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Re:夢X夜  作者: ロア
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2021/03/28 etc

 2021/03/28


 夏休みだろうか、私は母の運転する自動車で瀬戸内海沿いを走っていた。島へ向かうらしい。すれ違う赤い汽車、大橋、海底トンネルの入り口、どれも名物だがシャッターチャンスを逃してしまった。トンネルの途中、徒歩である著名な学者とすれ違った。つい「あ、○○さん」と言ってしまったので、騒ぎにはならなかったが軽率な行動を恥じた。


 トンネルの向こうは異世界だった。森の中、木組みの塔に住む我々は猿人だった。猿人の子供同士で集まっていると、その中に二人の竜人が紛れ込んでいた。竜人が竜になって我々を食おうとするので、我々は彼らが服を脱ぐのを妨げ、変身を止めた。組んずほぐれつやっていると、我らの守護獣たる亀のような樹が数体のぼってきて、竜人たちを追い払った。


 


 別のシーン。我々は学校にいた。騎士学校だか魔法学校だか、そんなものだった。赤絨毯に丸みを帯びた木枠など、ずいぶんとメルヘンな内装である。実際の学校というより、テーマパークのアトラクションといったほうがしっくりくる。さて、吹き抜けになった二階にちらりと三人の生徒が見えた。悪童とその腰巾着の二人で、何かの企みのために暗躍しているらしい。

 それから、仲間の一人が騎士の試練に向かった。廊下を徘徊する甲冑騎士を相手に密行なりスニークキルなり、騎士とは名ばかりのステルスミッションである。私も負けてはいられまい。ゲームは得意だと最高難度を選択した私だったが、係員に止められた。なんでも先に体力づくりのためのランニングをこなす必要があるらしい。運動は苦手だ。持久走は特に苦手だ。

 インターバルの際、係員がこのアトラクションのデザインについて悩んでいるようなことを言っていた。プレイヤーのモチベーションに関することで、私は「日本人は即物的な報酬志向にあり、欧米人はゲームの体験そのものを報酬として納得する」といった持論を展開した。




 2021/04/01


 地上波で『シン・エヴァンゲリオン』が流れていた。父が録画しているようなので、私はまた今度CMを飛ばして見ようと適当に冒頭だけ見て部屋へ戻った。しかし、後にゼミの同窓会の予定が入ると話が変わった。「新エヴァの感想でも語りあおう」という言葉があったためである。私はその日の夜までに何とかと思ったが、テレビの占拠が許される時間は不十分だった。結局、見ないまま急いで会場へ向かった。


 同窓会の会場はファミレスだった。自分より前にかなりの数が集まっていて、中学の旧友が相も変わらずちょっかいをかけてきた。それから先生がやってきて、乾杯の音頭を取った。「まあみんな色々なことを共有すると思うけど、あんまり人と比べて焦ったりしなくていいですよ」とか、いかにもその先生が言いそうなことを言っていた。

 会食が始まった。FGOのゴッホがみんなの手を付けないコールスローを積極的に食べて褒められていた。私はというと、サービスとして出されたステーキとシチューに苦戦していた。コースはまだ序盤だというのに、小食なものですでに満腹である。無理やり食べ進めていると、脳内に曲が降りてきた。むかしボカロで聴いていたような、シンセのうるさい短調のロックだ。


 無いよ 救いなんか無いよ

 毎夜 蔓延る シンドローム

 虚飾拒食まったく気っ色悪ぃ

 くだらないループは飽き飽きだ


 とか、そんな具合のサビだったと思う。口をついて歌いそうになったので、堪えた。

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