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僕はどう生きるか 偏差値80からうつ、ニート、無職になるまで  作者: 依澄歌
誕生~小学生時代 フツウに生きていたころ
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伝書鳩の訪問

 面白い体験を思い出したので、流れを気にせず書いてみる。


 小学校の中学年以前だと思うが、家に伝書鳩が来たことがあった。

 そのとき家には僕と母がいて、不意にベランダの窓を叩く音がした。ベランダを見てみると、一羽の鳩がくちばしで窓をつついていた。それが伝書鳩だとわかったのは、タグかなんかがついていたからだと思う。


 当時住んでいたのはマンションの6階だったのだが、鳥にとってはちょうどいい高さだったのかもしれない。よく母にパンの耳を用意してもらってベランダに置いておくと、ヒヨドリとかが食べにきていた。


 この驚きの展開に、僕はさぞ興奮したことだろう。

 母が虫取り網で鳩を確保して、家の中に入れた。が、フンやら何やらで汚れるので、ダンボールか何かに入れてすぐにベランダに出した。


 鳩はしばらくそこでおとなしくしていた。水と食べ物を置いておいたが、水だけ少し飲んで、食べ物には一切手をつけなかった。そう訓練されていたのだろう。

 翌朝には、鳩は姿を消していた。


 あの鳩は無事目的地につけただろうか。

 この出来事に関して、「動物は動物を好きな人のことがわかるんだよ」と言われたことがある。不思議で、わくわくする体験だった。

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