2020/09/15
私は不甲斐ない身の上についての責めを受け、両親と口論になった。私はとうとうそれならと言って稼ぎも無いのに家を出た。私は見る見るうちに飢え、渇き、やせ細っていった。そして腐敗が始まり、最後は体を植物に侵蝕されて生死すらわからない状態になった。
別のルート。私はあてもなく彷徨ううち、かつての教え子の家の前を通りかかった。四年ほど前に教えた、不登校の中学生だ。私は彼が今どうしているか知りたくなった。だが流石にこの状況では合わせる顔も無い。私はそのまま家を通り過ぎた。
それから私は駅へ着いた。モノレールの万博記念公園駅だ。いつもはここを経由して大学へ通っていたが、この夢ではここがそのまま阪大の設備になっているらしい。駅の構内に上る階段は無く、鉄骨をよじ登るほかなかった。
さて、どうやら私はまだ阪大に入っていないらしい。この鉄骨のぼりは入学試験の役割を担っていた。私の他に鉄骨を登る者が多数。みな足を引っ張りあいながら先を争っている。トップを走っていた私だったが、最後の最期で足を掴まれ、二位に終わった。一位はというと、前に本作中で「のび太」と称した旧友である。
現実でののび太はこと高校受験に関して私をライバル視していた。成績上位者が模試の成績を競い合う中、そもそも塾にすら行ってない私が「受けていない」と言うと、「逃げた」だ何だと盛大にマウントを取ってきたのを覚えている。
そんなわけで、次の関門は二位の位置から始まった。鉄骨の上、長い道の途中にはいくつもの謎解きが設置されている。こと謎解きの得意な自分はすぐにのび太を追い抜いたが、向こうは私の答えを真似てすぐに追いついてくる。謎解きエリアの次はパズルだった。のび太はこの手のパズルに造詣が深いらしく、おまけに身体の動かない私は扉の重さや窓枠を乗り越えることにてこずった。結局、大した順位にはつけなかった。
さて、一連の受験戦争にはギャラリーがいたらしい。血の滲むような努力で成績を上げるのび太が主人公なら、才能に胡坐をかく私はあまりいい描かれ方をされないのだろう。私はギャラリーから石を投げられた。四方八方から飛んでくる攻撃にうずくまり、寝転がる。やがて私は結構な高さのある回廊から地上へと転落した。頭部から大量の出血。ちょうどそこに母が来た。医療従事者の母は私の救命を計ったが、私はこのタイミングで蜂に刺された。二つの死因に対処しきれず、私は死んだ。
別のルート。私はのび太をはじめ理科部の面々と共に阪大へ受かっていた。例の、鉄骨の上の駅の中を歩く。仲間の一人がフランス留学の経験者だというので、我々はフランス人学生らの集まる階へ行った。そしてそこででたらめな歌を歌った。フランス語でも日本語でもないので、どうせ向こうも分からないだろうと言った魂胆だった。
それから、我々は鉄塔の根元の狭いスペースに閉じ込められた。我々には各々担当の死神が付いていて、今から迎えに来るようだ。死神たちはみな、白い髪に黒い服の女性だった。仲間たちは順に鎌で首を斬られていく。私の担当は小柄で線の細い、陰のあるおかっぱ頭だった。最近聴いた『東京カニバリズム』のMVの影響かもしれない。そんなわけで私も首を斬られて死んだ。
別のシーン。学校の廃墟には古びた機械人たちが住んでいて、人間は奴隷化されている。ほぼ完全に某自作の世界観である。さて私はと言うと、機械に付き従う途中、何かの拍子にサッとある教室に引き込まれた。どうやらここは脱走者たちの潜伏地らしい。地べたに伏せると、なるほど廊下の窓からは見えないようになっている。我々はそれからも何人かの奴隷を引っ張り込んだ。
さて、我々脱走者は特にこの学校を抜け出す算段をするでもなく、気ままな潜伏生活を営んでいた。だがあるとき、この教室を引き払うことになった。私がもたついて置いていかれると、あとから軽音学部らしき面々が入ってきて鉢合わせた。もはや機械人の支配という設定はどこかへ行ったらしい。
校舎を彷徨う。どうやら学祭終わりの片付け時間のようだ。窓から教室を覗いて回ると、知った顔が何人かいた。その中の一人、中学までの旧友が片づけを放り出して私のところへ来た。中庭へ出ると、旧友は結構な高さのあるオブジェに飛び乗った。私も身の軽さには自信があったが、昔の話である。足りない筋力、上がらない足。到底上れたものではない。しかし私が機転を利かせて背筋を使って上ると、「素晴らしい。うちのサークルに入らないか」といって数人の男女が現れた。どうやら彼女もその一員のようだ。そのときの私の返答は覚えていない。




