「一番甘いのは平べったいキウイ」という事実が死ぬほど嫌いな件について
嫌いなものを書いていく。
なるだけ更新する。
世界にヘイトをまきちらすのだッ……!
平べったいキウイは甘いらしい。
そういうやつは「長男キウイ」と呼ばれる。幹の近くになったもので、栄養をたっぷり吸い取った結果、形が変形したんだそうな。
この話を聞いたとき、私はあまりの理不尽さに涙をこぼした。過保護に育てられ、歪んでしまった長男キウイ。次男三男は貧しくも、のびのび生きて健やかな卵形に成長したのに、自分だけ一人醜くぺっちゃんこ。
それでも俺が一番甘いんだ、美味しいんだ、とそれだけを自信に自慢に、孤独に出荷され店頭に並ぶわけだが。
外見ばかりで判断されるこの世の中である。
外面ばかり良い弟たちばかりが買われていき、大衆の胃の中に収まっていく。ブサイクな長男は見向きもされず、食品ロスの戒名とともに焼却所の煙と化すのだ。一番甘いのは自分なのに。歪んでまで得た甘さに、一体なんの意味があったのか。
あーあ。
まったくむごい世の中だ。
スーパーマーケットのクリアランスコーナーにいる歪なキウイを見かけると、私は同情せずにはいられない。
「不遇な人生だったな、長男くんよ」
そう声をかけつつも、結局買わない私である。
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