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民子と原付

俺は学校が終わるとじいちゃんに電話して今日行っていいかを聞いた。

すると「原付のコトだよな。後で迎えに行くよ」と言った。

俺は零奈に「迎えにくるって」と言った。

零奈は「じゃあ、後で家に行くね」と言うとタクトで帰って行った。

俺と民子は手をつないで家に帰る。

「なぁ民子。」

「なにお兄ちゃん?」「何で免許持ってんの?」

「お兄ちゃんが取ったから」


俺は民子の言った事がわからなかった。


「ちょっとまてよ?俺が免許を取ったからってどうゆうコト?」


「だから…その‥。私はお兄ちゃんの中にいたよね?」

「うん、だな」

「でね、お兄ちゃんが免許を取った時に私も勉強してたの。

だから私もお兄ちゃんや零奈ちゃんと試験を受けた事になっててね。

それで、私も受かった事になってたの。」

「つまり、民子が生き返った時には、俺や零奈と免許を取ったコトになってたって事なのか?」

「その通りよ。だから私も乗りたいの。」

「民子。俺さっき電話してたよな」

「うん。私のバイクのコトしょ?。

じいちゃんの家に行くんだよね!」


俺は民子には隠し事が出来ないコトを忘れていた。


「そうだな。

びっくりさせようと思ってたのに」


「ごめんね。

私わかっちゃうから。

でも、お兄ちゃんありがとう!」と言って俺に抱きつく民子。

俺は零奈に悪いなと思いながら民子を抱きしめる。


道端で抱きつく兄妹。

他の人にはどう見えているのだろう。


俺と民子が家に帰ると零奈が出迎えてくれた。

「お帰り〜。

二人共仲がいいね〜」と笑顔で零奈が言った。

リビングに行ってから俺は、

「零奈、見てたのか?」

「うん。通りかかった時にね〜」

「やっぱり、零奈ちゃん、見てたんだね」

「知ってたのか、民子?」

「うん、零奈ちゃんのタクトが見えたからね。

お兄ちゃんは気づかなかったんだね」

「零奈怒ってない?」

「なんで私が怒るのよ?」

「だって俺と民子が抱き合ってたんだぜ?」

「私はね。民斗が民子ちゃんと抱き合っていても嫉妬なんてしないよ。

だって兄妹だもん。

これから思い出を作らないとね!」


(ありがとう零奈。)

「そうだな。もうすぐ冬休みだしな」

「お兄ちゃんどこか行こうよ〜」

「そうだな、どこか行きたいなぁ。

零奈も来るよな?」

「うん絶対行こうね!」

そう言っていると車の音が聞こえた。

「じいちゃんだ!」

俺と民子と零奈は玄関に向かった。


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