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「確かにあたしも、ちょっとふざけ過ぎたよね。だけどさ、そんなに固まることないじゃん。何ボーっとしてるのさ、ゆいゆい。ゆいゆいったら」
思い切りみゆみゆに体揺らされて、あたしの妄想は終了した。
「いつまでもボーっとしてると、授業中指されちゃうよ」
いつの間にか、あたしはもう学校に辿り着いていたらしい。
「ごめん、ちょっとびっくりしてさ」
ちょっとってか、かなりびっくりしたね。完全妄想形態になっちゃったね。
「ったく、驚き過ぎ。でもいいよね? あの言い方。使ってみようよ」
確かに、きゅんとした。きゅんとしはした。だけど、何だか小説としてはありきたりじゃないかな。
「あんまベタだと、あんま面白くなくなっちゃうじゃん。もっと何かないかな」
授業開始ギリギリまで、そんな相談を続けた。授業が始まると、あたしの妄想は始まる。




