そんなこんなで私の部屋②
持ってきた服をクローゼットに入れて、目覚まし時計や、歯ブラシなど身の回りのものを整頓し荷解きは30分と掛からずに終わってしまった。
整理整頓してる間に、タオルやコップなどの備品もちらほら見つけ大概のものが揃っていることを実感する。
日用品は基本持ってこなくても良いことは事前の通達で知ってたものの、これだけ揃っていると至れり尽くせりも良いところだ。
ちなみにこの寮の費用も学費に含まれている。けど、あまり三葉の学費は高くないのが驚きだ。
「魔法で全て解決するから、とかなのかなぁ」
机に向かいまずは寮に関する冊子を開く。
三葉女子寮の生活の決まり
【門限】
1年生から3年生17時
4年生から6年生19時
7年生から9年生21時
10年生から13年生11時
14年生からは門限はありません。
14年生未満の外泊は基本認められませんが、部活や授業の一環の場合は許可されています。
※新入生、及び編入生は遠足、及び遠征授業の修了を持って校門より先の外出が許可されます。
【食堂】
平日
朝食6時~8時
夕食18時~23時
休日
朝食6時~10時
昼食12時~14時
夕食18時から21時
魔獣のエサは必要があればお申し付け下さい。
【大浴場】
24時間入浴可能。
カラー剤は使用しないで下さい。
湯船に魔獣を入れてはいけません。
【部屋】
ゴミはマジックダストシューターに捨てましょう。誤って捨てた場合戻ってこないので注意しましょう。
洗濯物は魔洗濯籠に入れましょう。詰め込み過ぎると爆発しますので、溜め込まないようにしましょう。
もしくは上級生に頼みましょう。
喧嘩をせずに仲良良く使いましょう。
魔改造してもいいですが、隣、下、上の階に迷惑のない常識の範囲内で行って下さい。また、必要ない家具家電はマジックダストシューターに入れず一ノ瀬に申しつけて下さい。もしくは自分の魔法で自分で管理して下さい。
また男子生徒を女子寮に入れてはいけません。
とまぁ、冊子になっているものの書いてあるのは割と少ない。というか突っ込みどころ満載だ。
次のページは寮内のマップと避難経路。次は寮内の行事予定。その後ろのページは白紙になっており、困った事を書き込んで下さいというページが続いた。
「困った事か。強いて言うならコレだよね。」
充電が少なくなったスマホを見る。そろそろ充電しようと思ったらコンセントを指す場所がドコにも無いのだ。
取り敢えず、ボールペンでその旨を書いてみる。
と、その下に今から伺いますと可愛い丸文字が浮かび上がる。
「今から?」
そんな、疑問とノックの音は同じタイミングでドアを開けてみると穂乃佳さんが立っていた。
「えっと、もしかして今の返事の文は…」
「ええ、私ですよ。確かコンセントでお困りなんですね」
「はい」
「魔法が使えるようになれば必要ないんですが、それまではそちらを使って下さい」
穂乃佳さんが私を通り越して指したのは机の上に置かれた備品の熊のぬいぐるみだった。
「えっと…」
「ああ、そうですね。やはり、これも冊子に書きくわえとくべきでした。」
そう言って穂乃佳さんはどこからともなく熊のぬいぐるみを取り出す。
「このぬいぐるみは魔法圏外製品に電気を通す魔法道具です。なので使用する場合はぬいぐるみの上に直接置いたり、コードはこうやって」
ズボッとぬいぐるみの腹の中に指を突っ込む穂乃佳さん。とても良い笑顔で怖い。
「ぬいぐるみのお腹に刺して下さいね。あ、ちなみに日本製品のみですので海外製品の場合は言って下さい。」
「は、はぁ…。」
「では、園田さん。そろそろ時間ですし一緒に食堂へ参りましょう。皆集まってきてるんですよー?」
どこまでもマイペースな穂乃佳さんに促されるままに、外にでる。
「園田さん、鍵を。寮内とはいえちゃんと鍵は掛けないといけません。田舎とは違いますよー?」
暗に田舎出身者かと思われたのでやんわりと違うことを伝え、今度こそ部屋の鍵を締めて食堂に向かう。
冊子にも書いてあったが今日は歓迎会らしい。
ちなみに…
寮の行事予定
4月6日
新入生及び編入生入寮。歓迎会。
※なるべく皆さん参加して下さい。
4月12日
避難訓練
5月5日
鯉のぼり落とし合戦
7月7日
七夕祭り
7月30日~8月31日
夏休み。帰省申請は忘れずに行って下さい。
10月 日にち未定
収穫祭
12月24日
クリスマス会
12月25日~1月6日
冬休み。帰省申請は忘れずに行って下さい。
1月15日
鏡開き
2月2日~2月3日
一泊二日鬼退治合宿希望者のみ。7年生以上、編入生は教務課の許可証必須。
豆撒き大会
3月3日
雛人形防衛戦。
雛祭り。
3月15日
お別れ会
3月31日
卒業生完全退寮




