第64話 亀
臭い。
生臭い匂いがその洞穴に満ちていた。
ローアは眉間に思い切りしわを寄せていた。
シェイルと目が合うと、耐えられないわ!とばかりにしきりに首を振っている。
ココは鼻をつまんで口で息をしている。
フェリクスは兜で顔を覆っていたので表情は見えない。
しかしゴホンゴホンと派手に咳をしている。やはり臭いのか。
ノイアは……臭い云々は関係なく、ひたすらに怯えているようだ。
バキバキと小枝を踏むような音がする。
そこら中に骨が転がっている。
上層から落ちてエサになった不運な魔物の末路だろう。
骨になってもまだ、踏み砕かれる屈辱が待っているということだ。
螺旋迷宮。
最深部、地下約1200メートル。
そこにいるのは迷宮の主だ。
螺旋を描くなだらかな傾斜をひたすら下り続けてたどり着いた巨大な空洞にそれはいた。
螺旋の穴の中央から光が降り注ぎ、主はちょうどその光の円の中にいた。
まるで自分には敵などいないかのように、悠然と洞窟の中を闊歩している。
地面を揺らす足音は自分がこの洞窟の主だと否応なく告げていた。
それは亀だった。
亀。
見た目は完全に亀だった。
ただし、大きい。
そいつのあごの下に立ったとして、手を伸ばしてあごに手が届かない。
小山のように大きい甲羅には様々な植物が生えている。ちょっとした雑木林のようだ。
キュアリスによると、グレートタートルという名前らしい。
そいつが洞窟の中をのしのしと歩いている。
ぼんやりと淡い光を放つキノコが甲羅に群生しているおかげで位置は非常にわかりやすい。
洞窟は虫食い状に穴が空いている。
こちらは物陰に隠れながら亀の様子を見ることができる地形だ。
シェイルが慎重に壁からグレートタートルの様子をうかがっていると、フェリクスがいらいらと地団駄を踏んだ。
「まだか?」
「もう少し待ってくれ。期をうかがっているから……」
「いい加減にしろ。そう言ってもう三十分だぞ。俺は勇み足が過ぎるが、お前は慎重すぎる!」
「自覚あったんだ……」
「しっ! 静かに! 聞かれるわよ!」
「構わん。シェイル、リーダーはお前だ。
だから聞かせろ。何を待っている? それを教えてくれ」
「あれ? 言わなかったっけ? 作戦……」
「聞いていない!」
「聞いたわ」
「知らん」
「お、おおお覚えてません……」
「……あれ? 言ったはずのに、なんで聞いた派が少数なんだ?」
「つまり、言っていないということだろ?」
「ちゃんと作戦言ってたわよ! 聞いてないだけでしょ!」
「静かにしろ。聞かれるぞ」
「誰のせいよ!」
シェイルはため息をつくと、魔法で棒切れを作った。
「この洞窟の中に、あいつが通らない……いや、通り抜けられないサイズの通路があるんだ。
あいつがその通路の前を通るルートに入るのを待ってるんだよ。
そこに先回りすれば一方的に攻撃できる。わかったか?」
シェイルは地面にがりがりと亀と洞窟の絵を描いた。
フェリクスとココは二人して首をほとんど90度曲げた。
「これはまさか……亀の絵なのか? 信じられん……」
「へたくそ」
「うるさいなあ! 絵なんかどうだっていいだろ!」
「静かに、静かにしてください!」
「ノイアは? ノイアはどう思う!? 俺の絵!」
「えっ!? ええっと……お上手です」
「よし。ローアは?」
「……私、意味のない嘘って嫌いなのよね」
「わかってたよ、ちくしょう! どうせ俺の絵は下手だよ!
