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V
「ねえ、ゆいゆい」
学校ではさすがに……。そう思って、下校後あたしの部屋で二人きりになった。
「この気持ち、確かめさせてよ。本物なのかどうか」
正座するあたしに、みゆみゆは少しずつ這い寄って来た。
「いいよ。あたしも知りたいから、この気持ちの意味を」
そう言ってあたしは目を瞑る。みゆみゆの髪の毛が足に当たってくすぐったい。
「ゆいゆい」
近くでみゆみゆは囁いてくれる。みゆみゆの息を感じる。そして、唇に柔らかいものを感じた。
柔らかくて甘くて、極上のスイーツだわ。どこのお店にも売っていない、最高の一品。
「やっぱり、本物の気持ちみたい。ゆいゆいはどう? 分かった?」
唇から離れてしまったので、あたしは目を開ける。目の前にはみゆみゆの顔。
「これは愛だと思うな」
あたしのその言葉を待っていたとばかりに、みゆみゆは笑った。




