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第77話 アントニオの秘密

授業が始まっても僕は上の空だった、実際に振り廻した事のある狩竜人武器はとても恐ろしい物で、あんな物で人間を切り付けたら簡単に真っ二つになってしまうだろう。他にどんな物が有るのかは知らないけれど、ただの模造刀より弱いという事は無い事だけはわかる。とは言え、あれがそのまま大会で使えるかと言うと、そう言う訳では無いと言うのがせめてもの救いか。王子君とアントニオが大会でどんな武器を使うのかは教えて貰えないかも知れないけれど、せめてどんな種類が有るのかぐらいは聞いて置こう。

そうでもしなければ全く対処が出来ない事になって、アントニオの言う通りに手も足も出ない事になりかねない。

そんな事を考えていたら無事授業も終わり、休憩時間にアントニオにどんな武器を使うのか聞いてみた、

「俺か、それは教えられないけど。いままでどんなのが使われたのかぐらいなら話しても良いかな」

やはりアントニオが使う武器は教えて貰えなかったが、少しでも情報が貰えるのは助かる、

「最初に持ち込まれたのはやっぱり衝撃波だな、それは今でも使ってる人は多いし、それ以外は必要無いと言う人も居るくらいだ」

「衝撃波ってどんな感じなの、遠くの葉っぱが落とせる奴かな」

「そんなしょぼいもんじゃ無いぞ、あー、アルデンサルで防具は付けて戦ったんだよな」

「うん、叩くと中身が漏れるやつ」

「そうそれ、あれって結構強く叩かないといけないんだけど、衝撃波の剣を使うと軽く当たっただけで液が漏れるんだ」

「・・・それは、狡いね」

「わかるだろ、使ってる奴と使って無い奴が戦えばどっちが勝つか」

「相当な実力差が無い限り、使ってる方が有利だよね、軽く当てるくらいなら何とかなりそうだもん」

「だよな、だからこそレイナルドさんやオフィーリア姫様が伝説みたいに語られているんだよ、同級生に同情しちゃうよ」

「うわー流石に勝てる気がしなくなって来た、他にはどんなのが有るの」

「まだ聞くのかよ、大体が衝撃波を使ってくると思うぞ、後は火や氷が出たりするんだけど、そんなのは全部衝撃波に敵いっこないし、禁止されたんだよな」

「火が出たら怪我しちゃうね」

「それで会場が燃えたって話しも聞いた事あるし、そりゃあ禁止にもなるって話しだよな」

「そうか、大体は衝撃波だけど、それを教えてくれたって事は、アントニオは違うのを使うって事だよね」

「まあそうなるな、俺のは一応最新のだから見たら驚くぜ」

「そうなんだ、狩竜人武器って僕は一つしか知らなくてさ、持ち上げても重さを感じなくて、刀身が微振動?してるって話しだったんだ。実際に使ってるところを見たけど、木製の木箱が紙よりも簡単に切り刻まれてたよ」

僕が使った事が有ると言うと何か問題があるかもと思いそれは内緒にして置いた、実際にレイが試し切りをしたところを見てるし嘘は言っていない、

「え、え、えそれ、え、一体どこでそれを、え」

僕の言葉にアントニオが誰から見ても挙動不審になった、もしかしてアントニオの持って来ている武器ってあれなのか。

「まああれだ、どういう武器かはわかったけど、僕には対処のしようが無いから、まだまだアントニオの方が有利だぜ。恐らくアントニオの剣を剣で受けると、剣が折れちゃうんじゃないかなって思うんだけど」

みるみるアントニオの表情が変わっていく、どうやら僕の推察は図星だったようだ、

「だから僕はアントニオの剣は盾で受ける事にするよ、流石に盾を真っ二つには出来ないだろうからね」




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