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始業式と部室

真希ちゃんが転校して来た翌日は終業式だった。

だから今日は俺はテンションが高い。

「民子先行ってるぞ〜」

と俺はMRをかっ飛ばす。

学校についてから俺は音楽を聞いていた。

しばらくしてから零奈と民子が入って来た。

二人は俺の方を見ながら話をしている。

音量を下げて聞いてみると

「それでね、お兄ちゃん先に行っちゃたの」

「そうなの、しょうがないわねぇ」

俺のことらしい。

俺はイヤホンを外して「民子、今朝はごめんな…俺、

先に行っちゃて…」

と謝った。

「お兄ちゃん、じゃあ、放課後に部室に来てね」

そう言ってまた二人で話はじめた。

俺は何かがおきる予感がした。

しばらくしてから美佳先生が来てホームルームをはじめた。

内容は主に冬休みの過ごし方についてだった。

俺たちは体育館に移動して校長センセーの長く永遠に続くような話しを聞いた。

なんで校長センセーの話はいつもこんなに長いんだろうか?

永遠の謎である。

今日の零奈と民子はずっと二人で話している。

なんでだろうか…

女の子の行動は時々分からないコトが多い気がする。

この間も駄菓子屋に行った時に民子は零奈と30分ほど悩んでいた。

本当に女の子は分からないなぁ。

こんなコトを考えていると終業式が終わった。

教室に帰るとしばらくしてから美佳先生が来てホームルームをする。

俺は何か大事なことを忘れていた気がした…。

ホームルームが終わってから俺は部室に向かう。

そういえば昨日、民子と零奈と真希ちゃんが残っていた…。

何かあるのかな?。

と思っていると部室の前に着いた。

扉を開けると、

パン、パンとクラッカーの音がした。

俺は驚いた。

「お兄ちゃん、パーティーだよ!」

「民斗、まさか忘れてないでしょうね」

思い出した!

そういえば、

民子と真希ちゃんが来てから何もしてない。

「ああ。民子、真希ちゃん、入部おめでとう。」

「ありがとうお兄ちゃん!」

「ありがとう民斗君!」

「でもそれだけじゃあないでしょう?」

そういえば城島がいないな?

「城島は?」

「城島君のコトはいいのよ、忘れちゃったの?」

いいのかよ…。

なんかあったっけ?

ありすぎてわかんねえなぁ…あっ!

「そういえば、ココに移ってから何もしてない。」

「やっとわかっんだねぇ」と声がした。

「誰だ?」

「私だ!」

「だから誰だ!」

「だからぁ私だって」

本当に誰だよ…私って誰?

「もしかして…洸治?」

「そ、そうだ」

とひょこっと出てくる。

俺は洸治の姿を見て笑いが止まらなかった。

洸治はスカートをはいて女装していたのだ。

「な、なんで女装してんだ?」

「こ、これは俺、いや私の…」

「お兄ちゃん、私が考えたの!」

えっ、なんで?

「だって、おもしろいから!」

「いや、おもしろいけどさぁ」

もしかして洸治は…なんかあるな。

そのとき扉が開いて美佳先生が入って来た。

「おもしろそうだから来ちゃた!」

先生はカメラを持っている。

そして洸治を見るなりイキなり連写攻撃。

洸治は真っ赤になって顔を隠している。

「並んで〜」

と言う美佳先生はカメラを向けたまま笑顔で言う。

素に戻ってるよ!

そう、美佳先生は家は来ると写真を撮りまくる、しかも恥ずかしい写真ばかり…

洸治、終わったな…。


それからしばらくの間、

「助けてぇ〜」

と声がしたことは言うまでもない…。


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