……なんだよ!?」
気づけば横でココがシェイルの腕をちょいちょいと突いていた。
ココは無表情のまま、グレートタートルを指さした。
シェイルが視線を上げると、グレートタートルと目が合った。
「こっち見てるぞ。いいのか?」
「……よくない」
***
シェイル達に気づいたグレートタートルは鼓膜が破れんばかりの低い咆哮を上げ、猛然と突進を始めた。
シェイル達は一目散に逃げ出した。
「くそっ、どうしてバレたんだ!」
「シェイルが大声でキレるからでしょ!」
「全く……、貴様ら、もっと落ち着きと言うものをだな―――」
「「お前が言うな!」」
フェリクスがたしなめるように言いかけた文句をシェイルとローアがほぼ同時に遮った。
「……で? どうするの? リーダー?」
「このまま走ってさっき言った狭い通路まで走ろう!
通路に入ればもうこっちのもんだ!」
「追いつかれないか?」
「大丈夫だろ! 亀だし!」
「いや、けっこう足速いぞ、あいつ……」
「何言って……。ホントだ……。速いな、あいつ。
……マジで速いな!?」
このままだとすぐに追いつかれてしまうことに気づいてシェイルは慌てて大声を出した。
「散り散りになって逃げれば……。
いや、誰か一人がやられるだけだな。ナシ。
……。そうだ! ローア!」
「なに!?」
「落とし穴! 作れるか?」
「無理!」
ローアは振り返らずに即答した。
「大きすぎるわ! アレを落とせる穴を作るには時間が足りない!」
「足一本だけなら!?」
「お、落とし穴はあきらめなさい!
動きを……止めるなら、足二本分は穴が必要でしょ!
タイミングよく……あいつが踏む場所を、狙うのは……難しいわ!
なにより、作ってる間に……避けられるのがオチよ!」
「じゃあ、どうすればいい!?」
「アンタが考えなさい!
は、走ってるときに考えさせないで!」
「ホントに体力ないよなあ……」
ローアはか細い声で『これでも体力ついたでしょうがぁ……』とぼやいたが、誰にも聞こえなかった。
「くそっ、仕方ない。
ココ、悪いけど陽動頼む」
「ヨードー?」
「あいつを怒らせて、引き付けてくれ。
ココなら、追いつかれないだろ?」
「わかった」
ココは真顔でうなずくと、スッと立ち止まった。
息も切らしていない。
ココにとってはシェイル達の全力疾走程度ではジョギングにもならないのだろう。
ココはシェイル達から分かれて、通路の左端に寄った
手ごろな石をいくつか拾い、グレートタートルの顔めがけて投げた。
投げてから、相手をバカにするようにダンスを披露する。
「やーい、のろま! こっちこい!」
グレートタートルは進行方向をわずかに変えた。
ココを踏み潰すつもりだろう。陽動は成功だ。
シェイル達は少し先の通路を右に曲がった。
グレートタートルとココが通り過ぎていくのを確認して休憩する。
「はあはあ……。最初からココに頼めばよかったんじゃない?」
「囮は好きじゃない。なんか嫌な感じするだろ?」
「今のは全員が囮みたいなもんだったでしょ!」
「確かに……。さて、作戦を考え直すか」
「あの子供は迷ったりしないのか?」
「ココは人の気配とかにものすごく敏感だから、大丈夫。
多分、魔法を直観的に使っているんだと思う」
「……本当か、ローア?」
「そうよ」
「ほう、それはすごいな。俺もぜひ教えてもらいたい」
「……なんでローアに確認したんだ?」
「お前の意見だけだと不安だからな」
「ひでえ……」
「私も時々不安になるからしょうがないわよ」
「やはりか」
「私も……」
ノイアも通路の隅で小さく手を上げたのを見て、シェイルは小声で毒づいた。
「くそっ、誰か俺を信じてくれる奴はいないのかよ……」
「そんな奴はいないぞ」
振り返ると、ココが戻っていた。
戻るなりいきなりの辛辣な言葉にシェイルは苦笑した。
「ああそうかい……。おかえり、ココ。引き付けてってくれて、ありがとう」
「ん」
ココはシェイルの前で立ち止まるとシェイルの顔を二秒ほどじっと見た。
シェイルは一瞬意味がわからなかったが、すぐにピンときた。
頭をなでて欲しいのだ! そうに違いない!
