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僕はどう生きるか 偏差値80からうつ、ニート、無職になるまで  作者: 依澄歌
大学~社会人時代 迷いの日々は続く
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ネトゲにハマる

 ネトゲにハマったのも大学1年のころだ。

 きっかけは、中高時代の友人が新しくサービス開始になるオンラインゲームを見つけてきたことだ。いわゆるMMORPGというやつだった。


 それまでオンラインゲームというものをほとんどやったことのなかった僕は、オンラインゲームへの憧れが強かった。

 画面の向こうに無限に世界が広がっていて、人々がいて、社会があって、そこにはもう一つの、しかも僕が理想とする人生があるようなイメージだった。


 僕はこのゲームを、親友のNたちと一緒に始めた。相変わらずゲームは下手だったが、ゲームシステムや世界設定は僕の好みだったし、はじめて本格的にやるMMOで、一緒にやる友達がいて、当時は時間もあって、ほかにやりたいこともなかったから、すぐにドハマリした。

 

 学校に行っている時間と寝ている時間以外はほとんどやっていたと思う。平日も朝の4時、5時までやっていた。

 学校では眠すぎて廊下の椅子に座って寝ていたら、通りかかった先生に心配された。体育の授業の1つは起きられなかったため出席数が足りず、単位を落とした。4年間で単位を落としたのはこの授業だけだ。

 ちなみに、大学では柔道、柔道、レスリング、筋トレ、と体育の授業をとっていた。よく体を動かす元気があったなと思う。


 外でNと遊ぶときも、わざわざネカフェに入って隣同士の席でこのゲームをやっていたし、一緒に自動車の免許をとりに合宿に行ったときも、受付のパソコンでやっていた。完全に中毒だ。


 あまりにも長時間やりすぎて、友人の家に遊びにいったとき、友人のお母さんが出してくれたカレーの上に、ゲーム画面を見ているようにキャラクターの文字が浮かんだことがあった。あのときはさすがにやばいと思った。

 

 大学で試験が終わったあと、せっかくクラスメイトが「一緒にベローチェ行かない?」と誘ってくれたのに、ネトゲがやりたかったから断って帰ったこともあった。面白い話ができたかもしれないのに、もったいないことをした。

 誘ってくれたのが普段あまり話さない意識の高そうな人で、「ベローチェ」というおしゃれすぎる響きが若干コワかったのもあった。


 Nは当時浪人中だったが、僕と同じくらいゲームをプレイしていた。それでちゃんと第一志望に合格するんだから、すごい自己管理能力だ。彼は今、リアル動物のお医者さん(獣医)をしている。

 Nは大学在学中もひたすらFF11をやっていたが、留年もせず卒業し、国家試験もパスした。

 彼は僕よりはるかに読書家だし、物知りで勉強家で、優秀だ。人生を大いに楽しみながら、しっかりとやることをやっている。確固たる考えや目標もあって、尊敬している。


 ネトゲは、後半のほうはゲーム自体よりも知り合いと交流するほうがメインになっていった。ギルドを作って、色々な人とも知り合った。

 日本全国にいる、年齢も性別もバラバラの顔も知らない人たちと話すのは楽しかった。みんな、それぞれの人生を送っているのだ。彼らとゲームというほんの一点でもつながっていると感じることには、高揚感を覚えた。

 同時に、ゲームの中でも外でも、人が多くなると人間関係は難しくなるのだなということも実感した。


 ゲームで知り合った人とオフ会もしたし、ゲーム内では結婚もした。そして、妻は失踪した(ゲームの中のキャラクターの話です。念のため)。


 さすがに1,2年で飽きて、このゲームはやらなくなった。その後ネトゲはほぼやっていない。たまに面白そうだなと思うことはあるが、かつてほどの情熱はもうないし、何より時間がかかりすぎるので、もうやることはないだろう。

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