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第46話 お寝坊さん

特に変わった事も無く、当たり前に夜が明けた。

周りを警戒しながら火の世話をするだけと言えば簡単に聞こえてしまうけれど、僕たちの命を脅かす侵入者を見逃してしまう事は、自分も含めてここに居る全員の命を危険に晒す事になるため、時間の流れる速度を速めたいと思う程僕は緊張しながら夜の見張りをやっている。

正直アレックスは僕ほど緊張しているとは思えないが、隣に居るだけで安心することが出来ると頼られるのは、自分が成長したのだと認識することが出得来て悪い気はしない。

どちらにしても僕一人でも見張りはするのだし、時々は話し相手にもなってくれるのだから、うつらうつらしながらも、頑張って起きていようとしている姿を見せてくれるだけでも僕にとっては十分だと感じた。

いつまでも僕は隣に居ないという事だけはわかっていて欲しいけれど。


やはり一番に起きて来たのは王子君だったが、恐らくジェイミーもすでに起きては居る様だ、ただ起きてすぐの姿を他人に見せたくない為に何やら色々と外に出る準備をしているようだ。

僕たちはぼさぼさ髪に寝癖を付けて、欠伸の一つでもしながらでも気にはしないけれど、こんな所でも身だしなみに気を付ける所は見習うべきなのかもしれない。

そんな事を考えていると、身だしなみを整えたジェイミーと寝不足そうなレイラが起きて来て、いつもの様に朝食を済ませた頃にアントニオが起きて来た。

「おはようアントニオ、喜べお前よりもお寝坊さんがついに現れたぞ」

シャツの中に手を入れて身体を掻きながら大きな欠伸をして、いつもの顔ぶれがみんな揃っている事を確認した後で、

「みんな居るじゃないか、一体誰がお寝坊さんなんだぁーーーーぁあ、んんん、ああそう言う事か」

喋っている途中で欠伸をしながらアントニオがようやく気が付いた、いつもよりも人数が多い事に。

「アントニオも起きてきた事だし、そろそろ起こした方が良いんじゃないか」

「そうだな、起こしてくる」

王子君に促されてアレックスが班の仲間を起こしに行った、もそもそと起き出して来た。

やはりと言うか当然と言うか、昨日見張りをしていたルイスを起こすのに手間取ったらしい、それでも何とか出発の準備を終える事が出来た。

川の水も穏やかな流れになり、渡河をするついでに煮沸して飲料水にするために水を汲み、昨日の内に星の位置で見つけていた次の宿泊地へ向けて出発をした。

途中罠を見つけたので解除をしたが、川を渡ったところに罠が有る事には疑問を持たれなかった様なので、特に何の説明もせずにひたすら歩き続けた。

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