シェイルがこわごわココの頭をなでると、ココは頭を手にぐりぐりと押し付けた後、振り払った。
「へたくそ」
「どうしろっていうんだよ……」
「あ、そうだ」
「どうした?」
「戻ってくる途中で、アリを踏んづけた」
後ろで聞こえていたローア達の話し声がピタリと止まった。
立ち上がり、テキパキと装備を整える音が聞こえる。
「アリって……、どういうやつ?」
「大きな、紫色のやつ」
「………………。そいつら、追っかけてきただろ? 撒いた?」
「撒いたら、わざわざ言わない」
「そっか、そうだよな……」
「そうだ」
「あー、ホントだ。来てるな……」
よく見るとココが来た方向の奥にチラチラと光るものが見えた。
アリの外殻が蛍光キノコの光を反射しているのだ。
シェイルは身支度を終えたローア達を見た。
「よし、休憩終わり。逃げよう」
***
オオムラサキアリは体長40~60センチメートルのアリだ。
極めて獰猛で、巣が見える位置に近づいただけで襲われる。
わずかだが電撃魔法が使える。
攻撃あるいは防御時に触れた相手に電撃を浴びせようとする。
電撃を浴びてひるんだ相手をあごのハサミで確実に仕留める。
電撃を浴びないよう慎重に戦わなければならないが、それは単体が相手の場合である。
オオムラサキアリはあごを鳴らして仲間を呼ぶため、瞬殺できる場合を除いて戦ってはならない。
ココが連れてきたのはオオムラサキアリの群れだった。
地面と壁を覆いつくすほどの群れだ。
百? 二百?
数えるのもバカバカしい。
戦うなんてもってのほかだ。
アドルモルタがあれば何の問題も無いのだろうが、あいにくキュアリスに取り上げられているから手元に無い。
「おい、シェイル」
「なに?」
「どうして逃げる? お前の魔法なら連中を一掃できるだろう?」
「えーと……、フェリクス。
何度も言ったけど、俺が大魔法を使えるのは暴走したときだけだ」
「そうなのか?」
「そうだ。暴走してからちょっとは魔導力は強くなったけど、やっぱりタガが外れないとダメだな。
残念だけど、元から地道にやるしかない修行だったんだ」
「ふむ……。で、どうすれば使える?」
「話聞いてた?」
「しかし、このまま逃げ切れるのか? 以前はどうやって解決したんだ?」
「以前?」
「逃げの判断が早かった。見たことがあるということだろう?」
「見たことはあるよ。でも実際に襲われるのは始めてだ」
「……どういうことだ?」
「キュアリスに聞いたんだよ。下層に出る魔物のことを」
キュアリスはシェイル達がダンジョンの下層に到達しそうだと知ると、シェイルとローアに下層の魔物についていくらかレクチャーした。
上層、中層はともかく下層の魔物は致命的なものが多い。
オオムラサキアリはその筆頭だった。
「ほう。あの勇者もたまには師匠っぽいこともするのだな。体よく厄介払いをしているものとばかり思っていたぞ」
「まあ、否定はしないけど……。
キュアリスはけっこうちょくちょくアドバイスに来るよ。どこから情報を仕入れてるのか知らないけど、まるで見てたようにピンポイントな指摘してくるし」
「勇者の名は伊達ではないということか、覚えておこう。
……すると何か、この状況から脱する術をお前を含めて全員が持っていない、ということか?」
「そうだね」
「……何を落ち着いているんだ、貴様は」
「リーダーは落ち着いているのも仕事だって、フェリクスがいつも言ってるじゃないか」
「それはそうだが……。それにしても、やけに落ち着いているな。
何か妙案でもあるのか」
「まあね」
「ふん……。気に入らん。思いついたならさっさと言え」
「オオムラサキアリの群れをグレートタートルにぶつける。
連中が争って消耗したところを一網打尽にするんだ」
「……なるほどな。それなら状況は一気に改善するが……。だが上手くいくのか?
