理屈じゃないんです
我が家には2匹のトイプードルの兄弟犬がいます
姪の家で生まれた5匹兄弟姉妹で我が家に来たのは2番目で長男の黒で名前は「勇気」、5番目で三男のアプリコットで名前は「元気」です
数年前に高速道路のドッグランのあるインターチェンジで、同じように横にいた飼い主さんに犬達の名前を聞かれたときに「勇気と元気です」と答えたら、その方は「それだけあれば生きていけるな」とポツリと呟かれました
「人は元気で勇気さえあればなんとか生きていける」
名言やなぁと感心しました
話を戻しますが、勇気はトイプードルにしては足がすっと長く少し大きめなのでミニチュアプードルかも知れません、元気はまさにトイプードルの典型的な大きさです
今年の7月18日で11歳になりますが、それはそれは朝の早くからご飯をくれ!との催促がすごいです
まあ、2匹とも活発に走り回っているので機嫌がええねんな!と安心します
トイプードルでよく言われるのは色が濃い方が真面目で忠誠心が強く、明るくなるにつれて活発でいたずら好きになるということです
面白いもので我が家の2匹もまったくそのとおりです
何故そうなるんでしょうね?
11年近く前に生まれてから2ヵ月後の9月に我が家にやってきました
ほんと小さいのにキビキビ走っていました
この頃から勇気のほうが少し大きかったので、勇気はソファーの上に飛び乗ることができるのに、元気は飛び乗ることができませんでした
元気が下からソファーの上に乗っている勇気を見て悔しそうに吠えているのがまた可愛かったですね
それでも威勢のいい元気はいつも勇気にちょっかいをかけに行っていました
一緒に生活するうちに私はこの犬達からとても大切なものを貰いました
彼らは全身全霊で大好き!と私に飛びかかってきます
嘘がないのです
ここまで正直に大好き!と表現できることに敬意すら感じました
人間も見習わないといけないなぁ・・・と
本当にこの犬達から純粋な大切な愛を貰っていると感謝しています
よく近所で犬を散歩されている方と逢いますが、その犬は私のことをジッと見つめてくれることが多いのです
私が見えなくなるまでずっと振り向きながら飼い主さんについて行っている犬もいます
そして飼い主さんと顔見知りになってその犬に向かってしゃがんで両手を出すと、ぐいぐい寄ってきます
飼い主さんがひっぱってもお構いなしにこちらへ一生懸命寄ろうとしてくれます
私は微笑みながら両手でその犬の顎の辺りを撫ぜてあげます
さらに嬉しそうに興奮しているのが解ります
それ以来遠くから私を見つけると飼い主さんを思いっきり引っ張って私の元へ来ようとしてくれたりもします
飼い主さんからも「犬にも犬が好きだと言うのが解るんやなぁ」とよく言われます
私はこの時にいつもその犬に「機嫌ようしてるか?機嫌よう生きや!」声掛けします
この眼の前の犬への正直な願いです
我が家の犬達から教えてもらいました
「慈しみ」
「どんな命も尊い」
「誰もがいつも機嫌よく笑顔で過ごせること」
そして私も正直な想いを大切にしてこの世の中で自分ができることを微力ながら始めています
数年間のコロナ騒動で閉塞的になり、戦争まで起こってしまい、心が刺々しく荒みがちになっています
「元気で勇気を持ち慈しみの心で他を愛することができるならどんな人も毎日を機嫌よく生きられるはず」
想いは理屈じゃないんです
人間に与えられた心の正体なのだと思っています
今朝も起床したら犬達が御飯をくれ!と騒いでいました
これも理屈じゃないんですね