霧崎純也
俺の名前は霧崎純也。
都内の都之嶋高等学校の二年生だ。
そんな俺には最近していることがある。
____キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、その日すべての授業が終わり、いつも通り帰路に着く。
「ただいま~」
「おかえり!お兄ちゃん」
俺の家族は四人家族だが普段、両親は多忙の為、家にはおらず、妹と二人暮らし
と言ってもいいくらいだ。
「紗季、今日も帰りは遅くなる」
「え~今日も仕事なの?」
「あぁ、早めに帰るようにはするから。いってきます」
そう言い残すと俺は電車に揺られ、都内にあるスタジオに向かう。
そう。俺は高校生でありながらアイドルという仕事に追われている真っ只中なの
だ。
「すいません。遅くなりました」
「純也君、もうすぐ出番よ、啓斗君と正輝君はもう来
てるわよ」
スタジオに着くなり、出迎えてそう言ってくるのはうちのマネージャーだ。
「わかりました。急いで支度します」
俺は急いで啓斗と正輝が待つ、楽屋へ入る。
「いつも早いね、二人とも」
「おめぇがおっせーんだよ!な?正輝」
この少し口の悪いのが啓斗だ。金髪でいかにもって感じの。
「仕方ないんじゃないかな?純也の高校は俺らと違って終わるのが遅
いしね」
正輝は紺掛かった髪色で鎖骨辺りまで髪がきている。
俺はこの啓斗と正輝の三人でアイドル活動をしている。
俺は黒ぶち眼鏡(ダテ眼鏡)をとり、ピアスを付け、渡された衣装に着替えて
いると啓斗がそんな俺を見て言う。
「いつみても純也のその変わりようには慣れねぇ~。学校でもそのスタイルなん
だろ?俺と正輝なんて学校でキャーキャー言われてるぜ?」
「そう言うなって。二人みたいに目立つのは好きじゃない」
そんな会話を交えつつも着替えを終えると俺たちはスタジオに入る。
「ふぅ~、今日も無事おわったねぇ~」と正輝。
「今日、どっかで飯食ってかね?」
「悪い、妹が飯作って待ってるんだ。先帰るよ」
俺はダテ眼鏡と制服姿に着替えスタジオをあとにした。
「ただいま~」
「おかえり~。収録はどうだった?」
「ま、いつも通りだね。疲れた~飯は?」
「レンジの中にあるよ~。あたしはお風呂入って寝るね?おやすみ。お兄ちゃ
ん」
「はいよ~。おやすみ~」
更新はなるべく早めにしていきたいと思いますが、恋愛ものが初チャレンジなのでどうぞ温かい目で......