第五組『とん平』
第五組は『とん平』の登場です。
とん平
ピロリ菌 ボケ
乳酸菌 ツッコミ
乳酸菌「はいどうもとん平です、よろしくお願いしまーす」
ピロリ菌「厳しいなあ」
乳酸菌「何が?」
ピロリ菌「いや脱水って厳しいんだなあって思ってね」
乳酸菌「何?脱水症のこと?季節外れの熱中症について?
ピロリ菌「脱水症は関係ないよ」
乳酸菌「何だそれ。脱水って洗濯機のか?」
ピロリ菌「そうそう、洗濯機の脱水ってあるでしょ」
乳酸菌「何で聞き返す」
ピロリ菌「洗濯機の脱水の時に洗濯機に入って見たんですよ」
乳酸菌「よく分からんが」
ピロリ菌「入ったんだけど、厳しいなあって」
乳酸菌「お前入ったのか?」
ピロリ菌「何で聞き返した?」
乳酸菌「聞き返すだろ!お前ホントに入ったんだな?」
ピロリ菌「入ったに決まってるでしょ、そう言ってんだから」
乳酸菌「何で入ったんだよ」
ピロリ菌「呼ばれたから」
乳酸菌「はっ?」
ピロリ菌「脱水してる時に洗濯機に呼ばれたんだよ、だから」
乳酸菌「呼ばれるってのがわかんないよ、聞こえたのか?」
ピロリ菌「そうだよ、こっちへおいでって」
乳酸菌「それで、入ったのか?」
ピロリ菌「そりゃ入るだろフツー」
乳酸菌「いやいや、フツーは入んないの、そういう時は」
ピロリ菌「いや呼ばれたんだから行くのがフツーじゃないの?」
乳酸菌「呼ばれたら行くよ?」
ピロリ菌「だろ?じゃあ何で?」
乳酸菌「だから、呼ばれたら行くのがフツーだけどな、洗濯機以外だよ」
ピロリ菌「別にそこ差別しなくてもいいじゃんか!」
乳酸菌「洗濯機には入っちゃダメだよ」
ピロリ菌「でも呼ばれたんなら入る方がいいだろ?」
乳酸菌「もういいよ。で、入ってどうだった?」
ピロリ菌「うん、厳しいなあって」
乳酸菌「そりゃグルグル回ってるからな!それ以上に、お前の反応の薄さに驚きを隠せない」
ピロリ菌「いやメチャクチャリアクションとったんだってそん時」
乳酸菌「せっかくとったリアクションを潰すようで悪いがお前のリアクションは脱水の激しさによって全て奪われてしまったぞ」
ピロリ菌「マジかよ!悔しいなあ」
乳酸菌「お前も脱水されたんだろ?そして…よく生きて返って来れたな」
ピロリ菌「死ぬね?」
乳酸菌「そりゃ死んでもオカシクはないぞ」
ピロリ菌「実際死んだしね」
乳酸菌「そりゃそうだ」
ピロリ菌「俺今なお死に続けてるし」
乳酸菌「なげーよ!」
ピロリ菌「死ぬに長いも短いもないだろ!」
乳酸菌「いやいや、死ぬってのはこの場合比喩なんだから未だに死んでるってのは長いんだって言ってんのよ」
ピロリ菌「比喩じゃなくて死んだの!実際に」
乳酸菌「は?蘇生したの?」
ピロリ菌「するわけねーじゃん、死んでんだから」
乳酸菌「いや死んでねーよ、現に今生きてるし」
ピロリ菌「いや、死んでるよ!てか何で見えてんの?お前」
乳酸菌「は?死んでねーだろ!生きてるから見えてんだよ」
ピロリ菌「いや、死んでるよ、今も」
乳酸菌「じゃあ何で今見えてるんだよ?」
ピロリ菌「だからこっちが聞いてるんだってば」
乳酸菌「え?マジかよ、お前マジで死んでんの?」
ピロリ菌「そうだよ!今更気づいたか」
乳酸菌「矛盾してるよ!じゃあ何で見えんだよ?」
