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Re:夢X夜  作者: ロア
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2021/06/09 Etc

 2021/06/09


 夢の中までパンデミックである。世間には接触への恐怖と嫌悪が蔓延していた。

 都会の只中には高いフェンスで囲まれた、黄色い花の咲く小径があった。蜂が飛び回っていて、疫病を媒介しているようだ。あろうことに我々はここに遠足できているらしい。すれ違う少年は我々に向かって口を尖らせながら、「大人はみんな人間ばかりじゃないか」と言った。暗に「人間」とは「感染源」の意味も持っている。私は「当り前じゃないか。漢字で書けばわかるだろう、大人も人だ」と言った。


 我々は電車に乗った。車内では「いきなりバイブル」なるゲームで時間を潰した。お題に沿った言葉を瞬発的に答える類の遊びだ。駅に着くと、私はランドセルの重みで後ろに重心を引かれ、あわや線路に転落しかかった。待合室につかまっている間にもゲームは続いたが、味方が代わりに答えてくれた。




 2021/06/12


 私には北海道へ行った親友がいる。大学卒業後はなかなか会えていないので、何とか機会を見つけて会おうという話になった。しかし、電車から現れたのは別の旧友だった。




 別のシーン。幼いころに住んでいた家が、なぜか海に面して建っていた。私は海で溺れた女を助け、家に寝かせた。いつの間にか家にはドラクエのジャミラスが湧いていた。襲われた私はとうとう癇癪を起こし、自傷か家屋の破壊に走りかけた。しかしそこで例の女が起き上がり、代わりにジャミラスを殺してくれた。


 


 別のシーン。バトルロワイヤルをやるようだ。舞台は軍事施設の廃墟残る孤島となんともベタ。そしてこれまたベタに、やはり参加者の中に殺人鬼がいた。そして私が最初に邂逅したのはこの殺人鬼だった。当然追われたのだが、この殺人鬼というのが案外話の分かる奴だった。捨てられた戦艦を抜けて甲板に出ると、二人はそこで鍋を囲んだ。




 2021/06/19


 私はアスレチックのようなカラフルな施設に侵入し、何かしらの特殊能力を盗み出した。オーナーに見つかるとまずいらしい。出入口は使えない、と私は浴場に向かった。脱衣所で誰かとすれ違ったが、特に問題はなかった。浴場の排水溝は外の溜め池に繋がっていて、そこから泳いで脱出した。

 少し行くと、小学校の裏手に出た。私の小学校の位置だったが、立っていたのは中学だ。敷地内を何食わぬ顔で横切ろうとすると、向こうからやってきた学生たちが私を惨殺した。さて、そういえばこの後カウンセリングに行く予定があるんだった。「そういうわけで、遅刻します」と先生に電話を入れた。


 


 別のシーン。何かの卒業式のシーンだ。我々はここに至るまでに級友の一人を喪っているらしい。式辞の中で私はそのことに言及する役を任されたが、まるで思い入れもないどころか笑ってしまいそうになった。




 別のシーン。私は謎のスマホアプリの指示によって見知らぬ男との共同生活を強いられていた。朝、やけに白い部屋で目を覚ますと、アプリには今日のミッションが示されている。「朝食にシーラカンスを入れろ」とのことだった。さて、男との共同生活とは言ったが、二人きりとは言っていない。居間へ降りると普通に家族がいて、私は冷蔵庫を開けながら「シーラカンスなぁい?」と父に聞いた。




 2021/06/26


 私はあるフォロワーと二人で商店街にいた。二人組の学生とすれ違った時のことだった。フォロワーのキーホルダーが学生の服に引っかかって壊れた。たちまち喧嘩が起こった。私は仲裁に入ったが、頬を張られたときに歯で口の中を切って流血した。学生たちはまずいと言って逃げていったが、フォロワーはまだ怒っていた。私よりずいぶん上の大人だ。そう直情的な人でもない。きっと大事なキーホルダーだったんだろう。私は学生たちを追うことにした。

 追跡にはなぜかうちの家族まで出張ってきた。スーパーの狭い通路の迷路の中、馬鹿高い段差を上り遅れた片割れを捕まえると、学生たちは観念したようだった。学生の制服には三年と書いてあった。私は「君たち、受験生かい? あまり大事にしないほうがいいんじゃないかな?」と言って示談を促した。

 



 2021/06/30


 自分にはむかし、恋人がいた。それは私が求められるばかりの関係で、私は相手にまるで魅力を感じていなかった。

 ところがその恋人がいま、とても素晴らしい存在になって私の前に現れた。白を基調とした機械のボディが美しい。立ち居振る舞いも洗練され、顔も声も変わっている。何よりそこには犬のような剝き出しの欲望も甘えも見えなかった。なしくずしの懇願でなく、あくまで自らの魅力で得られるものだけを得ようとするその態度が気高く思えた。私はこれなら抱かれてもいいと思った。いやむしろ抱きしめられることを心待ちにさえしていた。

