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姉ちゃん、家を出る

あれから…

姉ちゃんが家を出て行く…。


「もう、泣かないでよ…約束したでしょ?」


「うん…ごめん。」

泣かないって決めてたのに…涙が…。


約束したのに…


話は昨日の夜に遡る。

俺は姉ちゃんの部屋に呼ばれた…

理由は分からない。


部屋に入ると…

姉ちゃんが突然、俺に告げた…

「私、明日から居ないからね」


(えっ、居ない?)

「どっか行くの?」


「うん、タカのトコに住むのよ」


(…えっ、今何て?

…住むってことは…)

「まさか同棲!?」


「うん…そうなの…」


「何でもっと早く…、父さん達には?」


「とっくに言ったわよ。

…知らなかったのは民斗だけ」


「何で俺だけ言ってくれなかったんだよ!」


「だって…」

そう言う姉ちゃんには涙が…

「…ごめんね…」


…姉ちゃんはいつも俺のそばに居てくれた、守ってくれていた…

なのに、俺は…

…何も出来ない…


「民斗…大丈夫?」


「…えっ?」

俺はいつの間にか泣いていたらしい…


…ギュッ…

姉ちゃんが俺を抱きしめる…

やっぱり安心する。


「良かった。

泣き止んで…」


そう言うと姉ちゃんは俺から離れる…


「もう、いい加減…

弟離れしなきゃね」


そう言う姉ちゃんはドコか寂しそうな顔をしている。


俺はたまらず抱きしめた…

「姉ちゃん…

今日だけ、最後だから…一緒に…」


「うん…最後だもんね」


二人は抱き合いながら、

…色んなコトを話した。


 …そして約束…


姉ちゃんのミニが出て行く…

俺はMRに乗り夢中で追いかける。


「姉ちゃん!」


そんな声も届かない…。


「クッ…

追いつけない…」


離れていく…ミニ。


気がつくといつもの風景…

…近所をグルリと周回しているだけだった…


ミニが角を曲がる…

ここが姉ちゃんが暮らす家…

「アレ?」

そこは家の裏にあるマンションだった。


ミニから降りた姉ちゃんが一言…

「民斗、びっくりした?」


「びっくりしたよ!

何で家の裏なんだよ!」


「だって…お父さんの許可が下りなかったんだもん…」


許可…なんだそりゃ?


「『二人…いや、三人で暮らすなら場所は俺が決める!』

って、そこまでしかお父さんを説得できなかったんだよ。」


「って和樹さん…

何撮ってんすか!」


いきなり俺を取りながら車の影から和樹さんが出てきた。


「いやぁ〜

いいのが撮れたなぁ

なぁ空?」


「うーん…よくわかんない…」


…空君も隠れてたのか…


なんか騙されたような

…安心したような…そんな気持ちになった。



ここからラストに向かっていく予定です。



…何となくは出来てるんですけどね。

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