ガジュマルの惑星
ガジュマルの惑星
原案:星野☆明美
執筆:グーグル先生
宇宙船私はカモメ号は、テラフォーミングした惑星を巡っていた。
「今度の星は緑でいっぱいね」
キャシーがモニターを見てわくわくしていた。
「地球産のガジュマルを株分けして育てたら、あっというまに繁茂して、惑星じゅうを覆ったんだ」
ガイドのヒロが説明した。
「ガジュマルって、あのガジュマル?キジムナーが住んでる木でしょ?」
「実は微弱な超能力を持った木として最近では研究されてます。この星で進化してどう変わっていくか見どころですね」
「へええ」
「ねえヒロ、あの木……動いたように見えない?」
キャシーがモニターの隅を指差した。
そこには、巨大な岩を抱え込むようにして根を張る、一際大きなガジュマルの古木が映っていた。その気根が、風もないのにゆっくりと波打ち、まるで深呼吸をしているように見える。
「まさか。ガジュマルは成長は早いが、動物のように動くわけじゃ……」
ヒロが言いかけたその時、船内の通信スピーカーから、ざらざらとしたノイズが流れ始めた。
『……キ……ジ……ム……』
「えっ、今なんて?」
キャシーが身を乗り出す。ノイズは次第に、複数の声が重なり合ったような不思議な和音へと変わっていく。
『……キジムナー、ここには、いない。でも、私たちは、あなたたちを、知っている……』
ヒロは顔色を変えて計器をチェックした。
「おかしい、外部からの電磁波じゃない。これは……植物プランクトンや葉の振動が、直接船のアンテナを震わせているんだ。彼ら自身がアンテナになっているのか!」
モニターの中の緑の海が一斉にざわめき、銀色の光を放ち始めた。株分けされた一本一本のガジュマルが、惑星全体で巨大な脳神経のように繋がり、一つの巨大な「意識」として目覚めようとしていたのだ。
「ヒロ、見て! 船の周りに気根が集まってくる!」
カモメ号のハッチを、優しく、しかし力強く叩く音がした。それは拒絶ではなく、まるでお手をする子犬のような、無邪気で圧倒的な「知性」の接触だった。
「おい、こんな緑だけの星、焼き払って鉱石を探し出せ!」
乱暴な爆音と共に着陸してきたのは、密猟者たちのボロい貨物船だった。ガラを悪くした男たちが降りてくるなり、ガジュマルの太い根にレーザーカッターを突き立てる。
その瞬間、惑星全体の空気が凍りついた。
「やめて! この子たちは生きてるの!」
キャシーが叫んだが、男たちはせせら笑う。しかし、彼らの足元の土が盛り上がり、蛇のような気根が男たちの足首を締め上げた。ガジュマルの葉が一斉に真っ赤に変色し、不気味な低周波が大地を揺らす。
「ヒロ、このままじゃ彼らが殺されちゃう……ガジュマルが怒ってる!」
キャシーは震える手で、最も大きな幹に手を触れた。
「お願い、静まって。彼らは愚かなだけ。私たちが連れて行くから、どうか許して……」
キャシーの必死の懇願が通じたのか、締め付けがふっと緩んだ。男たちは命からがら自分たちの船に逃げ込み、一目散に大気圏外へと逃げ去っていった。
「ごめんなさい。せっかくの静寂を汚してしまって……」
申し訳ない気持ちでいっぱいになったキャシーとヒロは、重い足取りでカモメ号へと戻る。
タラップが閉まる直前、キャシーはふと振り返った。
夕闇に包まれ始めたガジュマルの深い枝の陰から、赤ら顔の小さな男の子がチラリと姿を現し、こちらを見ていた。
「あっ……キジムナー?」
男の子はいたずらっぽくニカッと笑うと、瞬きする間に木々の迷宮の中へと消えていった。
「ヒロ、やっぱりいたのね。株分けされたのは、木だけじゃなかったんだわ」
カモメ号が静かに浮上する。見下ろす惑星の緑は、さっきよりもずっと深い輝きを放ち、去りゆく二人の無事を祈るように、ゆっくりと枝を揺らしていた。
グーグル先生とやり取りしていたら、グーグル先生も小説書くの好きみたいです。w




