ファイナルラウンド一組目『ゲームセンター名指し』
ファイナルラウンド一組目『ゲームセンター名指し』
ピロ竹 ボケ
味噌山 ツッコミ
ピロ竹)「はいどうも」
味噌山)「そんなこんなでファイナルラウンドですけども」
ピロ竹)「はいはい」
味噌山)「世界三大○○ってあるじゃないですか」
ピロ竹)「世界三大珍味とか、世界三大美女とかね。それがどうした?」
味噌山)「ボクもそういう世界三大のひとつになりたいんですよね」
ピロ竹)「夢がでっかいな。じゃあ、あれは? 世界三大山脈」
味噌山)「でっかいけども! さすがに山脈にはなれないよ」
ピロ竹)「じゃあ、世界三大金脈」
味噌山)「ボクを使って金ずるにするってか? そういうのじゃなくて、もう少し人間っぽいやつがいいんだよ」
ピロ竹)「なら、世界三大人脈」
味噌山)「脈すきだな! さっきから変なのばっかいってんじゃねえよ。そうじゃなくて、世界三大漫才師とかさあ」
ピロ竹)「ああ、そういうの?」
味噌山)「そうだよ」
ピロ竹)「世界三大ベルト地帯」
味噌山)「話聞いてんのか?」
ピロ竹)「ニュアンス違い?」
味噌山)「根本治癒だよ。そういう漠然としているものからもう少し離れてくれよ」
ピロ竹)「ぼんやりしすぎかな? なら、いいの思いついた」
味噌山)「頼みますよ」
ピロ竹)「世界三大アシスタント」
味噌山)「だいぶ近づいてきたわ。ただ、もう少しメインな感じで」
ピロ竹)「メインね。じゃあ、世界三大マントル」
味噌山)「中心過ぎるんだよ。もう少し離れてくれよ」
ピロ竹)「じゃあ、世界三大系外惑星」
味噌山)「おい! 離れすぎなんだよ。世界でもねえし!」
ピロ竹)「世界じゃないといけないのか?」
味噌山)「当たり前だろ」
ピロ竹)「じゃあ、宇宙三大薬剤師」
味噌山)「話を聞け! 宇宙の薬剤師ってどんだけピンポイントなんだよ」
ピロ竹)「嬉しくないか? 世界を飛び越えてるんだぞ?」
味噌山)「いいんだよ。世界でお願いしたい」
ピロ竹)「世界だな? じゃあ、宇宙三大ワールドプロレス」
味噌山)「世界の意味を違えてるんじゃないよ! 世界三大○○でお願いしますよ」
ピロ竹)「世界三大○○だな? わかった。じゃあ、世界世界世界」
味噌山)「原型がもはや無くなった!」
ピロ竹)「何でだめなんだよ?」
味噌山)「むしろお前が質問してる意味が分かんないよ」
ピロ竹)「お前って世界三大分からず屋だな」
味噌山)「ネガティブ! そういうレッテルを貼るな」
ピロ竹)「ネガティブだな! レッテルじゃなくてそこはありがたく頂戴だろ!」
味噌山)「それこそ自虐じゃないか!」
ピロ竹)「どこが? 世界三大になりたくないのかよ?」
味噌山)「悪い方になんかなりたいわけないだろ?」
ピロ竹)「俺ならなりたいけどな?」
味噌山)「大丈夫かお前?」
ピロ竹)「世界三大毒素とかね?」
味噌山)「ネガティブ!」
ピロ竹)「世界三大害虫とか」
味噌山)「そういう発想しかないみたいだな」
ピロ竹)「あと、世界三大殺人ウイルスね」
味噌山)「ひどいな」
ピロ竹)「世界三大屍」
味噌山)「被害者側になった!」
ピロ竹)「世界三大トリュフ」
味噌山)「いきなりいいやつになったな」
ピロ竹)「世界三大黒トリュフ」
味噌山)「カテゴリーが小さいんだよ」
ピロ竹)「世界三大黒い毒トリュフ」
味噌山)「なにそれ」
ピロ竹)「世界三大真っ黒な猛毒トリュフ」
味噌山)「最早ただの毒だ」
ピロ竹)「世界三大猛毒トリュフ、トリュフ爆弾で屍」
味噌山)「もう限界だな、もういいよ」