 

 さて、私は中学の理科室にいた。恋人も同じ理科部だったので、違和感なくそこにいた。やがて我々理科部は文化祭の出し物に向けて危険生物料理を作りはじめた。くじの結果に従い、準備室から各々に食材が配られていく。大きな蛆を抱えた仲間が、それを近づけて脅かしてきた。思わず叫んだ。そのあと振り返ると、今度は象のようなサイズの蛆がいた。たまらず叫んだ。

 

 起きたあと、「随分うなされてたね」と母に笑われた。




 2021/07/02


 我々一行はDotaのパッジのような醜悪なボスと戦った。天井からは水が垂れ落ち、触れるとバフが剝がれてしまうようだ。さらにこのボスエリアは広い古城となっており、下のホールではバジリスクどもが孵化しかかっていた。先んじて叩いたおかげで我々は石化を免れた。

 

 ボスを倒すとエレベータが解放され、古城を抜けるとその先は未来都市だった。機械巨兵とレーザー監視ドローンの巡回が行き届き、中枢部にはまるで近寄れない。一行は仕方なく市民に紛れ、カフェで作戦会議を始めた。


 しかし、会議はいつしか文芸部の遠足のそれに切り替わった。おまけに別の席には両親がいて、サークル仲間と鉢合わせたくないなと思った。

 カフェを出た後、私は先輩とともに先頭を歩いた。先輩の過去作の話をしていた。雨が降ってきて、合羽を着た。後ろには顧問だという教師がいて、私の灰色の合羽を「君はキャラとして灰色だが、見た目は似合っていない」と評した。

 我々は駄菓子屋に入った。私は硬貨の入ったお菓子の包みを崩してしまった。買い取る気でポケットに収めたが、盗みに見えそうで心配だった。駄菓子屋には高校の学友が雇われていた。


 あと、見下ろし視点で谷を飛び越えるシーンもあった。

 



 2021/07/09


 私はデパートにいた。ゲームショップでいくつかの安い中古ソフトを買い込んだ。慣れないカード払いに戸惑った。

 そのあと、親友と合流した。我々はあるVtuberたちに出会った。彼女たちは私の学校で生徒会をやっているようだが、そのくせこの前の試験の成績が酷かったらしい。軽く煽っておいた。

 我々はそのまま学校の城門二階に潜入した。狭い通路を匍匐前進で進むと、脇に隠し通路が見つかる。行ってみると、暴漢が出てきて追われる羽目になった。


 再びデパートのシーン。二つの歌をマッシュアップで合体させたものを口ずさみながら、エスカレータを降りる。そのあと、リフティングをしながら上がる。隣のレーンにもリフティング中のサッカー少年がいて、我々は互いのテクで会話した。

 それから時は流れ、すでに旧友となった彼と再会した。そのころには私はもうサッカーができる体ではなかった。斜陽射す校舎での一幕だった。本棚の上の小さなライオンが咥えた花と共にたてがみを引きちぎられるカットが入った。私はそれから花を咥えて過ごすようになったが、ストレスに晒されるたびにその花は枯れてしまった。



 2021/07/10



 私が廊下から各教室の様子を眺めていると、数人の科学者たちが「いいねぇ。ビンビン来てるねぇ」などと言って私の頭に電極やらイヤホンやらを刺してきた。鬱陶しくなって抜くたびにさしなおしてきた。




 別のシーン。京都の一角には笠をかぶった忍が整列していた。内裏に三つある隊の中で最も優れたこの隊は、さる貴婦人の権力によって掌握されているらしい。

 さて、裏組織にあたるこの忍の中には若くして採用された天才児がいて、表世界の天才児とは互いに意識せずにいられない関係だった。この日、偶然顔を合わせた二人はさっそく軽く戦った。




 別のシーン。男が自分の顔を破くと、別の顔が出てきた。周りにいた仲間たちは驚き、その間に警察が押し寄せて組織を一網打尽に捕らえた。男の正体はルパンだという。彼は今、警察に手を貸していた。ある城に捕らえられたルパンは刑期を短縮する目的で金髪巻き毛の少女の提案に乗った。すなわち、変装を生かした潜入捜査への協力だ。減らせる刑期は1日から倍々に増えてゆき、七回で出所できるようだ。銭形も「それは見ものだ」と笑っていた。

 さて、ルパンは三件目の潜入の途中だった。一人の女が死んで、その犯人を追う状況だった。もっとも怪しいのは彼女の恋人だった。文字で羅列されるエピソードをまとめると、以下のような情報が得られた。女性はおっとりした性格で、少し抜けている。男性は元野球部で女性経験が無く、無学な割に神経質なところの目立つ人間だ。馬の合わないことは何度もあっただろう。男はあるとき誰かを殺す仕事を受け、女に見送られながらただならぬ決意で家を出た。これらの状況から真相を推理せよ、とのことだった。


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