大学入試・私立編
私大の個別試験は、名門とされるW大、K大の2つを受けた。どちらも文学部だ。
こちらはセンター、東大以上に対策をしておらず、試験前日にほとんどはじめて赤本(過去問集)をペラペラめくり、「わかんねー」と言っていた覚えがある。
私大の歴史はマニアックな知識を問うものが多く、K大の世界史でタイの焼き物の名前を書かせる問題が出た。
答えは「宋胡録焼」なのだが、当然わかるはずもなく、僕は最初「タイ焼き」と書いた。
しかし、ふざけた解答で採点者の機嫌を損ねたらまずいと思い、最終的には消した。それが正解だったのかはわからない。
K大の小論文は、個性がないと悩んでいる人にアドバイスをせよ、といった設問だった。
僕は、「わかるよ君~」といった感じで熱く解答を記述したが、支離滅裂な内容になっていたことだろう。
W大の試験はよく覚えていない。できなかったことだけは覚えている。
結果、W大は不合格だった。
調子を崩す前の実力的には落ちるのは考えづらかったので、「おー、やっぱやらないとちゃんと結果に出るんだなー」なんて他人事のように思っていた。
K大は補欠だった。人間、ダメになるとここまで能力が落ちるんだなという気持ちと、あの状態でよく補欠に引っかかったなという気持ちが半々だった。
結局、K大は繰り上がり合格となった。
母はとても喜んだ。母はことあるごとに「K大に合格してくれたことが一番嬉しい」と言っていたが、僕は学校の名前が重要なのか? と虚しい気持ちだった。
担任の先生もよかった、と言ってくれた。のちに同窓会でお会いしたときに、「現役の時一番心配したのは○○(僕)だよ」とおっしゃっていた。
ありがたい。申し訳ない。いつか恩返し、まともなご報告がしたい。