ピロリ菌「矛盾してるのはお前の方だよな?だって俺死んでんだぜ?」
乳酸菌「いやいや、俺死人を見れるほど霊感持ってねえし!しかもアリアリしてんじゃねえか、お前!」
ピロリ菌「アリアリしてねえよ!相当なレベルで透明だから」
乳酸菌「いやいや…ハッキリと存在してるよ」
ピロリ菌「そりゃ、存在はしてるよ。幽霊だからな」
乳酸菌「嘘言え!」
ピロリ菌「嘘じゃねえって!」
乳酸菌「え?マジで?」
ピロリ菌「そんな嘘ついてどうなる?」
乳酸菌「知らねえよ!嘘ついてんのはお前の方だしさ」
ピロリ菌「だから嘘ついてないから聞いてんだよ」
乳酸菌「はあ?じゃあマジで幽霊なの?」
ピロリ菌「そうだよ、さっきから言ってるよね?」
乳酸菌「いや言ってるけどもさ。じゃあ何で俺、見えてんだよ?」
ピロリ菌「知らねえから俺の方こそ聞いてるんじゃねえか!」
乳酸菌「何で?」
ピロリ菌「知らねえって!お前ひょっとして死んでるんじゃ?」
乳酸菌「死んでねえし!」
ピロリ菌「いやいや、そんなヤツに限って死んでるってやつ多いぜ」
乳酸菌「いや何ビビらそうとしてんの?やめてくれないかな、そういうの」
ピロリ菌「いやいや、そう言う感じで言ってるんじゃないんだけど」
乳酸菌「じゃあどういうことだよ?説明しろよ!」
ピロリ菌「いや何マジなトーンで問い詰めるわけ?いくらなんでもメーワクなんだけど」
乳酸菌「他人ごとだと思ってからかってんじゃねえぞ!コッチは生き死にの瀬戸際なんだぞ!」
ピロリ菌「いや別にそんな興奮することないって」
乳酸菌「するだろ!フツーは!」
ピロリ菌「大丈夫だってば」
乳酸菌「大丈夫なワケねーだろ!テメエいくら自分が死んでるからって俺まで死人の仲間入りさせられる筋合いはねーからな!」
ピロリ菌「別に俺がお前を引きずってるわけじゃねえぞ!お前が死んでるかどうかなんて、俺には関係ねーよ!」
乳酸菌「じゃあ殺すなよな!」
ピロリ菌「だから俺が殺したわけじゃなくて…お前がさ、仮に死んでいるとして…」
乳酸菌「仮にでも殺すんじゃねえ!」
ピロリ菌「仮ぐらい受け入れろよ!仮にだよ!まあ仮に死んでたとして」
乳酸菌「縁起でもないんだよ」
ピロリ菌「知るかよ!死んでりゃ受け入れるこった」
乳酸菌「うるせえ!引きずんな!」
ピロリ菌「だから引きずってねえっての!第一お前はもうこっち側の住人だ」
乳酸菌「勝手に確定してんじゃねえぞ!まだ死んだかどうかなんて決まったわけじゃねーんだって」
ピロリ菌「まあそうだけどさ。でもさ、仮にだよ、お前がもし死んでいたとしてもな、死んだ方の言い分としてはだな、別に死んだところでこうやって存在できるんだから、そんな落ち込む必要はないんだって実感できるからね」
乳酸菌「落ち込むだろフツー!」
ピロリ菌「いやいや、慣れればホントに大差ないって」
乳酸菌「マンネリ野郎に言われたくねー!」
ピロリ菌「何だよ!マンネリとか言ってんじゃねえよ、失礼だな」
乳酸菌「事実だし」
ピロリ菌「俺が言ってんのはマンネリとか以前に、別に死んで幽霊として存在してれば、生きてた頃とそんなに感覚変わんねえよって教えてんの」
乳酸菌「信用できねー!」
ピロリ菌「いやいや、信用しろよ!」
乳酸菌「幽霊の言葉なんて信用できるかよ」
