第7話 バンナム
いつも通りの日常を終え、異世界へ渡る。今日はどうしても聞いておきたいことがあるのでファラドにバンナムの居場所を教えてもらう。
「バンナムさん。今大丈夫ですか?」
「ヒロ。ちょうど今重要な話があってお前を探していたんだよ。こっちから話してもいいか?」
頷き、バンナムの話を聞く。
簡単にまとめると、天使VS人間の戦争の話だった。僕を現実世界へ返すには天使を倒して無理やり戻すしかもう方法はないそうだ。戦争の開始は一ヶ月後。それまでに僕をウォーターストーンが使いこなせるように特訓する、ということだった。
「僕もそのことを聞こうと思ってたんだ。昨日ナンシーとかいう人から僕のせいで戦争が始まるって聞いて気になってたんだよ。」
「ナンシーとあったのか?ジェシカは何やってんだ…。まぁいい。ナンシーはこの国の王様の娘でな。母親に似たのか天才的な魔法使いなんだよ。性格に難癖あるがな。」
あの少女が天才魔法使いだとはとても思えなかったがバンナムが言うくらいなら…。
「1つ言い忘れていたが、この戦争が起きるのはお前のせいじゃない。誰のせいでもないから安心しろ。お前を、この世界に住むスリーパー全員を俺は助けたいんだ。」
「なんでそこまでしてくれるんですか?」
「大切な人に二度と会えなくなるのは悲しいからな。」
悲しそうな顔をして言うバンナムを見て何も言い返すことが出来なかった。