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第47話 明日は最終日

目的地には予定の時間よりは若干遅れはしたものの、とりあえず日が落ちる前には到着をする事が出来た。

距離からするともう少し早く到着する予定では有ったが、アレックスの班のスコットとテッドが川の水を直接飲んでいたらしく、途中で腹具合が悪くなるたびに進行が遅れたからである。

こういう事が有るから、合同で行動する事への決断を王子君が僕に任せたのかと思い、判断を誤ったかと脳裏を過ぎったが、僕たちが救いの手を差し伸べなかったら一体どうなってしまっていたのかを想像すると、決して僕の判断が間違っていたとも思えない。


僕たちは宿泊地に着いてからすぐに火を熾したのだが、アレックス達はまず休憩をしていた、それならばと薪を拾ってくるように頼み、とりあえずは手分けして作業をしている体にする事が出来た。

その間に時間を見つけては川の水を煮沸消毒したりしながら宿泊準備を進め、なんとか日が落ちるころには宿泊準備を終える事が出来た。

アレックス達も言われた事はきちんとこなしてくれたため、的確な指示を出してくれる人が一人居れば今とは全然違っただろうけれど、残念ながらアレックスには少し荷が重かったようだ。

僕たちの班は一応僕がリーダーでは有るけれど、王子君やジェイミー、レイラも野営経験は豊富なようで、僕がどうこう指示をしなくても自分たちで自分の事はやってくれるため、僕の負担はほとんど無いに等しい。

王子君が経験豊富なのは解釈一致なのだけれど、ジェイミー達がどれだけの経験を積んできているのかは未知数だ、ジェイミーの細腕には不釣り合いなほどの膂力を秘めているし、常に傍らに居るレイラもそれに匹敵するほどの実力を持っている事は容易に理解が出来る。

しかし、彼女たちの学校に居た時の振る舞いからは今の逞しさは想像が出来なかった、やはり見た目で人を判断することは良く無い事だ。

明日は最終日な為にここから学校へ帰るのだが、終わってしまえば少し寂しさも感じてしまう、

「明日には学校へ帰るなんて、やっぱり少し寂しいよね」

焚火を囲みながら何の気なしに僕はそう口にしたのだが、どうやら他のみんなはそう思っていなかったようで、誰も何も言わなかったがその引きつった顔が僕の言葉を全否定していた。

夜の見張りはお腹を壊しているスコットとテッドには無理な様なのでアルフレッドと僕たちで何とかすることにした。

最終日という事も有り、ジェイミーとレイラも見張りをすると言ってくれたため、アレックスが大喜びで見張りを引き受けてくれたが、お寝坊さんはゆっくり寝てなさいと諭され、返す言葉の無いアントニオは

凄く寂しそうな顔をしていた。

結局王子君は寝ていても良い事になり、レイラと僕が先に見張りをして、その後でジェイミーとアルフレッドが見張りをする事になった。

僕はジェイミーに指名される物だとばかり思っていたので、拍子抜けしたと同時に少し寂しかった、気がした。

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