表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕はどう生きるか 偏差値80からうつ、ニート、無職になるまで  作者: 依澄歌
中学・高校時代 歯車が狂いはじめる
26/74

音が気になる

 僕は昔から神経質だった。首や手足が窮屈な服は嫌いで、いつもダボダボの服を着ていた。そのくせ整理整頓なんかは下手で、部屋はいつも散らかっているのだが。


 そして、特に敏感なのが音に対してだった。とりわけ、集中して勉強しようとすると、あらゆる音が気になった。

 学校では友達の話声が、紙をめくる音が。家では家族の話声が、足音が、空調の音が、ボイラーの音が。ささいな生活音でも、少しでも聞こえるとどうしても集中できなかった。

 音楽を聴きながら勉強する人もいるが、もちろん僕にはできなかった。


 かといって、静かになっても落ち着かない。また別の何かが気になりだした。

 耳栓をして過ごしていた時期もあった。


 しまいには耳鳴りがすると言って病院に連れていってもらった。聴覚はまったくもって正常だった。


 音ではないが、試験中に試験管が近くを歩いてもものを考えられなくなったし、勉強していても机の上の物が目に入ると落ち着かなくて、位置を変えたりしていた。試験のときに環境が悪くて集中できなかったらどうしよう、といつも考えていた。


 僕は人一倍神経質で集中力がないが、「完全に外界の要素を遮断して、100%集中した状態でやらなきゃ」という完璧主義的な考えも大きく影響していたと思う。


 僕があまりにも敏感に反応し、文句を言うので、両親は自宅なのにひそひそ声で話し、抜き足差し足で歩かねばならなかった。とんでもないストレスだったと思う。


 音に対しては今でも敏感だ。洗濯機が、食洗器がと、何か一つ解決しても、気になるものは次から次へと出てくる。そして、パソコンで作業をするようになってからは、パソコンの音に大いに悩まされることになった。


 もちろん、一定のラインを越せば、騒音が気になるのは僕だけじゃない。

 例えば、学校のすぐ近くの建物を工事していたときは、先生が「大丈夫? みんな気にならない?」とい言っていた(僕はめちゃくちゃ気になっていた。みんなは平気だったのだろうか。特に苦情は出ていなかった。すごい)。

 

 長期休みの時期に、家の壁に直接ドリルで穴をあけるような工事が朝から夕方まで行われていたときは、振動と騒音で母もおかしくなりそうだった。

 僕も勉強に集中できなかったが、我慢しようと思って特に何も対応策を講じなかった。

 今考えれば図書館にでも行けばよかったのにと思うが、教材を持ち運びきれないとか、往復の時間がもったいないとか、外じゃ集中できないとか、勉強できる場所を調べるのがめんどくさいとか、そんなことを考えていたんだろう。


 こんなふうに適切に対処すべき場合もあるので、すべてを自分の問題だと考えて何も対策をしないのは馬鹿らしい、できることはしよう、というのも、これまでの経験で学んだことだ。


 しかし、やはり僕は音に対して度が過ぎて神経質だし、そのすべてに対処するのは不可能だ。


 弟と部屋が同じで、弟が音を出しながらゲームをしている横で勉強しているというクラスメイトがいた。いつもニコニコしている彼はやっぱり東大に受かるくらい優秀で、僕は彼の集中力というか図太さが羨ましかった。


 ネガティブなことを書くのはやはり疲れるなと、実感した。特に今回は今でも克服できていない内容だったので、なおさらだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