ピロリ菌「差別すんな!ホントに変わんない日常がやってくるだけだから、ていうか俺にはわかるぜ、お前、ほぼ、死んでるぜ」
乳酸菌「なんでだよ!騙してんじゃねえぞ!お前俺生きてんのに殺そうとしてるだろ、今!」
ピロリ菌「だからそういうのじゃないってば!」
乳酸菌「じゃあ何だよ!」
ピロリ菌「さあ…幽霊としての、勘、かな?」
乳酸菌「そういうのが一番信用出来ねーよ!」
ピロリ菌「勘で何が悪い!失礼だぞ!」
乳酸菌「いや。むしろ、幽霊って部分で信用出来ねーんだ」
ピロリ菌「やっぱ差別してるじゃねえか!失礼極まりないぞ!」
乳酸菌「うるせえ!」
ピロリ菌「お前言っとくけどこの辺幽霊うようよしてっからな、言葉にもう少し気をつけた方がいいぜ」
乳酸菌「ビビらしてんじゃねえぞ!」
ピロリ菌「ビビるかどうかはお前個人の…いや、今や個霊の問題だ!」
乳酸菌「個霊ってなんだよ!幽霊業界の専門用語使ってんじゃねえ!」
ピロリ菌「業界とか言うな!」
乳酸菌「俺は業界に入ったわけじゃねえ!」
ピロリ菌「失礼だぞお前!職業じゃないんだって!幽霊とは生き様の問題だ!」
乳酸菌「死んでる癖に?」
ピロリ菌「うるせえ!」
乳酸菌「キレてんじゃねえぞ幽霊の癖に!」
ピロリ菌「だから差別的な発言はよせ、アブねーから!」
乳酸菌「怖がらせんな!もうこっちはビビってねえからな!」
ピロリ菌「お前幽霊見くびってんじゃねえぞ!いっぱいいるんだからな、危険なヤツ!」
乳酸菌「脅す気か!」
ピロリ菌「事実だからしょうがないだろ」
乳酸菌「フィクションだよフィクション、そもそも幽霊なんていないんだし」
ピロリ菌「なんだか傷つけられた気がする…」
乳酸菌「幽霊の癖に傷ついてんじゃねえよ!」
ピロリ菌「お前トコトンだな!幽霊ってのはそもそも傷つきやすいんだから」
乳酸菌「嘘嘘。バケモンの癖繊細ぶてんじゃねえ!」
ピロリ菌「お前言っていいことと悪いことの区別もつかねえなんて禄なやつじゃねえな!」
乳酸菌「何がだよ!」
ピロリ菌「バケモンなんかと一緒にすんなって」
乳酸菌「いや、そのニュアンスが分からん、悪いけど」
ピロリ菌「次言ったら殺すからな」
乳酸菌「うわっ、やっぱコエ~」
ピロリ菌「うるせえ!てか殺せねえか、お前死んでんだし」
乳酸菌「死んでねえよ!勝手に殺すな」
ピロリ菌「いやさっきから何度も言ってるけど死んでるかどうかなんて俺が決めることじゃねえしな。お前が死んでいるのならそれは立派に死んでることになるよ」
乳酸菌「人を死人みたいに言ってんじゃねえぞ!」
ピロリ菌「お前は言われて当然だ!」
乳酸菌「失礼な」
ピロリ菌「だって幽霊だし」
乳酸菌「違うわ!」
ピロリ菌「自信たっぷりだな。どっから来るんだそんな自信、コッチにも分けて欲しいくらいだ」
乳酸菌「いや、幽霊に分けれるワケねーだろ!」
ピロリ菌「冷静な判断をしてんじゃねーぞ!」
乳酸菌「やっぱ分けれないんだろ?ってことは」
ピロリ菌「それはお前が仮に生きているとして、人間と幽霊の間のパターンだし」
乳酸菌「お前仮にの使い方間違ってんじゃねえぞ」
ピロリ菌「間違ってねえって!だってお前死んでんだしさ」
乳酸菌「勝手に決めんなや!」
ピロリ菌「俺が決めたんじゃなくて、お前がそもそもわかってることだからね」
乳酸菌「俺は生きてんだ、間違いねえ」
