プロローグ
二作目です。
「な、なに!?」
真紅の剣身の剣を持つ男が驚きの声をあげた。男の前に立つのは漆黒と金色の刀身の大鎌を持つ青年。
「ば、馬鹿な!貴様は俺様が殺したはずだ!?何故生きている!!」
男の問いかけに青年は力強く答えた。
「あいにくだったな、俺はなかなか死なない奴でね。それよりも、お前の野望もここまでだ竜王!!」
それを聞いた竜王は
「ほざけ!!ならば、何度でも殺してくれるは龍神!!」
竜王は龍神にそう吼え、真紅の剣身の剣……ドラゴンソードを振りかざし龍神に斬りかかり、対する龍神も漆黒と金色の刀身の鎌……ドラゴンサイズを構え竜王を向かい打ちました。
「うおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーー!!!!!!!」
「はああああああぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!!」
ドゴォォーーン!!!!
大きな衝突音が響き土煙が舞う。土煙が晴れて見えた光景は、
「ば、馬鹿なあぁぁーーー!!」
竜王が右半身を龍神に斬られている光景だった。
「あり得ぬ!この俺様が、四種族の竜を従えたこの俺様が、龍神ごときに殺られるだと!?何故だ!何故だあぁぁーー!!」
竜王の怒りの声が響き渡りました。龍神はそんな竜王を見て、
「竜王、お前には人を思いやる心がない。人を思いやれないお前に俺が負けるわけがない!!」
龍神はそう言って竜王に止めを指すためにドラゴンサイズを構えましたが、竜王は突如笑いだしました。
「ふふふ、ふはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははあああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!人を思いやる心!?笑わせてくれる!!人など所詮道具に過ぎんわ!!ゴフッ、ガフッ、ゴフッ!?ここまでか。だが、俺様は必ず、そう必ずだ!!俺様は復活する!!その時がこの世界の最後になり俺様が支配する!!ふはははははあああぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!」
竜王は体を光らせて姿を消しました。それを見た龍神は、
「お前は哀れだ竜王」
そう呟きました。後に、この戦いは伝説の戦いとなりました。そしてこの戦いから数百年、力をためて復活しだした竜王の魔力で悪竜達が暴れだし、悪竜達を止めるため人々も戦い始めました。そして竜達と戦う人達を語り手達がこう呼びました。竜を討つもの、そう………………………………………………………………………ドラゴンバスターと。
宜しくお願いします。