そういう机上の作戦は小さな失敗で崩壊すると相場は決まっているだろう」
「だからもっと小細工が必要だな。ローア!」
「……なに?」
ローアはノイアの背中で乗り物酔いになったような表情で返事をした。
そう。今、ローアは自分の足で走っていない。
ノイアにおんぶされているのだ。
「聞いてただろ? 何をすればいい?」
「細部は私に丸投げなのね……。まあいいわ。方針自体は悪くないと思うし」
「そうだろ!」
「ココ」
「ん」
「グレートタートルの場所はわかる?」
「ああ」
「どっち?」
「あっちだ」
ココは進行方向の前方斜め左を指さした。
「このままのスピードなら……、大体800歩くらいの距離だ」
「それってどれくらい時間がかかるの?」
「さあ」
「その歩幅はココの?」
「そうだ」
「だったら距離は……大体……?」
ローアは宙を見て暗算している。
全員黙ってローアの計算を見守った。
「大体これくらいね。時間は充分にあるわね……」
フェリクス、アリを一匹捕まえて。やれる?」
「捕まえる? 生きたままか?」
「難しい?」
「この俺に不可能は無い。やってみせよう」
「よし。
シェイル、ココ、先にグレートタートルのところまで行ってきて。
できれば気づかれないように甲羅の上に乗って。そこで待機」
「アリをそこに縛るんだな?」
グレートタートルの甲羅には木が生えている。
そこにアリを縛るのだろう。
「そうよ。できるわよね? この俺に不可能は無いんでしょ?」
「それはフェリクスのセリフだよ! まあ、やるけど……」
「よろしい。あと、私たちが迷わないように目印をつけるのも忘れないで」
「目印? どうやって?」
「なんでもいいけど……。じゃあ、地面に線を引いて行って」
「わかった」
「私は何をすれば……」
「ノイアはできるだけ私を揺らさないように走って。お願いだから」
「わかりました……。すみません、揺れてるってことですよね……」
「精一杯なら、いいわ」
「はい……」
シェイルとココはペースを上げて先にグレートタートルの元へ向かった。
シェイルは背後に『うおおおお! ビビビ、ビリビリするぞっ!』というフェリクスの雄叫びを聞いた。
まだまだ余裕のありそうな声色だから大丈夫だろう。
ローアの指示通り、地面に線も引いた。
防御魔法の応用で、シェイル自身を座標軸として三歩後ろに重い杭を置いた。
こうすればシェイルが走るだけで勝手に地面をガリガリ引っ掻いてくれる。
魔法を使って引っ張る必要はあるが、魔導力も増えて体力よりも魔力の方が遙かに多いシェイルにとっては手で線を引いて行くよりも楽だった。
ココが足を止めた。
「シェイル、止まれ」
「グレートタートルか?」
「そうだ」
シェイルは杭を消した。ここまでくれば目印は必要ない。
ココとシェイルは蛍光キノコの少ない壁際に身を寄せた。
すると、二人がいるトンネルの先にグレートタートルが左側から鼻先を見せた。
「あれが通り過ぎたら行く」
「オッケー」
じっと三十秒ほど待っていると、後ろから足音が聞こえてきた。
「みんな、もう追いついてきたのか」
「遅く走ったせいだ。行くぞ」
「……遅くて悪かったな」
できるだけ静かに素早く走り、トンネルを抜けた。
右折すると、グレートタートルの巨大なしっぽが目の前に垂れていた。
ココは疑うような目でシェイルを見、『静かに』とジェスチャーし、しっぽから甲羅まであっという間に登っていった。
まるで猿のような身軽さだ。
シェイルも後に続いた。
並走し、ジャンプして飛び乗り、しっぽに生えた背びれをつかんだ。
どうやら俺の着地はココ基準では点数が低かったらしく、ココが怒ったように眉を吊り上げた。
