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この世のすべてを手に入れた旅人 第1章「始まり」2025/02/01 14:06

サム・・・世界中を旅することを夢見ているプレイヤー


シルバー・・・新しい世界でとても有名な悪い旅人集団


ロッド・・・サムのおさなじみであり親友。頭がいい。


カイ・・・世界が崩壊する前からいた古参プレイヤー

 時は、文明崩壊時代。プレイヤーによって世界が破壊されてしまったずっと後。なにもない世界に誰かが一粒の種をまいた。それから間もなく世界は再生された。前までのような優れた機械や道具などは何もなく、何もかもが最初からの世界だった───


「うわっ、雨がふってきた。ゾンビたちが出てくる前に隠れよう!!」

 もっともの意見だ。

「ゾンビがきたら、飯になる!」

 サムがいう。何を言っているんだろう。武器すらもまともにないこの状況では逃げないと命の危険すらあるというのに。でも確かに食べ物もない。このまま逃げ続けていたらいずれ餓死してしまうだろう。

 まあでも今は!おなかはすいていないし、あんなにまずい腐肉をわざわざ食べる必要もない。

「だめだ!逃げよう!」

 ロッドが叫ぶ

「・・・わかった」

 しぶしぶうなずく。ちらほらうめき声が聞こえてきた。

「あれ?何かあそこ光ってない?」

 ロッドが何か見つけたようだ。モンスターは明るいところには近づかないという習性がある。つまり明るいところに隠れていれば襲われる心配はほぼないといっていい。

「よし!あそこを目指そう!」

ひゅっ!耳の横を矢がかすめる。なんてこった。ここにはゾンビだけではなくてスケルトンもいる。近くにあった木に矢が突き刺さる。

「木の陰に隠れながら向かおう!」

サムの声が遠くから聞こえる。でも隠れながら走ったら、余計に体力を使うし目的地にたどり着くのも少し遅れる。だからって矢で串刺しにされて死ぬのはごめんだ。光っている場所に近づくにつれて何が光源なのかがよーくわかってきた。溶岩だ。ぐつぐつと音がする。音がするのは溶岩だけではない。

ひゅっ!燃えてる矢が地面に刺さった。近くにあった草から木へと燃え移る。

「あのスケルトンが持っている弓はただの弓じゃないぞ!エンチャントされてる!」

ああ最悪だ、あんなのが刺さったらということを考えるだけで手足の震えが止まらない。近くの草と葉っぱが燃える。しかし、溶岩はもう目の前だ。

「...!なんだあれは?!」

溶岩はずっとずっと下の谷の方に流れていた。その溶岩の近くには自然に溶け込むようにして隠れている村があった。

「今夜はあそこに泊めてもらおう。ついでに武器と食料も買っておこう。」

ロッドが財布の残金を確認する。多分あの村もエメラルドが通貨だろう。だといいが。

もともと二人は裕福な村に住んでいた。毎日が同じ。何をするにも全く一緒。そんな生活にうんざりして、少量のお金と大したことない装備でこっそり抜け出してきたのだ。

サムは冒険を子供のころから夢見ていて、誰も見たことがないような景色誰も匂ったことがないようなにおい、誰もしたことがないようなことをしたいと思っていた。

その親友のロッドは、子供のころから頭がよく、同じ意見を持っていたサムとよく意気投合していた。

そしてある日二人は決断したのだ、村から出て全く新しい場所を見つけようと。そしていまこのざまだ。

「ついたぞ!」

サムが安堵の声を漏らす。ロッドも同感だ。しかしこの村何かがおかしい。ほとんどすべての家にクモの巣がへばりついているし、住民もいない。家の中化から何かが出てきた。

「危ない!逃げろ!」

もうゾンビ化している村人だった。村人ゾンビは二人の姿を見つけると襲い掛かってきた。ぞろぞろと家の角や家から村人ゾンビが出てくる。

「畑がある!あれだけもらっていこう」

ロッドの言う通り食料はとても貴重だ。たとえゾンビに襲われながらだって収穫するメリットはあるだろう。

「じゃあ右の畑をよろしく!僕は左の畑に行ってくる。」

ロッドが右の畑に行こうとした瞬間。後ろで何かが爆発して地面ごとえぐり飛ばされた!運よく二人は左の畑の水たまりに着地してダメージを最小限に抑えられた。

「マジかよ…クリーパーだ!奴は近づいてきて爆発する!」

天は二人を見捨てたのか。サムが絶望しているときにうれしいことが起こった。

「日の出だ!あと少し!」

ロッドが希望の言葉を発する。確かに日は上ってきている。でもそれよりも早くモンスターは迫ってきている。

「あれは何だ??」

ロッドが畑の下の方にチェストが埋まっているのを見つけた。

「開けてみてくれ」

サムが言った。

「石の剣だ!あと少しのパンも」

ロッドが石の剣を投げる。サムはそれをキャッチし迫ってくるゾンビどもを片付けた。しかしモンスターはそれだけではない。スケルトンのスナイパー舞台に、特攻隊クリーパー。そして援軍村人ゾンビ集団もいる。

「あれ?燃えてる?」

目の前で不可解なことが起こった。スケルトンと村人ゾンビが急に燃え出した。スケルトンと村人ゾンビは驚いたようにあたりをうろちょろして影を入る。

「太陽の光だ!希望の光だ!」

サムの喜びの声が聞こえる。よかった、助かったんだ。

バーン!いやまだ助かってなかった、、、

「クリーパは日光では燃えないのか!」

いやいや日光で燃えてクリーパーが爆発したら終わりだろっと突っ込みたくなるが今は後回しだ。

どんどん近づいてくるクリーパーがいきなりダメージをくらった。二人に対してスケルトンが放った矢がクリーパーに突き刺さったらしい。クリーパーは怒って振り返るとスケルトンに対して自爆しに行った。ほかのクリーパーも二人を見失うと追跡をやめ、その辺をうろちょろし始めた。

「あの村の出の収穫は石の剣と少しのパンか、、、素晴らしい!」

二人はこの日人生初めての戦利品(戦利品と呼んでいいのかはわからないが)を手に入れた喜びをかみしめた。

ちゃんと生きている。たくさんのモンスターにたくさんの絶望が二人を苦しめたが今生きている。手には剣ポケットにはパンを詰めて二人は谷を上がっている。二人の足取りは少しほんの少しだが希望に満ちている。

続編作ろうと思います。これで終わりだったらしょうもないので。


これは僕が趣味で暇つぶしのためにかくものなので、適当です。

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