2021/09/22 Etc
2021/09/22
私は近所で遊んでいる最中に尿意を催し、引っ越す前の実家に向かった。すでに老夫婦が新たに入居していたが、「前の入居者です」と言えば手洗いくらい貸してくれるだろうという謎の思い込みがあった。要求が通って増長すると、ログハウスに改装されたこの家の見栄えがいたく気に入った私は写真を撮ってSNSに投稿したいと言い出した。周囲の景観が入った写真は位置情報の特定につながると考た私は、写真を加工することにした。日本の冴えない住宅街をオーシャンビューにでも変えてやるつもりだったが、意外にも写真には高い三角屋根の並ぶファンタジーゲームのような都市が映っていて、悪くない見栄えだった。どうするかと悩んでいるうち、私の周りの世界は墓場に変わった。確かに近所には墓場がある。しかし、その墓場は黄色い花が一面に咲き乱れる楽園のような場所だった。私は現実の悩みをすべて忘れ、この場所に永遠に居たいと思った。そして帰るときには家に飾るための花を摘んでいった。
別のシーン。雪に覆われ枯れた森の中、白人の女性と黒人の少年がシカを連れている。少年のシカだけは緑のオーラによってできた霊体だ。
あるとき、少年は何かの務めを果たすために駆り出されることとなった。女性は少年を一人で危険に晒すことを危惧していたが、同行は許可されていない。だが女性は少年に続いて飛翔すると、止めに入った鎌の女神の肩を掴んで直談判に出た。女神はやむを得ず承諾したようで、女性は取り上げていた鎌を女神に返した。
2021/09/23
更衣室を出て体操着になった私は、ズボンを履き忘れていることに気づいて引き返した。複雑な校舎周りをずいぶん進んできたらしい。戻るのも結構な道のりだ。そこで私は敷地外から回ることにした。すると、フェンスを乗り越えようとした私を教師が見咎めた。「見てしまったからには、見過ごすわけにはいかんな」と言っていた。
別のシーン。私は図書室から『ことわざ辞典 4』を借りた。しかし、カウンターを通し忘れたので盗み出したも同じである。こうなると私は動転して、さらには父まで怒鳴りたてるものだからパニックに陥った。すると、背後から誰かが私の首を抱え、後頭部に打撃を入れた。ちょうどそれは架空のメタルバンドの楽曲『ヘッドチョップ』に準えたものだった。私がそれを口にすると、部屋にいたいかつい級友が「ロアもメタルを聞くのか? 他にはどのバンドを聞くんだ?」と食いついてきた。私は適当に少し齧ったことのあるバンドの名を挙げた。
別のシーン。我々は漁村を攻略していた。薄暗い空の下、散乱する魚の死体が不快感を醸し出す、陰鬱極まる光景だ。桟橋伝いのルートを進む。オートパイロットモードにしていたが、脆弱なAIが同じところを何度も回るのでたまらずマニュアルで段差を飛び越えた。しかし、それでもなお道は見つからない。登攀力に欠けるタイプのゲームのように、向こうに見えている桟橋までのルートが一向に見えないのだ。別のグループがどんどん先に進んでゆく。
時間が経つと潮が満ち、桟橋は浸水し始めた。我々は後方の櫓部分へと撤退する。ほどなくして桟橋にはサメが殺到した。時間切れだ。こうなっては状況は絶望的である。我々はさらに後方に撤退し、のちに必要になるであろう魚の切り身を作るために鱗とりを始めた。手持ちの刃物で作業場に加わろうとした我々だったが、作業場には魚一つ一つに鋏を取り付けた装置が並んでいた。刃物を持たない後方の人間でも作業に加われる代物だ。とうとう我々は後方にも居場所がなくなったらしい。しかし私は「作り手としてあの装置のデザイン理念には感服する」などと抜かしていた。そういうわけで、今回もまた駄目だった。
シーンは白亜のブリーフィングルームに移る。我々は無限にループするデスゲームに捕らわれているようだ。第3ステージ、漁村のラミア。急激に難度を増したステージはボスへの到達すら至難の業で、プレイヤー一同は深い絶望に包まれていた。次回の挑戦では我々の隊が先陣を切るらしい。「我々が死んでも、屍を踏み越えて必ずや勝利を掴んでほしい」。私がそう言うと、一同は恐怖を振り払うために連帯感を見せた。
それから、櫓にロケット樽の爆竹やネオンサインが飛んでくるシーンがあった。敵の攻撃なのか、はたまた祝砲だったのかも分からない。樽やネオンサインを持ち帰ろうとして火傷する馬鹿がいた。
別のシーン。私は屋根の高い、白い小部屋で採用面接を受けていた。公務員だという黒服の面接官が一人。それから私の背後には父か母がいて、何か口出しをしてきた。途中、民間企業から来た加賀という別の黒服が入ってきて、雇用条件を比べる形となった。しかし私は先の漁村での恐怖を引きずっていて、ろくに話など聞いていなかった。