……。しかし、異変は無い。グレートタートルには気づかれなかったようだ。
ココは相変わらずにらんでいるが……。
しっぽは動く丸太のように不安定なので、背びれを持って慎重に一歩ずつ進んだ。
ウロコは一つ一つが手のひらほどの大きさで、浮いている古いウロコは踏むとガラガラと取れて落ちた。しっぽから落ちそうになったのでもう浮いたウロコは踏まないようにした。
しっぽの付け根までたどりついてココに引っ張り上げてもらった。
ココは甲羅に生えた木の枝をつかんでシェイルの体重を支えた。
シェイルも別の木の枝をつかんで甲羅の上に立った。
しっぽよりは揺れはひどくないが、それでも船の上以上に揺れる。
あまり長いこと乗っていると吐いてしまうだろう。
後ろを振り返ると、ちょうどローア達が横の通路から姿を見せたところだった。
フェリクスの走り方がどこかぎこちないのは、アリの電撃を食らったせいだろう。
そのすぐ後ろにアリの大群も現れて地面と壁を覆った。
シェイルが手を上げると、ローア達も気づいた。
しかし、フェリクスの鎧とアリの行進は音が大きすぎたらしい。
グレートタートルもローア達に気づいたようだった。
甲羅の揺れがひどくなる。
ペースが速くなっている。逃げようとしているのか。
「シェイル! 受け取れ!」
フェリクスはロープか何かで手足を縛ったアリをシェイルに向かって投げた。
シェイルは届くか心配したが、アリはキャッチした手が痛くなるほどの勢いで飛んできた。
シェイルは土魔法でアリを近くの木に縛った。
岩でアリを包むように拘束する。
これで仕込みは終わりだ。
あとはアリの大群がシェイル達ではなく、グレートタートルに目標をずらすように願うだけだ。
あとは上手くいくことを祈るだけだ。
シェイルが甲羅の縁から地面を見下ろした。
地面は意外と遠く速く移動していたので飛び降りるのをためらっていると、『早く行け』とココに蹴落とされた。
あやうく地面に叩きつけられるところだったが、防御魔法でどうにか勢いを殺せたので、転んだだけでほぼ無傷だった。
シェイルの隣にココが音もなく着地する。
「大丈夫か?」
意外にも少し心配そうな口調だった。
また『へたくそ』とか言われるかと思っていたのに。
蹴落としたので罪悪感を感じているのだろうか?
「ああ、大丈夫」
「そうか! ならいい!」
罪悪感とは縁のない元気な声が返ってきた。
気のせいだったようだ。
「シェイル! ココ! こっち! 早く!」
どこかからローアの呼ぶ声がした。
声のした方を見ると、すぐ近くの壁に空いた穴からローアが顔を出していた。
シェイルが気づいたときにはもうすでにココはその穴に上半身から身を乗り出して入り込んでいた。
それを見てシェイルは慌てて駆け寄った。
「よく見つけたな、こんな穴。全然気づかなかった」
「違うわ。道をふさいだのよ」
「ああ、なるほど。そういうことか」
ローアは元々あった横道を土魔法で壁を作ってふさいだのだ。
シェイルが穴を通るとローアはその穴も完全にふさいだ。
雨が窓を叩くように、くぐもったアリの足音が聞こえた。
何度か壁を攻撃する音が聞こえたが、長くは続かずにすぐに止まった。
やがて、グレートタートルの怒りに満ちた唸り声が壁越しに響いた。
作戦は上手く行ったらしい。
オオムラサキアリの大群がグレートタートルを攻撃したのだ。
「よし!」
シェイルは作戦が上手くはまったのが嬉しくてガッツポーズした。
「おい、グレートタートル! オオムラサキアリの電撃の味はどうだ!」
「なんでアンタが偉そうなのよ」
「全くだ。恥を知れ」
「まったくだ!」
「あまり……よくないかと……」
「……たまには調子に乗らせてくれよ」
今章も5日ごとに更新します。




