旧1話
2025年、国連は覇力という新しい概念を発表した。それは今までの科学や物理といったものを根底から覆すものだった。その後、迅速に覇力に関する国際覇力法というのが制定された。主な条項は覇力者の戦地投入による戦争被害を抑えるための「覇力者の戦地投入による被害拡大を防ぐ条約」、覇力者の人権を守る「覇力者人権保護条約」などだ、また、各国でも国内法の整備を進めていた、しかし政府の動きとは反対に民衆の覇力者に対する差別意識やそれに対する覇力者の暴動など時代は混沌としていた。
日本ー高知
冬休み明け初日始業式で全校生徒が体育館に集められた。
体育館内では高校生たちの話声、先生たちの注意の声、ありふれた日常が過ぎていた。
始まってから20分ほどたっただろうか、校長先生の中身の無い長い話が始まり生徒たちがあくびをし始めたころ、一人の男子生徒が立つ。空に向かって一発銃声が鳴り響いた。
「バン!」
「全員前に行け!」
生徒たちはポカンとしていた、それはそうだ、先ほどまで親しげに話していた友人が突如、テロリストかのようになったのだ。
そんな様子を見て発砲した男子生徒は体育館の後ろに行きながらもう一発
「バン!」
「聞こえねーのか!殺すぞ!」
次は銃口を生徒たちの方に向けた、やっと現実を理解した生徒たちは悲鳴を上げながら前の方へと進んでいった。
一部の生徒は逃げようと前側の扉を必死に開けようとするが、開かない。どうやら外からロックされているようだ。
「それでいいんだよ能無しが」
発砲した生徒はそう吐き捨てた。
男の先にある正面入口の方で足音が聞こえる。それに呼応するかのように男も服を脱ぎ首を鳴らしてストレッチをしていた。




