☺️
「如来尊〜!」
死月銃殺日午後4分、都内に少年の悲痛な声が響きました。
「どうしたのですかロビカプン」
「またジャイアードに虐げられたよ〜!」
「おやおや、それはいけませんね」
如来尊はガソリンでできた黒トリュフの上にちん座したまま、おまたのちょっと上、おヘソのちょっと下あたりについているドアノブに手をかけます。
カチャリ
如来尊の腹部がオープンすると、中から小さなジャイアードが現れました。
「さぁロビカプン、ともにこのジャイアードを虐げましょう」
「善きこと! さすが如来尊! さすニョラ!」
2人は逃げ惑うミニジャイアードを取り囲むとそれぞれ両手、両足を掴んで引っ張りました。
「イタイ、イタイ」
ミニジャイアードが涙を流します。
「良かった、良かった」
ロビカプンは笑います。
「ヤメテ、ヤメテ」
「やめません、やめません」
「もっとやりましょう」
2人は徐々に力を強めていきます。
「ヤメテ、シンジャウ」
「やめません、死んでしまえ」
「殺しましょう、殺しましょう」
2人は楽しそうに引っ張ります。
「イタイ、イタイ、アアア」
「思い知れ、思い知れ外道」
「そうです、そうですジャイ畜生」
「アアア!」
腹部の皮膚が裂け、血が出始めました。
「アアアアアアアア!」
「苦しめ、苦しめ」
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
真っ赤な紐が、でろんと垂れます。
「たのしい、たのしい」
「楽しい! 楽しい!」
背骨がちぎれます。
「おい外道。俺が悪かったと言え」
ロビカプンがミニジャイアードの上半身に話しかけました。
「ア⋯⋯ア⋯⋯」
「俺が悪かった、と言え」
「オ⋯⋯オレ⋯⋯⋯⋯ガッ」
そこまで言ったところで力尽きてしまいました。
ドアを開け、遺体を腹部の中に片付ける如来尊にロビカプンは言いました。
「ありがとう如来尊、胸がスッとしたよ」
「どういたしまして」
これでロビカプンはまた学校に行けます。
学校に行って、ジャイアードに会うことができますね☺️