ちょっと裁判始めてくる
※始まりません
父上、母上、拙者は…無理な話し方はやめよう、普通に父さん母さんにしよう。それはいいとして異世界来て二日目でこの首が跳ねられるかもしれません。世界で4番目だっけ?位に平和なジャポンに帰って高校生活をもっと楽しみたかったです。
日が明けたら、昨日とは違った人が2人来た。甲冑来てるからホントに違う人かは分からないけど。
そしてこの2人は開口一番に物騒な事を言ってきやがった
「今日が、多分お前の命日になるぜ」
「おいおい、あんまり脅しちゃ可哀想だろ?お前の事を法皇自らが裁いて下さるってよ…まぁ、死ぬ覚悟はしといた方が良いかもな」
うんあれだ、これ詰んだ
勿論この世界では死んだら普通は復活出来ない。神から聞いたが、魔法とかあるファンタジーな世界なのにそこだけは現実的だ。女神様やら、0からリセットする能力、薬でも有れば話は別だが、生憎自分にそんな物はない。
まぁ、これはあくまでも『普通』を前提とした話しだ。
そして2人に連れてこられ、裁判所まで来た。
やっぱり怖い、チビりそう
目の前には、白いヒゲを胸辺りまで伸ばした法皇と思われる偉そうな奴、後ろにそこそこの傍聴人、左右に騎士達と魔法使い達…法皇の後ろには巨大なギロチン
おいおいおい、死んだわ俺
法皇が口を開き大きな声で
「これより被告…ちょっと待って、あれこれ『にん』って言っていいの?人じゃないじゃん。え?一応人の形だから『にん』でいいって?ごほん、これより被告人…被告人……あれ、ちょっと待って、えーと、名前は?」
ホントにこの人が法皇なの?グダグダ過ぎない?この裁判。毎回こんな感じなの?
うーん…名前…せっかくだし変えちゃおう
見た目は狐で、1度は死んだ身だから…星になった…星…狐…星狐でいいや
「星狐って名前です」
「あぁ…有難う…ごほん、これより被告人、星狐の裁判を始めるっ!!」
あぁ素晴らしい人生(?)だった…誰かこの哀れな狐に祝福を下さい
やっぱり始めました