民斗の初ドッキリ!
俺は民子の部屋に向かう。
民子に来てと言われたからだ。
俺が部屋に入ろうとすると扉が開いた。
「お兄ちゃん、静かにね…」
なんで?
「零奈ちゃんが寝てるから、お兄ちゃんがドッキリを…」
俺が零奈にドッキリを…おもしろそうだな。
「で…何をすればいいんだ?」
「うん、まだ考えて無いの!」
えっ…
まぁ民子らしいなぁ。
「じゃあ…お兄ちゃんが零奈ちゃんを裸で押し倒して、それから…」
オイ…
それってヤバいよな?。
「なぁ民子…まともに考えてくれないかな?」
「うん…ちょっとふざけ過ぎたね」
だいぶだろ…
ところで考え事をしている民子は可愛いと思うんだよなぁ…。
突然民子が…。
「そうだ!」
思いついたか!
で…なんだ?
「そう、二人の愛を確かめるんだよ!」
おお!
まともな考えだな。
「それ、いいな〜それで?」
「うん、まずはお兄ちゃんが零奈ちゃんに別れを告げて…」
うん、それで?
「私と付き合う…フリをするの」
なるほど…ってオイ。
「本当に別れたらどうするんだよ…」
シャレにならん…
「大丈夫だよ…だって零奈ちゃんだもん」
うーん…まあ多分な…。
「それじゃあ、隠しカメラで撮るね〜」
そう言って民子は部屋に戻った。
大丈夫かなぁ…
でも零奈だし大丈夫だよな…たぶん。
そんなコトを考えていると…
「準備できたよ〜
お兄ちゃん!」
「ああ…」
「大丈夫だよ!
零奈ちゃんだもん」
俺は人生初ドッキリを零奈に仕掛ける。
大丈夫だよな…別れたく無いぞ俺…。
部屋に入るとまず俺は零奈を起こす。
「零奈…起きてくれ」
「なに…民斗?」
「うん、実は…」
「零奈…話があるんだ…」
「はなし?」
「そうだ、大事な話なんだけどさ」
「うん…」
「実は俺…
民子と付き合うコトにしたんだ」
俺はそう言って民子の頭を撫でる。
民子はニコニコしている。
すると零奈から
凄まじい気が…
「だからさ、その…」
「別れて欲しいって?」笑顔で言う零奈。
怖いよ…ヤバい。
何かある気がする。
「ねぇ民斗…
今のうちだよ?」
笑顔で言う…。
「5…」
笑顔のそして恐怖の
カウントダウンが始まった…。
「4…」
怖い…。
「3…」
笑顔が消えた…。
「2…」
ヤバい!
「1…」
痛いほどの殺気…。
「ゼロ!」
……死ぬ!
「民斗…さよなら!」
零奈は俺を凄まじい勢いで押し倒す。
俺は下にあったクッションのおかげで頭は大丈夫だった。
でも… 零奈は馬乗りになっている。
抵抗はできない…
されるがままの状態
「…いい?民斗!」
「やだ…別れたく無い!
ずっと一緒にいたい…」
俺は泣いていた…。
苦し…息が…意識が…。
目の前が真っ暗になった…。
「民斗!」
「お兄ちゃん!」
俺は二人の涙声で目が覚めた…。
「ここは…俺?」
「お兄ちゃん…大丈夫?」
「民斗…!」
「…零奈…?」
俺は零奈に強く抱きしめられる。
涙が落ちる…泣いてるのか?零奈。
「ごめんね…民斗!」
「お兄ちゃん気絶しちゃったんだよ!」
えっ…俺が?
「ごめんね…やりすぎた…」
「うん…俺もごめん」
…やりすぎたぁ!?
「もしかして…知ってたのか?」
「うん…だって民斗のコト信じてるもん」
「ごめん!
俺…零奈に殺される!
って…思ったんだ」
「いいよ…わかってやってたコトだからね。
でもさ…バレバレだったよ?」
えっ…演技スゴい…。
「そうかなぁ…頑張ったんだけどさ」
「民斗にしては上手かったよ」
「またドッキリされたよ…」
「お兄ちゃん!
良かったね〜。
二人の愛が本物で…」
「そうだな!」
「うん!」
良かったよ…。
ある意味このドッキリは大成功だったと思う…。
やっぱり俺は、
される方なんだな…。




