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Re:夢X夜  作者: ロア
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2022/02/22 etc

 2022/02/22


 やってしまった。前日に寝たままスパゲッティなど食べたせいだ。そこらじゅうに汚れが飛び散っている。私は適当に拭いたあと、家を出た。

 今日はある団地の中庭で旧友らとサッカーをする約束になっていた。商店街の鳥居の下で最初に出会った旧友と近況など話していると、雑草だらけの団地についた。旧友は窓から出てきた老婆に何か言った。誰かが「どうしてここで部活とかやらないんだろうな?」などと馬鹿なことを聞いた。結局、ろくに人が集まらないまま我々は解散した。


 その帰りだろうか、私は空を切り裂いて光の道を作りながら団地の谷間を飛び回っていた。この技術を使った鬼ごっこが流行っているようで、近くにいた者たちが私を捕まえようとする。さて、私のゴールであるプールが見えてきた。水中にあるワープホールから次のエリアに飛べるはずだ。しかし防衛チームの人数が多く、私は何度も別のワープホールであちこちから顔を出しては陽動した。フェンスにしがみついたまま待機して敵を釣っていると、とうとう時間切れになった。すると、業を煮やした男はサーベルタイガーともブルドッグともつかない巨大な獣となってプールを飛び出した。

 私が逃げ回っていると、技師たちがやってきて何か大きな装置を設置しはじめた。私は「『彼女』を使うのですか? やりすぎです!」と言って技師たちを止めた。「彼女」というのは第二のエルドラージ・コジレックの名を関した原子爆弾のことだった(多分エムラクールと間違えて女性形になっている)。私は隔壁を隔てて獣の難を逃れると、近くにいた路上生活者に逃げるよう促した。しかし、次の瞬間には隔壁が大きく移動した。どうやら技師たちはあの獣を駄獣として利用したらしい。足の生えた石のドームが移動していた。


 いつしか周りにいた人々はドームが緩慢に動くのに合わせてパレードをしていた。私は後ろ手に弟と手を繋ぎながら進んだ。やがてパレードの民衆は日航機への賛歌を歌いはじめた。私もその場のノリで歌おうかと思ったが、流石に知らない曲ではどうしようもなかった。それから、壊れた飛行機と背広の男たちが出てきた。戦後日本の航空機産業を支えた偉人たちだという。マニアックな子供たちが寄ってきて、偉人たちに握手などを求めていた。

 少し進むと、今度は戦時中の遺品が陳列されていた。私はその中に自分の名字が書かれたランドセルを見つけて拾おうとしたが、ただの偶然の一致に過ぎないと考えてやめた。すると、太った少年が駆け寄ってきた。昔の教え子だろうか? しかし少年が「思い出してほしい」と言ってマスクを取りかかったところで夢が終わった。

 なぜか懐かしく思える音楽が流れていた気がする。起きてからこんな感じだったかと「じげんのとう」の曲を聴いた。




 2022/03/08


 朝早くに着きすぎた。駅前にはまだコスプレ大会に参加するであろう美女たちしかいない。少し離れたところに男たちの行列があった。私は「参勤交代でもやるのか」と言った。

 

 別のシーン。私と弟は駅で体操をしていた。周りにはこの体操に慣れた集団がいて、特に優れたものはアレンジした演技まで披露している。体操の終わりに、体育教師がいかにも何か含蓄ある発言を狙うように締めの言葉を告げた。しかしそれよりも響いたのは電光掲示板に流れるゲームのエンディングらしきものだった。ゲームボーイ風の緑の画面で、途切れ途切れの字幕の中、デフォルメされたキャラクターが「ラスト○○」などと言っていた気がする。


 列車が来たので、乗った。列車は宇宙に飛び立った。乗っていた仲間たちはエリート集団のようで、私は相対的にインテリのポジションを失った。仲間たちは各々に車両となって列車に連なり、それがそのままエンドロールの役割を果たした。うまい棒コンソメ味の配給を担当しているうまえもんが「俺もスタッフロールに入れろ」と言ってきた。味方キャラを敵方より後に入れるのも何なので、私は後で入れなおすと言った。


 列車が空港に着くと、遠足のおやつ買いの時間だ。私はいじめっ子の盗みを目撃してしまったが、何も言えなかった。ゼリーのコスパを比べていたが、肝心の財布がない。電車に置いたナップサックの中だろう。置き忘れたかと思った矢先、みんなのカバンが配られた。私はカバンを受け取ったが、中の財布が見当たらない。盗まれたと騒いだが、すぐに出てきた。しかし、私に濡れ衣を着せられた旧友は喧嘩の動機ができたと言って意気揚々と水文明の機体に乗り込んだ。私は火文明こそ至高と叫んでそれを追い、車載砲を乱射した。


