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NEW ORDER  作者: CUBE
3/3

新第一話

この話は旧1.2話を統合プラス加筆したものです。

2025年、国連は覇力という新しい概念を発表した。


それは今までの科学や物理といったものを根底から覆すものだった。

その後、迅速に覇力に関する国際覇力法というのが制定された。


主な条項は覇力者の戦地投入による戦争被害を抑えるための

「覇力者の戦地投入による被害拡大を防ぐ条約」

覇力者の人権を守る

「覇力者人権保護条約」などだ、

また、各国でも国内法の整備を進めていた、

しかし、政府の動きとは反対に民衆の覇力者に対する差別意識や、

それに対する覇力者の暴動など時代は混沌としていた。




日本ー高知

冬休み明け初日、始業式で全校生徒が体育館に集められた。

体育館内では高校生たちの話声、先生たちの注意の声、ありふれた日常が過ぎていた。

始まってから20分ほどたっただろうか、

校長先生の中身の無い長い話が始まり生徒たちがあくびをし始めたころ、一人の男子生徒が立つ。

空に向かって一発、銃声が鳴り響いた。

「バン!」

「全員前に行け!」

生徒たちはポカンとしていた、それはそうだ、

先ほどまで親しげに話していた友人が突如、テロリストかのようになったのだ。

そんな様子を見て発砲した男子生徒は体育館の後ろ側に行きながらもう一発

「バン!」

「聞こえねーのか!殺すぞ!」

次は銃口を生徒たちの方に向けた、やっと現実を理解した生徒たちは悲鳴を上げながら体育館の前側へと進んでいった。

一部の生徒は逃げようと前側の扉を必死に開けようとするが、開かない。どうやら外からロックされているようだ。

「それでいいんだよ下層民が」

発砲した生徒はそう吐き捨てた。


男の先にある正面入口の方で足音が聞こえる。

それに呼応するかのように男も服を脱ぎ首を鳴らしてストレッチをしていた。


正面入り口から入ってきたのは50代~20代の男性10名前後。

先頭に立つリーダーらしき40代後半の男が口を開く

「あれ、応援呼んだっけ?」


「残念、逆逆、お前らの情報筒抜けなんだよ。」

発砲した男はそう返す。

それに対しリーダーらしき男は苦笑しながら

「え、一人?」

発砲した男はキレ気味で

「てめぇらごとき殺すのに俺一人で十分なんだよ!」

その瞬間男が再度引き金を引く、次は男たちに向けてだ。




高知ー別の場所

16歳の少年に一本の電話が入る。

「はい、九部。」

「近辺じゃないっすか」

「能力は出てないけど、銃は出てるんっすね」

「わかりました。向かいます。」

短い電話を切ると全速力である場所へと向かう。


10分もかからなかっただろう、目的の場所についた

ドアを強く蹴破ると十数名の男たちと血だらけの男子生徒、口が空いて逃げる気も失せたような生徒たち

「乾!」

16の少年は短く叫ぶと男たちの方に向かって走っていった。


一人目、明らかに油断していた。

至近距離で少年に対し銃口を向ける、だが指は引き金に添えている程度だった。

素早く銃を奪い取り急所を一蹴り、相手が怯んだ隙に左太ももに一発、右肩にもう一発。

二人目が腰から銃を引き抜きこちらに標準を合わす前に相手の腹に一発、相手の銃口が逸れると、

素早く近づいて持ち替えた拳銃のグリップで顎に一撃、足から崩れる。

あと9名ほどいるだろうか、そのうちリーダーらしき男以外の8名がこちらに銃口を向けている。


少年はリーダーらしき男にスマホを投げる、

「鳥羽、言い値でいい今日は引いてくれ」

鳥羽という男はスマホを操作する。仲間の一人が

「この人数なら制圧できます。」

「こいつは応援だ。後発部隊も多分来る。防げるか?それも誘拐までこなして」

仲間は黙る。

操作し終えると投げ返す、

「貸し一な」

そう告げると負傷した仲間を回収し、撤退していった。



鳥羽の集団が体育館を後にすると、九部はすぐに全身血だらけの生徒に近づく

「乾!大丈夫か」

軽く傷口や目を見て、どこかに電話を掛けた。

「お疲れ様です。間に合いました。鳥羽は金で返しました。

 一般生徒に負傷者はいません。いや、逃げる際に数名軽く負傷したようです。

 乾は全身ボロボロですけど問題なさそうです」

「はい、お願いします。失礼します。」

九部は電話を切ると生徒たちの方に近づく



「責任者の方はいらっしゃいますか?」

「はい、校長の白石ですが、」

白髪の50代の男性が答える。

「AJPAの九部信哉と申します。」

名刺を手渡す。

「AJPA?」

「最近できた日本の覇力機関ですよ。」

「あー」

「あと数分でAJPAの事後処理班が到着します。あとはそちらの指示に従うようお願いします。

 また、その間生徒たちは体育館の外に出ないようにしていただきたいのです、」

「わかりました。」

校長との話が終わると生徒たちのいる方に歩いていく。



「拓?」

生徒たち数名が信哉に対してそう投げかける。信哉は軽く手を振る。

「え、何知り合い?」

他の生徒が話しかける

「同じ中学だった。」

「え、覇力者の友達がいるってこと?」

「中三の後半結構休んでたけど、覇力者ってのは知らなかった。公表される随分前だったし」

生徒たちが信哉について話していると信哉は一人の女子生徒の前に行く。



「久しぶり」

どうやらその生徒も信哉のいや、拓の中学時代の知り合いのようだ。

「う、うん」

女子生徒は戸惑うように答える。



「里奈のお父さんどういう仕事やってるかわかる?」

