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部活と転校生

もしも妖精がいたら…の、真希ちゃんと洸治が出てきます。

俺と民子は散歩が終わると学校に行った。

そして民子と廊下を歩いていると声をかけられた。

「おはよー、民斗君。」

美佳先生だった。

「おはよーございます先生。」

「おはようございます、先生。」

「二人共、元気ねぇ〜」

「はい!、お兄ちゃんとバイクに乗ってましたから。」

「そうなんだ〜。

あれっ?民子ちゃんバイク持ってたんだぁ〜」

「昨日、じいちゃんに貰ったんですよ。」

「そうなんだ〜」

「あの…先生?。」

「ああ、忘れるところだった。

民子ちゃんの部活動のコトで話があるから昼休みに私のところに来てね。

もちろん二人共ね。

じゃあね〜」と言って美佳先生は職員室に向かった。

俺と民子は先生と別れて教室に向かった。

まだ早いので誰もいないと思ったが、城島がいた。

「おはよー、早いなぁ洸治」

彼は城島洸治で俺と同じ部活だ。

「うん…おはよー」

「どうした?元気無いなぁ」

「うん…実はさぁ。

俺の彼女が今日転校してくるんだよ。」

「彼女ってあの…帰って来たのか!?」

「うん、人間になってね。

俺、少し心配でさぁ」

「そうか、良かったな。じゃあ、お前が一緒にいてやればいいだろ?」

「そうか…そうだな!」と言って洸治は教室を飛び出した。

「お兄ちゃん、あの人だれ?」

「ああ、アイツは城島洸治で俺と同じ部活だよ」

「そうなんだ、うまく行くといいねぇ」

「そうだな、アイツ少しドジだからなぁ」

「ところでお兄ちゃん、何部なの?」

(あれっ?知らなかったけ?)

「私、聞いてないよ〜」

「そうか、

俺はバイク部だよ。

さっきの洸治と零奈がメンバーで、

俺が部長だ。」

「お兄ちゃんが部長なの、なんか意外〜

。」

(意外って…)

「でも、バイク部って…」

「うん、2つある」

「なんでなの?」

「アッチはバイクに乗ってればいいんだよ。

でも俺の方は旧車だけ。

だから少ないんだ。でも、自由に出来るからいいけどな」

「城島君はバイクに乗ってるの?」

「う〜ん…微妙だなぁ。

エンジン無しの

ぴーぷるだからなぁ。

この学校は、部活には必ず入らないといけないからさ」

「そうなんだね。

私も入っていい?」

「いいよ。

入れるつもりだったし」

こうして民子の部活はあっさりと決定した。

しばらくして零奈が来た。

俺は民子が部活に入るコトを伝えると

「そうなんだ、民子ちゃんもバイク部に入るんだ。

じゃあこれからも三人でご飯食べれるねぇ〜」

「そうだな。でも俺と民子、昼休みに美佳先生に呼ばれてるからさ」

「そうなの。でも仕方ないよね」

「まぁな、でも早く終わると思うぞ」

そんなコトを話しているとチャイムが鳴った。

それからしばらくして美佳先生が入って来た。

「今日も転校生がいます」

「すげー2日連続かよ」

と誰かの声がした。


俺は知ってたけどな。

と思うと小声で民子が

「お兄ちゃん、自慢にならないよ?」

それを聞いて零奈が「知ってたの?。

でも自慢にならないよね〜」と言って笑った。

少しして洸治と女の子が入って来た。

俺は驚いた。だってすげー可愛いんだもん、まるで人形のようだ。でも確か妖精だったらしいからなぁ〜。

と思っていると

「お兄ちゃん、あの子、妖精だったの!?」

と民子が小声で言った。

零奈も驚いている。

「そうらしいぞ」

と言っていると女の子は自己紹介をはじめて、洸治は席に座る。

「私の名前は、

後藤真希です。

よろしくお願いします!」と言ってニコッと笑うと

鼻血をだす奴がいた。

そんなコトがあって、後藤真希が転校してきた。

洸治の彼女にはもったいないと思った。


そして昼休みになり、俺と民子は美佳先生のところに行った。

確かに民子の話は3分で済んだが、部活についての話があった。

「ねぇ、民斗君。

あの小屋だけどね?」

「何ですか?」

「実はね、他の教室に空きができたから移して欲しいの」

「そうですか!」

「良かったわね。

空きができて」

あの小屋は部室が無いので臨時で作ったものでスゴく寒い。

「はい。それで、あの小屋は?」

「他の部活が使うから荷物を移しといてね」

と言って美佳先生は俺に鍵を渡した。

「失礼しま〜す」と俺は職員室を出てあの小屋に向かった。

少し寂しい気持ちと嬉しい気持ちが混ざり合うなかで…。

小屋に向かうと来客がいた。

後藤さんと洸治だった。

俺が来るなり、

「頼む!真希を部活に入れてくれ!」

と言ってきた。

「えっ?、まずワケを言ってくれよ?」

「実はさぁ。

真希が俺と同じ部活じゃなきゃ嫌だって」

「そうかぁ。

後藤さんは何に乗ってるの?」

「私は、バイクじゃ無いんですが。

ローラースルーGOGOに乗ってます。あと…名前で呼んで下さい」

「う〜ん。

分かったよ、真希ちゃん。

いいよ、入っても。」

「本当に!。

ありがとう、民斗君」

俺は抱きつかれた…。

ヤバかった、鼻血が出そうになったが、

人の彼女だし、彼氏いるし、零奈と民子もいる。

俺はなんとか耐えて、

「ちょっと真希ちゃん…。洸治いるからさぁ」

と言うと。

「つい…嬉しくって」

と顔を赤くして俺から離れた。

「あの…ごめんなさい、民子さんと零奈さんの前で…」

「いいよ、大丈夫だよ」

と言って零奈と民子を見た。

二人共「私は大丈夫だから」

と言っている。

それより洸治は…大丈夫か?

う~ん…気絶しているけど…。

しばらくして洸治が目を覚ました。

「真希…俺は大丈夫だから」

と言っている。

俺は気絶して大丈夫じゃ無いだろ?

と心の中でツッコミを入れた。

俺の心が読める民子はウケていた。

俺のツッコミが決まった所で

「みんな、今日から教室に場所を移す!

だから放課後に集合!」と俺が言うと

「やっと、部長らしいコト言ったわね」と零奈が言った。


そして昼休みが終わり、放課後になった。

俺達は新しい部室に物を移すと、部活の申請をしていた真希が戻ってきた。

「私、何も出来なくて…」

と言って謝ってきた。

俺は礼儀正しい子だなぁと思って

「いいよ、たいしたことなかったからさ」

「そうですか、ありがとうございます!」と笑顔になった。

零奈と民子の後ろからの視線が痛かった。

そして解散してから。

「お兄ちゃん、なんであんなにデレデレしてたの?」

「何なの、民斗!」

俺は答えに困る。

「あのさぁ、二人共わかるだろ?」

二人は少し考えてから。

「そうだね…お兄ちゃん」

「民斗、よく耐えたわね…」

二人はわかってくれたようだ。

俺は前に零奈に抱きつかれて失神したことがある、それに比べればだいぶ耐性が付いたと思う。


俺はこの先、三人の女の子に耐えられるだろうか…。

俺はすこし不安になってきた。


民斗のコトがうらやましいと思う零です。

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