死に際のあがき
キラキラとフラッシュする記憶
眩しく光を放つそれは
ただ酷いくらい優しく
そして嫌になるくらい身勝手に
笑っているのか泣いているのか
分からないように
目元を片手で覆って
皆が手をふっていて
ああ、と思い
何度ふりかえしても
何も変わらない
何もかえしてはくれない
それは当然のごとく
僕にふりかかる
ゆっくりゆっくり
静かにそして確実に
きらびやかに
酷いくらい優しく
落ちてゆく意識
落ちてゆく記憶
そう
落ちてゆく細かな破片
それはきっと
僕の最期
僕は生きることに執着できていたのでしょうか。