場「ボクを宇宙まで飛ばしてください」

異邦人「熱すぎて近づけねえったら!」

 馬場「ロケットに入れて下さい」

異邦人「燃料より熱いよ」

 馬場「ボクが飛ばすから」

異邦人「お前別の太陽系造ったら?」

 馬場「どう言う意味です?」

異邦人「お前ならやれるよ」

 馬場「退屈だなあ」

異邦人「神の領域だぞお前」

 馬場「一年何もすることないしね」

異邦人「いやずっとだけどな」」

 馬場「惑星見てるだけだと飽きますよね?」

異邦人「案外飽きねえかも知んねえぞ」

 馬場「風邪も治りかけてるし」

異邦人「熱下がんのか?」

 馬場「薬効いてきたみたい」

異邦人「無責任なやつだな、やっぱお前には不向きだわ」

 馬場「治っちゃったよ」

異邦人「地球に戻ってこい」

 馬場「でもテンションは相変わらずだ」

異邦人「まだ寝れてねえのか?」

 馬場「もう諦めた、ずっと起きてるから」

異邦人「もういいよそれで」

 馬場「どうせなら何かやろうかな」

異邦人「役に立つ事をしろ」

 馬場「ギネスの更新とかね」

異邦人「とっくだ」

 馬場「死ぬまで寝ないからね」

異邦人「お前が寝たときは死ぬ時だ」

 馬場「え?」

異邦人「死ぬ時」

 馬場「雪山で遭難したから?」

異邦人「お前寝そうなのか?」

 馬場「…うん」

異邦人「いきなりだな」

 馬場「もう限界だ」

異邦人「寝るなよ、死ぬぞ」

 馬場「うとうとしてて気持ちいいや」

異邦人「ダメだ、お迎えが来たようだな」

 馬場「もう意識がないよ」

異邦人「重症だ…」

 馬場「あ」

異邦人「どうした?」

 馬場「今寝てたかも」

異邦人「つまり臨死体験だな」

 馬場「今喋りながら寝てた」

異邦人「器用な野郎だな」

 馬場「一瞬死んじゃったし」

異邦人「蘇った直後の言葉とは思えねえな」

 馬場「ていうかもう死んじゃったかも」

異邦人「嘘を付け、死んだやつが喋るかよ」

 馬場「遺言を言うから」

異邦人「死んだ後に?」

 馬場「死んだからお骨を川に流してくれ」

異邦人「自由な事要求すんな」

 馬場「もう死んでるから燃やしていいぞ」

異邦人「死人に直接言われるとは思わなかったよ」

 馬場「どうだ、流してくれたか?」

異邦人「もう流したよ」

 馬場「これで自然に還ったぜ」

異邦人「お前声帯燃えてねえのか?」

 馬場「死んでもテンション高いよ」

異邦人「お前って幽霊なのか?」

 馬場「ヤバイ、まだ眠れねえ…」

異邦人「地獄だな」

 馬場「でもうとうとしてきたぞ」

異邦人「どういうことだよ!」

 馬場「ヤバイ、寝たらどうなるんだろ?」

異邦人「逆に生き返るかもな!」

 馬場「転生するのか?」

異邦人「今度生まれ変わったらフツーのテンションに戻るんだぞ」

 馬場「出来るかなボクに」

異邦人「ヒトを殺したりするなよな!」

 馬場「出来るかなあ?」

異邦人「コイツ人殺しだな」

 馬場「出来ますように」

異邦人「人まかせじゃねえか!ダメだコイツ、反省の色も見せねえよ」

 馬場「皆さん、ボクに殺されないで下さい!」

異邦人「そんなこと頼むんじゃねえ!全てはお前次第だろが!」

 馬場「ボクに殺されないように、皆さん最強になってください!」

異邦人「殺そうとする前提で願掛けすんな!」

 馬場「避けますように!」

異邦人「お前が殺さなきゃいいんだよ!」

 馬場「ギリギリでもいいから死にませんように」

異邦人「残酷で自分勝手だ」

 馬場「もし死んだとしてもボクが気づかないように生きてるフリをして下さい」

異邦人「自己中心的にも程があるぞ」

 馬場「ボクが眼を反らした瞬間に死んで、直後ボクが戻す前に一挙に蒸発して目の前から消えてください」

異邦人「凶悪すぎるぞ。考え方に問題がありすぎるだろ」」

 馬場「どうかボクを眠れる体にして下さい」

異邦人「だったら殺すんじゃねえ!」

 馬場「殺したとしても!」

異邦人「反省の色がうかがえねえ。ダメだコイツ」

 馬場「眠らせてください、どうかお願いします」

異邦人「そんな祈らなくてもなあ」

 馬場「何ですか?」

異邦人「もし殺したとしても」

 馬場「何ですか、続きでもあるんじゃないでしょうね」

異邦人「いや、あるに決まってるだろ」

 馬場「続きは何です?」

異邦人「悪びれねえなトコトン」

 馬場「早く教えてくださいよ」

異邦人「心がなさすぎる!だからさ、もし殺したとしてもだよ」

 馬場「眠れなくなるから嫌です」

異邦人「眠れなきゃいいのかよ!」

 馬場「眠りたいんで嫌です」

異邦人「言い直すほどか!もういいや。もし殺したとしても、一番大事なことはなあ」

 馬場「自分の犯行から目をそらすことです」

異邦人「逆だよ!」

 馬場「気づかなければ寝れます」

異邦人「自己中が!そうじゃなくて、人殺しを認めて、そっからだよ」

 馬場「眠れない地獄の日々が?」

異邦人「ダメだコイツ…」

 馬場「ああ、眠れない、ブルーだ」

異邦人「自分以外見えねえのか!」

 馬場「睡眠薬を投与して下さい!」

異邦人「誰にお願いしてんだよ!そうじゃなくて一番の睡眠薬を教えてやるよ」

 馬場「何ですか?なんでもするんで下さい!」

異邦人「現金な考え方から放棄しろ!」

 馬場「お金で済むならいくらでも出しますから」

異邦人「聞いてねえなコイツは」

 馬場「幾らしますか」

異邦人「金じゃ買えねえぞ」

 馬場「売ってください!」

異邦人「プライスレスだ!刻んどけ!」

 馬場「じゃあただでくれるんですね?」

異邦人「テメエ次第だからな!」

 馬場「どう言う意味ですか?媚を売ればいいのならいくらでも売りますよ」

異邦人「クズ以下だよ」

 馬場「お願いします!靴もナメますから」

異邦人「最底辺野郎だな」

 馬場「何でもします!」

異邦人「じゃあな、これをやるって約束できるか?」

 馬場「眠らせてくれるのなら!死んででも約束します!」

異邦人「おう、その意気だ!じゃあな、俺の言うことを聞くんだぞ!」

 馬場「はい!」

異邦人「いい返事だ。お前が人を殺すだろ?」

 馬場「はい!」

異邦人「堂々とするんじゃねえ!まあいい、それでだ」

 馬場「はい!」

異邦人「お前が人殺しという罪を受け入れてだ」

 馬場「え?」

異邦人「そうすれば約束する、きっと眠れるはずだ」

 馬場「そうなの?眠りたいから約束します!」

異邦人「反省の動機が酷い…」

 馬場「ボクは人を殺した!」

異邦人「どうだ?」

 馬場「……」

異邦人「寝やがったな、漫才できないしもうやめるか、ありがとうございました」

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