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私の夢は魔法使い  作者: 西野空
2/11

三葉学園

自分の部屋に戻り、私は資料をじっくりと読むことにした。


そこで私は大きく思い悩む事になる。


この学校の本当の入学年齢は6歳。6歳から22歳まで一貫教育なのだ。つまるところ小学生から大学までの教育だ。教科は普通の学校と同じく国数英社理、などの一般科目から美術や音楽などの芸術科目や体育。そして詳しくは書かれていないが魔法学校ならではの魔法薬、魔法史、杖学、現代魔法学などの授業の数々。


編入生は魔法系統の授業のみになるとはいえ、子供は好きなものの6歳の子と一緒に授業を受けていく事になるのは不安だった。


それになにより、編入生は飛び級有りの6年制が不安を大きくする。


現在私は二十歳。


もしも、この魔法というものが合わなかった場合、26歳で就職活動をしなければならない。保育士の資格を持っているとはいえ、現場経験無しだとなかなか厳しいものがある。それに、もし三葉学園を出たとしても、飛び級しなかった場合普通に卒業した子と4歳違う。就職も不利になるかもしれない。それに魔法学校を出て就職先にどんなものがあるかすら分からない。


魔法が使えるかもしれない、学ぶ機会も出来た。

なのに、リスクばかりが頭の中を巡る。

きっとお母さんもいろいろ考えて私を普通の小学校に入学させたのだろう。私の将来を考えて。


「けど、小さい頃からの夢なんだよね」


リスクとリターン。小さい頃なら迷わなかったのに。随分と頭が固くなってしまったと思う。少し、大人になったことを実感した。

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