第4話 試練
目を覚ますと僕は天井が高くすごく豪華な部屋にいた。横を見るといかにも執事、というような男の人がいた。
「お目覚めになられましたか。ヒロ様。私この国の国王に務めるファラドと申します。ヒロ様がこの国にいる間は私がお世話させていただきますのでよろしくお願い致します。」
こちらこそよろしくお願いします、礼儀正しくしっかりとこちらの目を見て話すファラドに驚きつつ僕は言葉を返す。
「ここには僕だけですか?バンナムさんとレオンはどこにいます?」
「彼らは今寝ています。ヒロ様の世界とこちらの世界は時間がズレているので仕方ありません。」
やはり時間がズレているのか…。こちらの時間が分からない以上何時間ズレているのか僕も把握できない。
「ヒロ様。国王が面会をしたいそうなのですがもう少しおやすみになってからのほうがよろしいでしょうか。できるだけ早く会いたい、との事なのですが…。」
国王陛下。是非会ってみたいけど変な事言うと殺されそうな気がする…。
「礼儀作法とか全くわからないんですけど…。」
「私がいるので大丈夫ですよ。ヒロ様、何があってもいいようにお守りを渡しておきます。少々気難しいお方なので…。さぁ行きましょう。」
そう言い手を伸ばしてくる。お守りを受け取り、手を掴むと瞬間移動をしたのかとても広いホールにワープした。その中央に二人の男に守られるように玉座に座っている男がいた。
「我の名はバトロイ国の国王ゲルドである。ヒロ、お前の命運を握る男だ。」
命運を握る?どういう事なのか。
「は?何言ってるんですか?」
驚き過ぎて口調が荒くなる。
「ゲルド様にその口調。さては大国のものだな!」
二人の男の片方がすごい勢いで飛んでくる。手には大剣。両手で持つはずなのだがその男は片手で持っている。
「覚悟!」
死にたくない…!両手を男に向けると何かがでた。男は吹き飛んで床に倒れている。
「合格だ。ヒロ。こんなことをしてしまってすまなかった。そこに倒れているのはジェームズって言うんだが…奴のことも許してやってくれ。」
つまり全て芝居だったっていうことか。ファラドを見るとニコニコ笑っている。
「ヒロ様すみません。お守り、というのはウォーターストーンです。もし、ヒロ様がお怪我をなさることがあったら私が守ったんですがパワーストーンを上手く扱えるようで安心しました。ではお部屋に帰りましょう。」
手に捕まり部屋に帰る。残ったゲルドが口を開く。
「ジェームズ、思ったより威力が強かったが大丈夫か?」
「私は大丈夫です。思っていたより強かったですね。これなら下級魔物には対抗できそうです。」
「アダムス、お前が見た感じはどうだ?」
「現段階ではジェームズと同意見ではありますが、石の力を全て引き出せたら中級や上級にも対抗できそうです。」
「バンナムが見込んでいた通りではあるが…。レオンと2人で育てたら水と炎の使い手がこの国に誕生することになる。こんなことができたら民からの支持率は…。いかんいかん。またこんなことを考えてしまった。」
「そろそろ私達も部屋に帰りますか?ジェームズもレオンに続きヒロの攻撃を受けてだいぶ疲れているようですし…。」
そうだな、ぽつり呟きゲルド達もワープした。
かなり前の投稿から間が出来てしまいました。できるだけはやいペースで投稿していくつもりなのですが…。