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僕はどう生きるか 偏差値80からうつ、ニート、無職になるまで  作者: 依澄歌
大学~社会人時代 迷いの日々は続く
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叔父の死

 先に述べた事務所で働いているときに、母から電話があった。内容は、母の弟が亡くなったというものだった。僕にパソコンでゲームをやらせてくれた、あの叔父さんだ。


 僕に電話があったのは、既に一通り葬儀が終わったあとだった。母たちは僕に負担、心配をかけまいと、それまで僕に連絡をしなかったのだ。

 僕のためを思ってのことだというのはわかっていたが、僕は教えてほしかったと母に言った。

 僕や従妹と優しく遊んでくれた叔父の笑顔を思い出し、涙が出た。お別れすらできなかったのが、とても悲しかった。

 母はこのときのことを今も気にしている。


 叔父の死因は、飛び降り自殺だった。まだ小さい従妹(母の妹の娘で、僕より11歳下)には、病気だと言ったらしい。


 叔父は、祖母と二人で暮らしていた。働いていなかったようだが、祖母の面倒を見てくれて助かっていた面もあったようだ。

 

 いつごろからだったのかはきいていないが、様子がおかしく、変なことを口走っていたらしい。

 色々と悩んでいたのだろう。自分に近いものを感じるところもあって、もっと話をしたかったと思った。適切な対応をすれば、死ぬまでのことにはならなかったのではないだろうか。


 母と叔母が叔父の様子を見に実家に行ったとき、叔父は母たちの話に耳を貸さず、二階に走って行ってそのまま飛び降りてしまったたのことだ。叔母は、その光景を見てしまったらしい。

 当然病院に運ばれたと思うが、打ち所が悪かったのか、叔父はそのまま亡くなってしまった。


 親戚が亡くなったのは、これが初めてではない。二人の祖父は、既に他界していた。

 ショッキングな死に方ではなかったからか、そのときの僕の状態か。祖父が亡くなったときは、涙が出なかった。もちろん残念に思ったが、とても悲しいというのとは、ちょっと違った。


 そんな自分を、薄情なやつだなと思った。そしてまた、あのめんどくさい性格ゆえに、葬式というのは何のためにするのだろう、本当に必要なものなのだろうかと考え込んだ。


 高校のときには、父方の伯父が病気で亡くなった。両親が出かけているときに祖母から電話がかかってきて、なかなか両親に連絡がつかず、慌てた。


 伯父は、父とは全然似ていない迫力のある人だった。父の実家に帰るときに車で迎えに来てくれたり、従兄妹たちと一緒に格闘ごっこをして遊んでもらったのを覚えている。

 離婚後に再婚していて、それからは家庭内がかなり荒れていたようだ。


 元従兄妹とは、小学1年生のとき以来会っていない。彼らは二人兄妹だったのだが、お兄ちゃんのほうは僕より少し年上でしっかりしていて、本当のお兄ちゃんのように僕に優しくしてくれた。


 お祭りに行ったり花火をしたりゲームをしたりテレビを見たり、20年以上前のことで年に数回しか会っていないはずなのに、ずいぶん鮮明に覚えていることがいくつもある。

 一番わくわくしたのは、建て替え中の従兄妹たちの家の床下を、三人で探検したことだ。

 今では、どこにいるのかもわからない。


 伯父さんの最初の奥さんのことはよく覚えていない。でも、おばさんがくれた『おおきな木』という絵本が、僕は大好きだった。

 引っ越しのときに処分されてしまったようで、僕はあとからこの本を買い直した。いつ読んでも、涙が出る。


 伯父が亡くなってからしばらくたって、祖母が事故にあった。腹立たしい事故だった。

 事故が原因で祖母は寝たきりになり、父のこともわからないような状態になった。

 父はたびたび近くない距離を実家まで帰り、祖母の様子を見に行ったり実家のごたごたを片付けたりするようになった。心身ともに相当大変だったと思うが、そんな素振りは見せなかった。僕や母に心配をかけないようにしていた。


 父方の祖母は数年前に亡くなり、先日母方の祖母も亡くなった。僕が付き合いのある親戚は、母方の叔母夫妻と従妹だけになった。たまにしか合わないが、関係を大事にしたいと思う。


 両親は今大変な状況にある。また元気を取り戻して、健康で長生きしてほしい。そして、親孝行をしたい。

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