ピロリ菌「思い込みはいかんよ、もっと素直になんなきゃ」
乳酸菌「頑なに拒否する!」
ピロリ菌「素直じゃないね~」
乳酸菌「当たり前だろ!」
ピロリ菌「もっと素直に生きたほうがいいよ…おっと失礼、死んでるんだっけ?」
乳酸菌「謝らなくていい!そもそも死んでねえから!」
ピロリ菌「一応謝るだろ!幽霊に向かって生きるとか言っちゃったんだし」
乳酸菌「それは寧ろ褒め言葉だろが!人間に向かって死ぬと言ってる事とは大違いだぞ、それって」
ピロリ菌「いやいや、幽霊に生きるということは、人間に死ぬということと同等、もしくは、それ以上だ」
乳酸菌「そんなわけあるか!幽霊の癖に偉そうな口聞いてんじゃねえ!」
ピロリ菌「また差別化よ、同類の癖に」
乳酸菌「死んでも否定するね」
ピロリ菌「死んだら肯定しなきゃなんないけどね」
乳酸菌「うるせえ!」
ピロリ菌「自分の首締めてんじゃねえぞまったく、テメエそんなんじゃ幽霊界で生きていけなくなっちまうぞ!」
乳酸菌「おい、自分で言ってるよ。失礼に当たるんじゃねえのかよまったく!幽霊界は死人の集まりだろが!
ピロリ菌「今のはものの例えだ」
乳酸菌「意味が分からん」
ピロリ菌「とにかく幽霊の癖に勘違いしてんじゃねえ」
乳酸菌「テメエ自分を下げてまでヒトを皮肉ってんじゃねえぞ!」
ピロリ菌「うるせえ!お前は所詮幽霊だ!仮に生きていたとしてもね?」
乳酸菌「仮にの使い方間違ってんじゃねえぞ!何回言わせてんだよ!」
ピロリ菌「お前なんて生きてたとしても死んでたとしても幽霊野郎だ!」
乳酸菌「意味が分からんぞ!それは幽霊が人間よりも劣ると言いたいんだな!」
ピロリ菌「劣るとか劣らないとかじゃなくて、お前個人について言ってるだけだし」
乳酸菌「意味わかんねえ!いいよ、なら幽霊だって認めやがれ!」
ピロリ菌「だから認めるのはお前がやることだからね」
乳酸菌「知るか!とにかくいいよ、幽霊だって認めてやるよ!その代わり幽霊何て糞だし、何よりお前は糞だ!」
ピロリ菌「お前の方こそな!」
乳酸菌「うるせえ!幽霊に言われたくねえ!」
ピロリ菌「お前だって幽霊じゃねえかよ!」
乳酸菌「糞に言われるのだけは腹立つぜ」
ピロリ菌「うるせえ!人間づらしやがった癖に」
乳酸菌「なんだと!」
ピロリ菌「お前幽霊界で一番恥ずかしいことって知ってるか?」
乳酸菌「知るわけねーだろ!」
ピロリ菌「なら冥途の土産に教えてやろう。それはな、幽霊の癖にそれに気づかずに人間づらするってことだよ!」
乳酸菌「うるせえ!そんな界なんか居たくもねえ!知ったこっちゃねえぞ」
ピロリ菌「お前そんな口よく叩けるな!危ない幽霊さっきからお前の周り囲んでんだぞ」
乳酸菌「そんなわけねだろ!そんなんじゃこっちはビビらねえからな!…グハッ…」
ピロリ菌「おい!…まさか…危険な幽霊たちに殺された?もしかして本当にお前人間だったの?」
乳酸菌「…テメ~テメエのせいで殺されちまったじゃねえかよ!」
ピロリ菌「ス、スマン。生きてたんだな、さっきまで!」
乳酸菌「テメエどうしてくれてんだよ!」
ピロリ菌「スマンが、しかし、アンタが死んだのは、アンタが招いた災難」
乳酸菌「えっ?」
ピロリ菌「自業自得だよ」
乳酸菌「も~!やってられるか!もういいよ」




