ドッキリ映像
「ご飯よ~」
そう聞こえると扉が突然開いた。
姉ちゃんと美佳さんだ。
「民斗、やっぱりここにいたんだね~」
「伊舞ちゃん、スゴい!」
そう言って美佳さんは姉ちゃんに何かを渡した。
「姉ちゃん、何を…」
「民斗がこの部屋にいるのか美佳ちゃんと賭けてたのよ…。
幸せね、女の子に囲まれて…」
「伊舞ちゃん、あの…」
美佳さんは赤くなった。
「そうよ、民斗はね…」
姉ちゃんはたぶんよからぬコトを美佳さんに…。
「何もしてませんよ!」
えっ…民子。
「お兄ちゃんはドッキリに引っかかってただけだもん!」
「…民子ちゃん?」予想外の民子の行動に姉ちゃんと美佳さんは驚いている。
「ごめんね…民子」
「いいよ…分かってくれれば。」
「ねぇドッキリって?」
そう美佳さんは聞いた。
「うーん…まずはこの映像を…」
「零奈…見せるのか?」
「見せるの、零奈ちゃん?」
「うん、だって…」
姉ちゃんと話している、美佳さんはたぶん驚いている…だって二人の様子が学校とぜんぜん違うから。
「ショーターイム!
それでは、ドッキリの様子をご覧下さい!」
はりきってるな…民子。
テレビには俺と民子が部屋の前で話しているところから映し出された。
誰が撮ってんだ?
そう思っていると
声が…
「今から民斗に逆ドッキリをしま〜す」
零奈の声だ…。
すると民子が部屋に入ってきて、
「零奈ちゃん、
準備して!」
「分かった〜楽しみだね!」
そう言ってベッドに入って寝たふりをする零奈。
こんな会話をしてたのか…。
するとカメラが切り替わって俺が入ってきて零奈を起こす。
まぁそれからいろいろあって…。
そして最後に映ったのは、民子が
「お兄ちゃん!
良かったね〜。
二人の愛が本物で…」
と言ったところだった。
「いかがだったでしょーか、
お兄ちゃんの初ドッキリと私&零奈ちゃんの逆ドッキリ!」
やっぱり民子は
はりきっている…。
「あなた達……」
そう姉ちゃんが言うと携帯が鳴った。
「もしもし」
と姉ちゃんが電話に出て、部屋の外に行った。
美佳さんは
「びっくりしちゃった…二人がそこまで…」
その言い方…。
「そこまでじゃありません!」
零奈が真っ赤になって言った。
「零奈、ちょっと落ち着いて…。
あの美佳さん、俺と零奈は…まだ抱き合ったりしただけですから…その言い方はちょっと…」
「ごめんなさい…私初めて見たわ…零奈ちゃんが怒ったところ。
ごめんなさい!」
そう言って美佳さんは俺と零奈に謝った。
「そんな…頭を上げてください。」
思わず零奈が言う。
「でも…」
そう言う美佳さんは土下座をしている。
驚いた…土下座まで…。
「私、美佳さんに言いすぎました…だから、顔を上げて?」
「ごめんなさい…零奈ちゃん…私」
そう言って美佳さんは顔を上げた。
泣いていた…。
電話を終えた姉ちゃんが戻ってきた。
姉ちゃんは美佳さんに近づき、
「ねぇ美佳、またやっちゃたの?」
「うん…」
「もう…ごめんなさいね零奈ちゃん。
その…美佳はね。
つい人をからかうクセがあるのよ…。
でも…生徒にまで…。」
「うっ…でも初めてだからね!」
可愛い!
初めて見た以外な美佳さんの一面…。
「ねぇ二人共…この事は…」
赤くなって美佳さんが言う。
「大丈夫ですよ、言いませんから…
ねっ民斗!」
「ああ、言わないよ。
民子も言わないよな?」
「うん、絶対言わないよ!」
「ありがとう…」
「泣かないでよ…美佳」
「…うっ…だって〜」
「そうだね、美佳は幸せだもんね!」
…姉ちゃん
「あっ、私行かなきゃ!」
「どこに行くの?」
「あの…ホラ、私が前に助けた美希ちゃん。」
「ああ、あの子ね…」
「うん、その子の家の犬がね…人間になっちゃたらしいのよ…」
えっ…。
なんだそれ…。
「それで私が、普通の女の子がどうか見てあげるコトになったのよ」
「あっ、もう行くね!」
そう言って姉ちゃんはミニで出かけていった…。
「美奈ちゃんって?」
「前にナンパされてた女の子で、伊舞ちゃんが助けたのよ…」
うーん…
姉ちゃんスゴいなぁ。
「確か…弟がいるって言ってたわね…」
「でも…犬が人間に…」
と零奈が言う。
「うーん…たぶん、伊舞ちゃんが保育士だからそれで…」
「その人はいくつなの?」
民子が聞く。
確かに気になるなぁ。
「たしか…18だったかな?」
…俺より…5コ上か。
どんな人だろ?
美希さんって…。
次回は
「もしも犬が人間になったら」から…。
美希
純一
さくら
が出てくる予定です!




