夜明け
意外にも似たような作品を書いている人が居て、びっくりしたけど、書いてしまったからとりあえず公開。
僕には夜中に、毎週していることがある。
それは、とあるラジオを聞くことだ。
そのラジオは、夜2時から始まっていて、そこから2時間続いている。
そのラジオ番組は、「みんなの送ってくれた怖い話で百物語をやろう」という番組だ。
はがきやホームページに電子メールを送ることで、怖い話を番組に送れる。
また、不思議なことに、毎回、百個の怖い話が送られてくる。
僕は、いつも寝てしまうから、最後まで見たことがないが、今日は最後まで見てみようと思う。
ラジオが始まる時間の少し前になった。
ラジオを付ける。
局を合わせる。
砂嵐がザーッという音を立てて鳴る。
砂嵐が始まったら、もうすぐで始まる合図だ。
ラジオが始まった。
「はい、皆さんこんばんは。今回からラジオ・パーソナリティの鳥 歌舞人です。」
毎回、ラジオ・パーソナリティが変わっている気がする。
だが、そんなことはどうでもいい。
「今回は、怖い話が、なんと124話届いているといいうことで、その中でも厳選した99話を使っていこうかなと思っています。100話目がないという人がいると思いますが、今回の100話目は実は私が体験した話にする予定です。」
今回もたくさん話しが届いているらしい。
「では、まず1話目は、事故物件に関する話です。
『これは先日、私の身に起きた話です。私は曰く付き物件、いわゆる事故物件にすんでいました。その物件は一軒家なのに、1400万円とかなり安くしかも、駅から徒歩で10分とかなり良い物件だったんですね。でも、何かおかしいそう思いましたが、バイト代や親の仕送りを集めても、700万程度しかなく、将来のことも考えて、アパートやマンションよりは、一軒家の方が良いと考えていた私は、ローンで決済をしました。そこはあまり問題ではないのですが、問題は、その家に引っ越しを済ませてからの話です。私は、当時大学生だったこともあり、特に中の良かった友人2人を呼び、家でパーティをすることにしました。パーティの途中で、お酒がなくなり、じゃんけんで負けた友人1人(以後、友人Aとします)がコンビニまで買いに行くことになりました。しかし、家を出て少ししたところに女が突っ立っているというのです。しかも、その女は顔が髪で隠れていて、白装束の服で、肌は見えるところだけでも、青ざめているのが分かったらしいのです。そして、私と友人2名の3人で行くことにしました。家を出てみても、女は居ないため、その場で、友人Aが言っていたことが見間違えだったとで、私達は納得しました。コンビニまで行き、帰ってくると、鍵を閉めたはずの家のドアが開いていたのです。しかし、酔っていたため、閉め忘れたのだろうと思い、中へ入ると、家の中が荒らされていて、ゴミは色んな所に錯乱していて、窓ガラスも割れていました。流石にこれはおかしいと思い。私は友人2人を帰させ、唯一被害のなかった、二階で寝ることにしました。深夜2時くらいになった頃でしょうか、体が動かないのです。「これが金縛りか」と気楽な気持ちで居たのですが、誰も居ないはずなのに、ドアが一人でに開き、女が入ってきたのです。私は、思わず声を上げそうになりましたが、声を出したらまずいと思い、ぐっとこらえ、気づかないようにしていました。何時間くらい経っていたのでしょうか、朝になり、窓から日差しが差し込んできました。気づけば動けるようになり、やっとの思いで体を起こすと、私はすぐに着替え、一目散に不動産に駆け込み、アパートに住みました。その後、連絡があったのですが、友人のもう一人が亡くなったそうです。あの女に気づいてしまったのかもしれません。』
との話です。かなり長い話ですが、幽霊に気づかないことが大切なのかもしれませんね」
今気づいたが、このラジオパーソナリティの声をどこかで聞いたことがある気がする。
やはり、あいつなのだろうか?でも、名前が違うし…。
黙々と聞いているとあっと言う間に、時間が過ぎていき、もう100話目になった。
「では、100話目です。これは私が9年前に体験した話です。
『私は当時、中学生で仲の良かった友人Aと友人Bの2人と共に、よく遊んでいました。春は、草原に行って、夏は川や海に行き、秋は山に登り、冬は、家でテレビゲームをしていました。この話は夏に起きた出来事です。
いつものように、友人2人と川で遊んでいたら、突然友人Bがトイレに行って離れた隙に、友人Aが近づいてきて、突然私のことを川に倒し、川に私の顔を沈めながら、首を絞めてきたのです。水に浸かっているため、息もできなくて、私は死んでしまいました。』
これで話は終わりです。」
やっぱりあいつなのか…でも生きているはずがない。
ピンポーンと音を立てて、家のチャイムが鳴る。
昨日頼んだヘッドホンが届いたのだろう。
しかし、こんな朝5時という早い時間に宅配便が届くのだろうか?
でも、家のドアを開けてしまったから、もう遅い。
外には何もなく、家の中に戻り鍵を閉めると、家の廊下に、
死んだはずの友人が居た
そして夜が明けた。
とりかぶとの花言葉は復讐ですよ〜




