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僕はどう生きるか 偏差値80からうつ、ニート、無職になるまで  作者: 依澄歌
結婚~今、そして未来 僕はどう生きるか
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人生をやり直したいか

 人生をやり直したいと思ったことがある人はどれくらいいるだろうか。

 人生そのものとまではいかなくても、あそこでああしておけば、あの選択だけはやり直したい、そう思ったことが一度もないという人は少ないだろう。


 僕は人生をやり直したいと思ったことがある。というか、何年かは毎日のようにずっと思っていた。


 あるとき、人生をもしやり直したとしても、記憶がなかったらきっと同じ過ちを繰り返すだろうなと思った。記憶があったらあったで、あんな面倒な毎日をもう一経験したくはない。

 そうしたら、そっか、結局今からやるしかないんだなと思った。


 いきなりそう思えたわけではない。僕は、とにかく後悔ばかりしている人間だった。毎日毎日何時間も、同じことを後悔し続けた。そして、後悔していることを後悔した。

 

 これじゃダメだと思った。過ぎ去った日々をいくら悔やんでも、今が、これからが変わるわけじゃない。おとぎ話みたいにタイムリープすることはできない。誰かが過去を変えてくれるわけじゃない。

 自分の未来は自分でしか変えられない。逆に言えば、自分なら変えられる。漫画の主人公のようにはなれないが、僕の人生では僕だけが絶対に代わりのいない主人公だ。

 

 ことあるごとに、そう考えるようにした。でも、何度も失敗した。人間の思考というのは、そう簡単に矯正できるもんじゃない。

 やっぱり無理だと思って、それでももう一回やってみて、気がついたら、昔より少しは前向きに考えられるようになっていた。


 両親がダウンしたとき、恥ずかしかったけど、そういう話をした。それで元気になったわけではないけれど、両親は僕がそう思えるくらいに成長したことを喜んでくれた。


 父はポジティブな人間だった。仕事の愚痴は言わなかったし、疲れたところを見せなかった。いつでも地道に一つ一つ問題を解決していって、テンパったところを見たことがない。


 月曜日がくるのが嫌だと言う僕に、次の月曜日に一番遠いじゃないか、と言った。そういう考えができるのっていいなあと思った。尊敬していた。


 山梨三大馬鹿(父は山梨出身だった)とか医学部変人列伝とか、父のおかしな行動とか、思わず友達に話したくなるようなオモシロ話をしてくれる父が好きだった。


 その父があんな状態になってしまうなんて、よっぽど精神的にダメージを受けたんだなと、辛い気持ちになる。


 でも、あんなに明るくて真面目で優しい父だ。きっとまた前を向けると思っている。僕にだってできたのだから。

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