零奈の家
零奈の家に入ると、零奈のお母さん
(奈々さん)
が出迎えてくれた。
…零奈に似て綺麗な人だなぁ…
(零奈が似てるんだよな…)
とりあえず俺は今、
零奈の部屋に居る。
「…久しぶりだな」
俺は久しぶりに零奈の家に来た、
零奈らしく整理された部屋だ。
「いつもは家に来てくれたからな」
しばらくすると、
零奈が部屋に入って来た。
「ココア持って来たよ〜」
「ああ、ありがと」
冬はやっぱりココアだと思う。
俺はココアをテーブルの上に置いた。
「あれ、飲まないの?」
そう言いながら零奈はココアを飲む。
「飲むけどさ、
俺って猫舌なんだよ。」
…知ってるよな…
「あれ、そうだっけ?」
そう言いながらまた零奈はココアを飲む。
…いいな〜
猫舌じゃなくて…
「…零奈の父さんの名前って何だっけ?」
「あれ、知らなかったっけ?
お父さんの名前は
零冶だよ」
「そっか」
…一文字ずつ取って『零奈』なんだな…
…零奈がココアを飲み干した後に、
俺はココアを飲み始めた。
「ねぇ民斗…?」
「うん、何だ?」
「飲み終わったら、リビングに行こっか」
…それはつまり、
零奈の父さんに会う
ってことか…
なんか急かされるみたいだな。
「…急がなくてもいいからね」
…そう言われると、余計に急かされてる気がするのは…
俺だけかな?
俺がココアを飲み終わったので、
リビングに向かっていると、
奈々さんがドアの前で待っていた。
「民斗君、別に緊張しなくてもいいのよ?
何も…結婚報告じゃないんだからね」
け…結婚…
「お母さん、気が早いよ〜」
そう言いながら、零奈の顔は真っ赤になっていた。
俺がドアを開けると
ソファーでテレビを観ていた人がこっちを見た。
…あの人が零冶さんかな?
「…君が民斗君かな?」
「はい、そうです。
えっと…おじゃましてます。」
「…緊張してるのかな?」
零冶さんは少し笑いながら聞いてきた。
「もう…民斗…
カタいよ〜。
…すわったら?」
俺が零奈の隣りに座ると奈々さんが
「ねぇ民斗君、
民子ちゃんは?」
「えっ…知ってるの?」
「…零奈から聞いたのよ、
どんな子?かわいい?」
零奈、写真見せてないんだな。
「…かわいいと思います。」
そう言いながら俺は奈々さんに写真を見せる。
「かわいい〜
民斗君に似てるわね」
「…零奈、ちょっと…」
そう言って俺は零奈と部屋を出た。
「零奈…どこまで話したんだ?」
「えっと…全部だよ。
でも、お母さんにしか話してないから…
ごめんね…
勝手に話して」
「そうか…」
奈々さんだけにしか話してないのか
「零奈…あのさ。」
「うん、なに?」
「奈々さんは零冶さんには話してないのか?」
「うーん…多分、
詳しくは話してないと思うよ」
…話した方がいいよな…。
「俺は話すよ
…真実を…」
俺は携帯を取り出し、電話をかけた。
「もしもし〜お兄ちゃん、どうしたの?」
電話の相手は民子だ。
「あのさ、零奈の家わかる?」
「うん、わかるよ」
じゃあさ、今から来てくれないかな。
…紹介したいからさ」
「うん、いいよ〜
じゃあ今から行くね」
こうして民子が来ることになった。
零奈…うまくフォローしてくれよ。