 カーチェイスはいつしか目的を変え、私はウイルスを追う任に就いていた。ウイルスはドライアドのように少女の姿をした植物で、首だけになっても髪から腕を形成してバイクを駆る。髪をひっつかんで射殺してやると、枯れゆくドライアドは「数秒くれ」と言って作った隙で民衆を洗脳してしまった。私と共にいたはずのバディも洗脳され、私は民衆の囲いを抜けられないままどこかへ連れていかれた。

 

 気づけば私は気持ちの悪い行進に混ざっていた。旧友が謎の言語、謎の数学体系で計算問題を出し、解けない私を笑った。私を指す指は根のように細く長くちぢれていた。それから、まるで似合っていない辮髪の集団がいた。

 食事処ではカメラが上へ上へと階を上っていった。どの階でもご飯が増えて溢れたり叔父が酔って騒いだりとトラブルが起こっている。




 2022/05/27


 私は祖父とともにドラえもんのような漫画の世界にいた。我々はそこで曽祖父の少年期を傍観していた。終戦間近の日本にタイムスリップしているらしく、ずいぶんと暴力的な時代だ(なお現実では祖父がこの世代にあたる)。曽祖父は漫画の本筋としてはのび太の祖先に殴られるだけの役で、我々が追っている彼の半生はいわばスピンオフのようなものである。曽祖父は空襲の警報を受けると、仲間たちとともにガラスを破って逃げていった。




 アスファルトの町は液状化したように崩れていた。ほぼ垂直に傾いた道をよじ登る姫に、私は逃げ遅れた民を見捨てるよう勧めた。我々のすぐ下のアスファルトまで崩落は迫っていた。

 気づけば私の仲間たちは空から宙吊りとなり、天馬に乗っていた。といって、この天馬に飛行能力はなく、仲間たちは天からの紐が揺れるに従って宙に揺られていた。途中、運よく足場に天馬が引っ掛かった。追手の巨人たちが来ている。私はこのチャンスに天馬から降りてこちらの高台へ来るよう勧めたが、もたついている間に仲間たちはまた宙吊りとなった。


 それから私はバスに乗った。しかしその途中でバスは派手に横転し、私はひどい後遺症を負った。そのシーンは何度も再生された。私は「身体制御」系のスキルを取っておくんだったと嘆いた。それはあまりメジャーでないスキルツリーに属するものだった。


 気づけば私も空からの紐につられてブランコのようになったベンチに揺られていた。ベンチは幼稚園の前に吊り下がっていて、格子窓の向こうでは園児らがハロウィンパーティをしている。私は今すぐにでもこの窓ガラスを突き破り、そこで何らかの儀式を行うことで力を得る必要があった。しかしこの子供たちのパーティを壊すことは躊躇われたので、結局乱入せずにいた。




 私は砂漠に立つ塔に帰り着いた。私の仕える王だったか、あるいはカウンセラーの先生だったかが待っていたらしい。しかし、砂漠を越えてきた私の体はもう限界だ。限られた歩数の中で目の前の塔に辿り着くため、私はMtGの土地カードを置いて地形を変える必要があった。しかし、チェックランドをタップインしていては間に合わない。土地を置く順番については熟考する必要があった。


 


 私の王は赤子となり、投げ飛ばされた。放物線の先では四人の宗教者らが寝床についている。その誰の腕の中に納まるかで、王の今後の運命は決まるようだ。というのも、この宗教者たちは文字どおりの同床異夢であった。結局、王は修道女の手に収まった。

 やがて彼らの居城は空に浮き上がるころには、四人の対立はより一層深まっていた。そしてついにその時はきた。私は宗教者の一人、萎びた老翁が自らの脇腹に傷をつけた後で隠すのを見た。そしてそのあと、老翁は修道女の腕をもぎ取って自分の脇腹に差した。腕は適合し、老翁は四つ腕となった。この宗教者たちはその手に不思議な力を宿しているらしく、彼らはそれを奪い合っていたようだ。時を同じくして老翁の他にも同じことをした者がおり、とうとう残るは二人だけとなった。このあと決戦が起こることは想像に難くなかった。




 一人の義賊が天空城から抜け出した。高度が低くなったときに、縄を使って降りたらしい。義賊からも何か取り立てる気でいた老翁は、追手として人狼の女を放った。追跡に長けた人狼は着地点の校庭を駆け回ると、すぐに血痕を見つけて跡を辿った。何かの建物に続いている。老翁も追いついてきた。

 建物では映画の試写会がやっていた。しかし義賊――このときはすでに私だった――は決して試写会挨拶には登壇せず、しかし衣装だけ借りて変装し、舞台に張り付いている老翁らを尻目に建物を去った。


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