女子生徒の緊張をほぐすように優しく話しかける

「えっと、確か公務員だった気が」

「まぁーお父さんの仕事というか役職がAJPAの第四局の副局長で、俺の上司なんだけど」

「そんであいつらは里奈を拉致って副局長からAJPAの内部情報を聞き出そうとしたってわけ」

「はぁーなるほど」

「そこでなんだけどちょっと色々話したいこともあるし、一緒に来てくれない?」

「ほんとにお父さんの部下?」

「そんなに気になるなら電話してみれば?」

里奈はポケットからスマホを取り出し父親に電話をかける。



「もしもし、お父さん。あ、うん。そう、分かった。ついていく」

「代わってだって」

スマホを手渡される

「お疲れ様です。」

「おつかれー。里奈のこと頼むぞー」

「わかってますよ。切りますね。」

「あ、担任に代わってくれ」

「担任に代われだって」

里奈に手渡す、担任にもっていくと30秒ほどで会話が終了した。早退の連絡をしたようだ。

ちょうどそこに事後処理班と救急車が到着する。



乾は救急車で病院に送られ、里奈が教室に荷物を取りに行き、戻ってきて黒のSUVに乗り込む。



車内で里奈が口を開く

「九部って名乗ってたけど、山田拓実じゃないの?」

「偽名ってやつよ、山田拓実は生徒として登場するときの名前

 九部信哉が本名。ちなみにこの顔も山田拓実の顔で本当の素顔じゅない」

「え、全部が嘘ってこと?」

「いや歳はほんとに16だし、あ、でもこの体自体本物とは違う。」

「へぇーそういうのを覇力ってのでできるてことか」

「そそ、知り合いにその能力持った人がいてやってもらった」

「拓?信哉?はどんなの持ってるの」

「信哉って呼んで、おれはデュアルホルダーっていう2個能力持ってるんだけど、よく使うのは空間系の能力」

「強いん?」

「ん-まぁ用途によってって感じ、空間は防御寄りってされてるからさっきみたく人質がいる場では強いかも、

 でも逆に戦闘重視ってのは難しいかも」

「でもさっき能力使わなかったじゃん」

「国連で公表されてすぐ国内で覇力規制法って法律が作られて、その中に公共の場での覇力の使用を禁ずるって条項があるから、

 むやみに使えば逮捕されちゃうから、上からの許可が出ればいいんだけど遅いし」

「なんかランク分けみたいなのあったでしょ、信哉は強い?」

「あー位階っていう昔の序列みたいなの参考にしてて上は正一位、下は従五位って10段階にわけられてて、

 その中で一応正一位。」

「おー一番上ってことは強いじゃん」

「ほかにも数名いるけどね」

信哉と里奈が談笑していると車が止まった


「ここどこ?」

「AJPAの高知支部」

「じゃ僕は現場戻りますね」

「悪い、ありがとう、助かった。」

信哉が運転手に軽くお礼を言うと2人は中に入っていった。


裏口から入ると前には警備員が2名、

何やら端末を取り出しながら

「お疲れ様です、AJPA所属の九部です。」

取り出した端末を警備員に渡すと何かの機会に通す。

「お疲れ様です。お連れの方は?」

「来客のカードとかってもらえますか?」

警備員が下からファイルを取り出しながら

「こちらの方に記入をお願いします。」

「里奈、書いて」

ファイルには名前や親の名前、住所、同席者、来客目的などを書くようだ。

里奈が一通り書き終えると、その後同席者欄に信哉が名前を書き警備員に渡す。


「来客目的の方は?」

「あ、事情聴取でお願いします。」

「確認しました。こちら来客カードとなっております。くれぐれも紛失等はしないようお願いします。

 もし、紛失したようであれば同席者の方に紛失したことを報告するようお願いします。」

「はい、ありがとうございました。」

里奈が短く答えるとさらに奥に進む。


五階の接待室の方に入ると中には里奈の父、第四局副局長と高知支部支部長の神田正明が座っていた。

「お、里奈、信哉。無事ついたみたいだな。」

里奈の父、壮一がそう答えると、神田が立ち上がる。

「じゃ、戸倉副局長、娘さんも来たみたいだし。僕はここらへんで。」

「すいません。お忙しい中わざわざ来ていただいて、」

「いえいえ、またいつでもいらしてくださいね。失礼します。」

そういうと、そそくさと部屋を後にした。


「まぁーここではなんだ、うち行くか。」

壮一は里奈と信哉を連れて裏口から外へ出た。

軽に乗り込み数キロ走ると戸倉家の自宅に着いた。


自宅に入ると里奈の母親、紀子が迎えてくれた。

「お帰りー。」

「お父さんと一緒に帰ってきた?」

紀子は信哉を見ると驚いたような表情で

「あら、信哉君久しぶりー。元気にしてた?」

「お久しぶりです。おかげさまで五体満足でやらせてもらってます。」

壮一が口を開く

「話がある。ちょっと海将も呼んできてくれ。家族も」

「あ、そう。わかった」

そういうと紀子は家を出た。


少しすると紀子は海将とその家族とともに戻ってきた。

長方形の机に戸倉家の壮一、紀子、里奈が浅田家の父海将、母美紀、娘水瀬と向き合って座る。

信哉は横に一人座っている。

壮一と海将が同期ということと、両家の娘が同い年だということで家族ぐるみで仲良くしていたようだ。

海将が壮一に質問する。

「どうした、話って?」

「俺も海将も仕事について今まで話してなかったけど、そろそろ話す時期かなーと思って。」

海将は次に信哉に質問する。

「でなんで信哉が?」

「いや、僕ちょっと頼むって言われてついてきただけなんで」



第一話 終

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